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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ほら、また靴テロ?が連鎖した。あの時心配した通りに。

ヒラリー氏 講演中に靴投げつけられる
4月11日 13時04分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140411/k10013665291000.html
ヒラリー氏 講演中に靴投げつけられる
2年後のアメリカ大統領選挙への立候補が取り沙汰されているヒラリー・クリントン氏が、10日、ラスベガスで講演中に会場にいた女に靴を投げつけられる一幕がありました。

ハプニングが起きたのは10日、ラスベガスで開かれていたリサイクル業者などでつくる団体の会合の最中で、ヒラリー・クリントン氏が講演をしていると突然、女が前に進み出てクリントン氏に向かって靴と数枚の紙を投げつけました。
(略)
クリントン氏は「コウモリでも飛んできたのですか?」と声を上げたあと、「彼女が私のようにソフトボールの経験がなくてよかった」などと冗談を言い、会場を沸かせました。
アメリカでは2008年に、当時のブッシュ大統領イラクで記者会見中に地元の記者から靴を投げられる一幕があり、2年後の大統領選挙への立候補が取り沙汰されているクリントン氏に同じようなハプニングが起きたことを、アメリカのメディアは大きく伝えています。

もちろん、この靴を投げた人の「精神状態、病的傾向」についての情報が後日出てくるかもしれないが、それを留保した上で、この女性が正常な精神状態で行ったと仮定したうえでの議論を。


2回、自分は記事を書いている。

ブッシュ大統領を襲った、ジャーナリストによるテロ事件に怒りと抗議を表明…しなきゃ整合性がとれんので、しておく
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081216#p5

■「靴テロ」は連鎖する…私の警告通りに。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090206/p5

2009年には、ロンドン訪問中の中国・温家宝首相(当時)にも靴が投げつけられていたのだよ。

最初の記事から引用しよう。

、こういうテロ行為に及ぶのは、まず最低の行為である。
いうまでもないことであろう。
喝采や、愉快だと言っていいのか。
ダメに決まっている。
「靴なら殺傷能力が無く、大事に至るものではない」からか?
もちろん違う。まず、硬い踵のある靴を、映像にあるような勢いで至近距離から投げつけたら、眼球にでも当たれば十分な重傷を負わせる可能性もある。
それに致命傷は負わせなけりゃいいのかということなら、70年代に三木武夫首相をポカリとやって軽傷程度にテロをとどめた右翼はオッケーなのか、と言う話になる。
深刻なケガを負わせない程度に相手を攻撃する手法のテロもたくさんあるね。弾丸を封筒に入れて送るとか、ガソリンをビンに詰めてただ置くだけとか、赤インクを「クジラの血だ」といってぶちまけるとか。
こういうたぐいなら別にやってもいいんだ、というコンセンサスが出来たら、厄介ではないか?

ブッシュがやったイラク戦争その他の悪行があるから仕方ないのか。
それなら中国の指導者にはいいのか、
ロシアの指導者にはいいのか、
靖国参拝反対の政治家にはいいのか
靖国参拝賛成の政治家にはいいのか。
こういうふうな政策の良し悪しは、よくも悪くもその受け手によって評価が違う。そこで物理的な方法に打って出るならばこれまた収拾がつかない。だからこそその意思表示は非暴力によって行うべきだ、ということ。
(中略)
今度、別の「ゆるせない政治家」が出たとき、だれかがこの記者にならって出てくるかもしれない。そういう機運を醸成してしまった。そしてその「ゆるせない政治家」という基準は、貴方の基準と一致するとは限らないのだよ。

2009年の時には「自問してもらえばいい」と書いたけど、今回はブッシュに靴が投げられたとき「ざまあみろ」「当然だ」「仕方が無いね」と、はてブで書いていた人の意見が聴きたいものだ。(結構いたのは覚えてるよ〜♪)
 
(1)「ブッシュにもヒラリーにも、靴はぶつけられて当然」か
(2)「ブッシュにはOKだが、ヒラリーにはNGだ」か。
 
また、ほかの国の指導者(儀礼的元首も含むか?)なら、今現在は、誰は靴を投げられて当然だと考えるか。
安倍晋三氏か。橋下徹氏か。オバマ氏か。習近平氏か。天皇陛下か。ローマ法王フランシスコか。エリザベス女王か。ネタニヤフか。ロウハニ氏か。朴槿恵氏か。