水野竜也。
パンクラスを見ている人間には「ああいたいた」、それ以外のファンにはMMAに興味ある人ですら「だれ?」の人ですね。一応、日本重量級では上から数えたほうが適切な実力者、とはいっていいかもしれない。
あと、柴田勝頼より強いことは恐らく確実(笑)。
だから今回、「なぞなぞ」としては、中尾芳広やアリスターまで当てた俺の予想さらに上回った、というか例の「斜め上」をいかれたんで悔しいということはある(笑)。
これを「ロッキー」のように、偶然のように大物の相手に抜擢された無名のファイターが、大健闘を見せる…というストーリーだったら乗れるかというと、今のミルコ・クロコップだと「ミルコ、衰えたなあ…」という感想になってしまうのが自然だからいかんともしがたし。
今後の謎解きは「ミルコは、だれとの対戦を断ったのか?」という点になる
バス・ブーンが言ったとされる「ミルコはアリスター・オーフレイムやゴーガン・サキとの試合を断っている」という話はどうなんだか、結局のところは分からない。
ただし、あんがい言う時ゃいうよの笹原圭一さんが、こう明言しているんだよな。
http://npn.co.jp/article/no/37754663
しかし、DREAMの目玉であるミルコの対戦相手は試合8日前にもかかわらずいまだ決定していない。この緊急事態について笹原圭一イベントプロデューサー(EP)は
「ミルコは気軽に戦える相手じゃない。本人も日本復帰戦で慎重になっている」
と説明。
このひとことで「ミルコのほうから断った対戦相手がいる」ということは状況証拠的に事実としてよさそうだ。
「まいっちゃったなーこっちでぬるい相手とやろうとしたらK-1にもハリトーノフとかいつの間にか来てるんだもんな今井もちゃんと調べとけよ。
だれだよそれマイティ・モーなんか提案したやつは、空気読めよ空気。
オランダのゴールデングローリーの連中なんかと最初にやれるわけねえんだようアイブルだってスパーであんなに強かったのに」
・・・略してマダオ(フリ長すぎるよ!というか、今までは過去の実績を思えば冗談で済んでいたマダオ表現がシャレにならなくなってきた)のミルコさんが、自分のほうから断った相手とは?
レイ・セフォー(自分で断ったと証言)
マイティ・モー(公式にはK-1出場との日程問題だが…)
ユン・ドンシク(自分から断ったと証言)
中尾”KISS”芳広(東京湾が理由?)
ボブ・サップ(55秒で負けて自動消滅or最初からオファー無し説も?)
まあ、結局のところこういう証言、報道自体、上のササヤンのうっかり発言?も含めてどれが真実かは分からない。
ただ、今回の相手の迷走と最終決定の結果は、少なくとも俺にとって、UFCでの2連敗以上にミルコ”マダオ”クロコップのイメージダウンになってしまったことは事実である。
で、もし上の話がなんかの間違いで「ミルコは誰も対戦相手を(明示的にも黙示的にも)拒否していない!全ては相手の事情だった」ということなら、今度は笹原圭一氏を中心とするDREAMのマッチメーカーの手腕が大場つぐみ、いや大×(バツ)組だという、王手飛車取り状況でしが。何しろK-1系にはハリトーノフ、アリスターの総合系良ファイターに加え、MMAの経験が数戦あるK-1ヘビー級ファイターはごろごろしていたのだから。これも結果のほうから経緯を逆算できる。