自分、すこしモーニングの未読をためていて、ちょっと前に一気読みした。
まず、ネット公開のほうを再確認しておくと…現在無料公開中なのが、58、59話です。
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うわっ!!早くも薩摩藩ご一行が生麦村に!!
………いやいやビビらせるな、これは薩摩藩が「江戸に向かう」ときに通った生麦村。ふう。
しかし、こうやって緊張度が徐々に上がってくるわけです。
んで、ネット無料公開は当然、雑誌とタイムラグがあるわけだけど(時々雑誌での休載もあるし)、最新号の掲載は62話。3話ぶん、ひらきがあるっすね
その間に、薩摩藩ご一行は江戸でのあれこれを済ませて、週刊モーニング誌上では、もう帰路のほうで生麦村を過ぎました・・・・・・ええ、あの件も終えました。
有料なら待たずに読めるから、一応リンクを張っておこう。
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「指定暴力団」の前置きが似合うのは、何も竹書房ばかりじゃない。
馬は何前年、何百世代も品種改良に改良を重ねて人間に都合の良い性質を抽出してきたが、
「本質的に憶病」というその特徴だけは克服できなかった。
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そんな馬を、初心者の旅行者が操り、狭い道で乗り入れ厳禁の行列とぶつかり・・・・・・
悪い予感がするのう。
この「徐々に悪い予感がする流れ」が、サメ映画のように高まっていくなあと、最近のだんドーンの連作に感じる所でした。
そして、もうひとつ指摘しておくべきこと。
以前、「桜田門外の変」の時にも同様のことを描いたが、否応なく、このへんを具体的な、細部の蘊蓄を加えて描く(※だんドーンは要所要所で伝奇的に、敢えて史実から離れた「裏面史」を創造してるが)と、否応なく永遠の名作・みなもと太郎「風雲児たち」と、対比的…いや「並走的」にならざるを得ない。
だが、風雲児たち幕末編は作者が病気休載し、そのまま逝去したことによって、作者が病床でもそう願っていた「文久二年を描き切る」ことなく終わった。ぶっちゃけていうと、長州藩の英国公使館焼き討ち事件や、薩英戦争「直前」で終わったのが「風雲児たち」だ。
それ以降を描く作品は必然的にバトンを受け取った「『風雲児たち』を継ぐ者」になる。
幕末の小天狗、伊庭八郎を描く「無尽ーMUJIN」は一足先にそうなっている。
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「だんドーン」は、(雑誌連載では)いま、そうなったところである。
その旨、ご報告しておく。
それ以前、「並走」している例として。生麦事件の報復として英国は本格的対日戦争を計画する(最終的には一公国である薩摩を攻撃したわけだが)。
その際に「直接砲撃とか占領とかしなくても、海上封鎖によって江戸に米を運べないようにすればそれだけで勝利する」というシミュレーションをした、という一件があり、数年前にNHKでもわざわざ「NHKスペシャル」で放送された。
この話を、2作品はやはり「並走」して描いてた。
この話の詳細は、Nスぺ紹介のていでこちらに。
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なお、だんドーンではちょっとイギリスへの悪意がマシマシ(笑)いや率直な評価か……