大統領選である。
「選挙人獲得システム」もあるので、サプライズはないと思う。晴れて女性のアメリカ大統領が誕生すると思うわけだが。
この選挙期間中、印象に残ったものの書き忘れていたことがあった。
http://mainichi.jp/articles/20160909/ddm/007/030/073000c
【ワシントン西田進一郎】米大統領選に向けて外交・安全保障政策を巡る対話集会が7日開かれ、民主党のヒラリー・クリントン候補(68)と共和党のドナルド・トランプ候補(70)が別々の時間ながら同じ舞台に初めて立った。投票日が2カ月後に迫る中、両候補とも自身の経験をアピールして大統領によりふさわしいと主張したが、外交・安保政策の具体的な対立点は明確にならなかった。討論会は退役軍人の会や米NBCテレビが主催した「(米軍)最高司令官フォーラム」。
まずさあ、こんな催しがあること自体が、すごくね?
自分はこの催しは知らなかったけど、たとえば過去のアメリカ大統領選、世論調査の項目の中で
「経済政策が期待できる人は?」
「人間的に親しみが持てる人は?」
などと並んで
「米軍の最高司令官としてふさわしい人は?」
という項目があって、びっくりしつつも納得したのでした。そりゃ経済政策への期待感と、一朝有事の際の軍隊指揮官、最高司令官としての信頼はある種、別物でもあろう。
実際、わたしが見たその項目では、共和党候補ジョン・マケインがバラク・オバマを上回っていました。
ただ、それを「選択肢」としてメディアに登場する、という発想は、よくも悪くも日本では今までなかったろう。
実際のところ、そういう項目…「自衛隊の最高指揮官としてふさわしいのは?」があったら、
有権者の皆さまは
の、どちらが自衛隊最高指揮官にふさわしいと考えるでしょうか。
「やはり大元帥は陛下に…」とかは思ってても口にしないように(笑)。
というか、もしそれが本当に有権者の判断材料になっていたら、安倍晋三氏は2012年の総裁選で、石破茂氏に敗れていたかもかもかもだ(笑)
まあ、世界最強の武力であるからこそ、皆が気にするという面もある。
おそらくは、有権者から、「自衛隊の最高指揮官としての能力」が問われることのなかったであろうこれまでの日本の首相選び。
それは幸運か、不幸か。そしてそれは続くのか。