話題です
ソマリアの海賊を壊滅させたのは『すしざんまい』の社長だったという、なんかスゴイかっこいい話に驚きの声 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/928300
さらにもとはこちら
http://hbol.jp/77365
――「『すしざんまい』の社長が、アフリカのソマリアで、元海賊とマグロ漁をやっている……と話題になったことがありましたね。木村:今でもやってますよ。ソマリアの沖というのは、キハダマグロのいい漁場なんです。ところが海賊が出るようになり、危なくてマグロを獲りに行けなくなってしまったんです。しかし、聞いてみると誰も海賊とは話していないという。おかしいじゃないですか。海賊といったって相手は人間なんですから。それでさっそく、伝手を頼ってソマリアの海賊たちに会いに行きました。そこでわかったことは、彼らだってなにも好き好んで海賊をやっているわけじゃないということです。だったらこの海で、マグロを獲ればいいじゃないか。自分で稼いだ金で家族を養うという、誇りを持った人生にしなくちゃいかん――と、彼らと話し合ったんです。
(略)
うちの船を4隻もっていった。漁の技術も教えましょう。冷凍倉庫も使えるようにする。ソマリア政府にはたらきかけてIOTCにも加盟する。獲ったマグロをうちが買えば、販売ルートも確保できる。こうやって一緒になってマグロ漁で生活ができるようにしていったんです。
(略)
ソマリア沖じゃ一時は年間300件、海賊による被害があったそうですが、うちが行くようになって、この3年間の海賊の被害はゼロだと聞いています。よくやってくれたと、ジブチ政府から勲章までいただきました。
マグロの資源保護とかなんとか、課題は課題であるのだろうし、軍事作戦や治安回復あってこその企業進出だという論点などもあるだろうけど、功績にそれでけちがつくわけではない。ジブチの勲章でも、ある意味客観的に功績が評価されているといえるだろうし。
それですごいのは、今は採算が取れてない、とはいっても、これが善意か、それとも儲けたいというエゴかわからない…というか、どうでもいい点だ。どっちであっても、成立する物語だ。
危険地帯に入っていって、死と隣り合わせのところでビッグビジネスをする日本人…の物語は、ひところは結構つくられたけど、今は下火かな?でも続いてはいるよね。
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ああ、むかし細野不二彦は意図的に手塚治虫をなぞっているのではないか?という話を書いたことあるけど、「商人道(あきんロード)」は、細野版の「グリンゴ」だったのかも?
グリンゴは手塚治虫の、連載中未完となった遺作3つのうちのひとつなのだが(3つも連載すんな…)、あのまま最後まで書ききれば、すしざんまいの社長のように「ビジネスをやっていたら、結果的に国全体をよくすることも出来る」なんてことも書かれたのだろうか(実際の作品では、負の面を書いている最中だった)。
あと、カムイ伝の「夢屋」も思い出したな。あそこでは漁村にビジネスを持ち込む話があったから、それで連想が働いたのかもしれない。
本自体も実家にあるのだが、夢屋の画像を探していたら・・・
記事自体の内容はまあ論評を避けるが、カムイ伝の「夢屋、漁村でのビジネスに乗り出す編」が、画像とともに紹介されていていい資料になっている。
http://ameblo.jp/shyusui/entry-11492979541.html
http://ameblo.jp/shyusui/entry-11493957591.html