バーミヤンの歌とは…思えば先代「編集手帳」氏の紹介であった。
正直、この一本だけでも平成短歌史に残るのではないか。角川春樹が「信長の首」一本だけでも俳句史に残るように。
m-dojo.hatenadiary.com
1月6日付 編集手帳8年前、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンがバーミヤン遺跡の大仏を爆破したとき、皇后陛下の詠まれたお歌がある。
〈知らずしてわれも撃ちしや春闌(た)くるバーミアンの野にみ仏在(ま)さず〉
◆人間の心に宿る憎しみや不寛容の表れとして仏像が破壊されたのだとすれば、知らず知らずに自分もまた一つの弾を撃っていたのではないだろうか、と。「皇后陛下お言葉集 あゆみ」(海竜社刊)に収められている
◆森羅万象に痛覚を研ぎ澄まし、ともに悲しみ、ときに自身の心に責めの刃をあてる。仕事という言葉が適切かどうか分からないが、「祈り」という皇室の仕事は苛酷(かこく)なものだと、しみじみ思う
(後略)
えっ、宝島社がこんなの出してるの?1990年代に、バッシングの先鋒をつとめて美智子上皇后と因縁が大きくあった会社に(笑)。皇室の仁慈は深し…