この前作ったtogetter(最初に作ったときから改題しています)はこれ。
近代兵器 vs怪獣、vs魔法などをフィクションで描く時、その強弱をどう設定するか? - Togetterまとめ http://togetter.com/li/827038
自分はtogetterまとめを現在387、総計ビューを5,262,261いただいており(ありがとうございます)、ここまでいくとバーチャルに「出版社」を経営してるのに似てる気もするのですが、その類似でいくと、今回のまとめ…
5/29午前7時45分現在「42191view 167users 181 コメント」をいただきましてね。これは完全に「想定外のベストセラー」でした。基本的に、自分も加わった雑談を保存しておこう、という備忘的な意識でつくったまとめでしたから。
この前、怪獣談議を会話劇でやったhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150508/p3ときに登場してもらった連中のキャラクターを借りて、ちょっと言わせてもらおう。
いや、まとめた当人がいうのもなんだけどさ(笑)、魔法とかってホントは無いじゃん。怪獣も現実にいないじゃん。考えたって、一銭の得にもならないじゃん。
それをここまで熱く?語るバカヤロウどもがこんなにいるとはねえ。多謝多謝。
それで、どうやって怪獣や魔法と「vs近代兵器」の強弱を設定するか?他の例をいろいろ知った
まず自分が挙げたのはこんな例。この時は「vs魔法」という発想はなく、怪獣に特化していた。
【近代軍と怪獣の戦力差問題解決法】
・とにかく超自然的なパワー(神の獣)
・敏捷に逃げる(ハリウッドの、残念なほうのゴジラ)
・細胞が散らばると危険(パトレイバー「廃棄物13号」)
・舞台を江戸時代に(大江戸恐龍伝)
さて、コメント欄とはてブでは次々と例が出てくる…
【コメント欄より】
映画「ブラザーズ・グリム」は大魔法使い vs ナポレオン軍(近代軍隊の初期)&グリム兄弟(科学者)
海外のTRPGで、ファンタジー世界の住人が魔法技術の延長で近代兵器と相似の技術を編み出した(装甲車、野砲、突撃銃など)って設定
ATフィールドみたいな「特殊なバリア的なもので守られてるので、物理的に一切攻撃が効かないわけじゃないけど攻撃通すにはトンデモナイ威力が必要になるので通常兵器じゃ倒すの無理。倒せる威力の方法使ったら人類もタダでは済まない」的なもの
基本的に魔法パワーがすっごく弱いから近代兵器を活用しまくった魔法少女ほむら☆マギカ
【ドラゴンのブレスを防ぐ魔法】は核を防いだっていいし、【鋼をバターのように切り裂く】魔法の剣は、戦車を切り刻んでも良い。
戦国自衛隊では武田軍が丸太でトラック倒してましたね。
賀東招二氏のコップクラフトの世界はゲートが繋がって軍隊出したら近代的な武器で怪獣や魔法使いと勝負はできたけど泥沼痛み分けで停戦
「現代科学の範疇ではそんな生物は存在しえない、でもなんか居るしよくわからないけど攻撃通らない!」でもいいやん。
上遠野浩平氏の戦地調停士シリーズを先に思い出すべきだった。作中の界面干渉学でこっち(っぽい世界)からあっちに漂着したピストル某各神話形態をモチーフにした「霧(仮名)」もこういう話
ロンドンの地下鉄工事現場から復活しあっという間に増殖したドラゴンに怯え城塞跡で細々と暮らしている主人公たちの所へ「ドラゴンのオスは一匹しかおらん、それを殺せば人類の勝ちじゃ何ビビっとる。手伝え!」と米軍の兵器をかき集めたテキサス義勇軍がやって来る「サラマンダー」と言う映画
そのまんまの銃は作れなかったor運用できなかったけど、代わりにクズ魔法石使った魔銃・魔砲量産化したよ!パターン
シャドウランという2012年に世界に魔法が復活した世界を描いたTRPG作品があるのですが、こちらでは魔法に覚醒したスー族のシャーマンがネイティヴアメリカン独立戦争を起こし
亜光速兵器の天敵が足元に肉薄して攻撃してくる勇者や魔法使い、という異界戦記カオスフレア
魔界都市〈新宿〉とか絶賛アニメ放送中の血界戦線スリープやチャームといった精神攻撃、幻術、更には「エレメンタル」のように「原子論? こちらの世界では四大元素が全てですが」のようなちゃぶ台
進撃の巨人だって普通に大砲とか飛び道具を発達させていったら人類側のワンサイドで終わってしまって物語にならないから、そういうのの技術開発は制限されているって設定にして立体軌道装置を対抗手段にしてる
超高速で動ける自動人形に「観客に見えなければならない」という黄金律でしろがねが戦えるようにしたからくりサーカス
どちらが勝つにしても、オチは未知のウイルス、細菌で壊滅
『アイテムボックス』の魔法とか袋とか、ルーラ的な魔法を見るたびに、「それ使って、敵国の畑に毒か塩でも撒けよ」と
魔術士オーフェンは、銃は魔術士にとって脅威と描写されていたので絶妙なバランスだった。オーフェン自身、後ろからぶん殴られりゃ魔術がつかえようと関係ないさと
シャドウランだと、ドラゴンが企業に対してM&Aを仕掛けた結果世界最大の企業の社長がドラゴンになって、人間を顎でこき使い、ヘマをしたやつは次の日、社長の食事になります。文字通り
加納隆己の漫画「フォリナー」では、魔物の類が物理攻撃には滅法強い設定で、「核兵器は発明してみたものの敵に効果ない割には効率的に人類が死ぬので、敵に奪われ使われてえらいことになったからもう作ってない」となってました。「人が精神力を込めて作った刀に気合をのせて斬るのが最も効果的」という
クトゥルーに核ブチ込んだ『アーカム計画』
トップを狙えの宇宙怪獣とかシドニアのガウナの話
GS美神で植物が変化した大妖怪に呪いをかけた植物感染型ウイルスをライフル銃でブチ込む展開あった
吉岡平の「異獣の夏」
「帝國召喚」というネット小説があって、第二次世界大戦直前の日本が丸ごと異世界に転移する話なんだけれども、この辺のさじ加減が抜群にうまかった
ぜんぶ知らないものばかり。
……すべてを収録したかったが、数的に途中で断念した。考えてみればリンク先に跳べば、そのまま原文を見ることが出来るしね。
そしてはてブは、はてブで作品紹介が目白押しなんだよ!!!
http://b.hatena.ne.jp/entry/togetter.com/li/827038
ほんとに感謝感謝…と同時に
「もう少し実用的なテーマについて語ったほうがいいのではないか」とも、自分を高い棚の上に上げて思ったことであったよ(笑)。