とある周辺の話題にまつわる記事、その2。
懐かCM_日本船舶振興会
日本船舶振興会(現:日本財団)&日本防火協会(現:(公財)日本防火・防災協会)CM
CM 日本船舶振興会 アフリカ篇
1982年CM 日本船舶振興会 笹川良一
日本船舶振興会CM
これ、1980年代には当たり前のようにテレビに流れていたんだよな。何の番組だったかな。
「まんが日本昔ばなし」「ふしぎ犬トントン」「新日本プロレス」などなどには、常に流れていたんじゃなかっただろうか。
子ども心に、へんなじいさんがなんか言ってる、ぐらいにしか思ってなかったが、今にして、その爺さんの「世界は一家&人類は皆兄弟」という言葉”だけ”を考えれば、その理想はいまなお続いている、のかもしれないなーーーーとか思わないでもなかとです。
いやわかる。
あの言葉は、あまりにも理想論に過ぎる。リアリズムの立場から国際情勢を見るに、とても「世界は一家、人類は皆兄弟」と言えるような現状ではない、と。
それでもなお・・・
リョーイチ・ササガワの戸締り用心火の用心CMIはお好きではないのですか、ということ。「世界は一家、人類は皆兄弟」とのスローガンなのですが、やっぱり嫌い? 笹川は、お花畑?
笹川が、あえて「ドリーマー」の立場で語ったのは「現状」以外の「リアル」を認めない「リアリスト」に向けて、「あるかもしれない未来」を提示したということ。
CMをきっかけに自分の「世界観」を多少とも変更する人が現れれば、その分だけ「世界」は変わったことになります。
国や宗教のを超えて誰もが兄弟のようにいつくしみ合う世界を望む「日本船舶振興会CM」は、ナショナリズムや分断が進む今こそ求められているのに。
・・・と、あとで何がなんのパロディかわかんなくなるかもしれないけど、それはそれでいいや。
もちろん、笹川良一氏が、「世界は一家、人類は皆兄弟」という言葉の一方で、経営者や競艇会の総元締めとして、あるいは私的な女性関係などの領域で何をやっていたか、それはいささかとも知っている。しかし、たとえばいい歌を作った人の家庭内暴力の有無やかつての音楽仲間への誹謗中傷の別の歌、あるいは暴力的武装闘争テロ組織への資金提供…などなどと、歌を別に考えるように、別に考えてもいいんじゃないですかね。
別にオレは笹川良一を聖人君子として拝跪賛嘆しているわけではない。船舶振興会CMを聖典にまつりあげて、批判する人間を異教徒として殲滅せんと決意しているのでもない。
ま、そういうわけで、
「世界は一家、人類は皆兄弟」という言葉それ自体は、今なお価値を失わない理想を正面から提唱した、素晴らしい言葉である、と。リアリスト以外で、これに賛同しないやつぁいないだろうな。
ひあそびはやめよう 一日一善。
- 作者: 笹川良一
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「あんたはネトウヨ以下だよ。」たった一言で『イマジン』の価値を毀損する町山智浩 - Togetterb.hatena.ne.jpイマジンは音楽としても好きです。音楽と別のメッセージとしては…「世界は一家、人類は皆兄弟」という笹川良一CMと同種の価値がある、と思ふ。戸締り用心火の用心。/※というかイマジン批判は「不寛容」とは言わんぞ
2019/04/17 01:51