1972年2月の「朝日新聞」投書欄であるという。
- 作者:呉 智英
- 発売日: 1996/07/01
- メディア: 文庫
戸締り用心 火の用心 完全版(月曜~日曜)
【初音ミク】火の用心のうた【歌わせてみた】
火の用心には異論がないが、そんなに大掃除をやってたまるかっ。だんこ拒否するっ
ちなみにこの本では
空手界の覇権をめぐって、大山倍達と笹川良一がウラの世界で火花を散らす様子が少し出ている。
「何があっても、寸止め連中の度肝を抜く実戦大会を成功させなければならない。空手はダンスじゃないのよ。命をかけた武道なんだ。その先駆けを行くのがわか極真空手でなければならない。極真空手を笹川(良一)や彼の取り巻き連中は邪道、邪道と言うけれど文句があるなら実際に叩き合うこの大会に出てくればいい。我々極真は敵に背中を見せない。挑戦するものから逃げるような口たけの空手ではないのよ 」
……1969年のことだが、極真会館を全日本空手道連盟(全空連)が吸収しようとしたことがある。全空連は松濤館流や剛柔流など国内空手各派の統一を目的に設立された。当時の会長は日本船舶振興会会長で右翼の大立て者の笹川良一。赤坂の料亭『千代新』で大山と会い、「全空連の幹部ポストを提供するので傘下に入ってくれ」と求めた。
大山はこれを拒絶した。大山は全空連が寸止めルールを取ることを公然と「ダンス空手」と揶揄し、双方は激しい対立関係となる。相手は政財界に睨みをきかす笹川である。その圧力をどう凌いだのか。
「ちょうど大山先生が笹川さんと揉めるようになったあたりから、柳川さんが相談役として前面に出るようになりました。大会パンフレットに顔写真つきで柳川さんの名前が出てきましたから。大山、笹川、柳川の三者で話をした時に、柳川さんが笹川さんに『もし大山に何かあったら、黙っていない』と言い渡したこともあったと。でも、極真会館の内部では『なんでヤクザを使うんだ』という声が出たのも事実です」(添野)◆最高の虫除け
政界、財界など多方面に顔が利き、「最後のフィクサー」とも呼ばれる朝堂院大覚(ちょうどういんだいかく)は、剛柔流九段の武道家だ。当時、柳川とやりとりをした一人でもある。
「笹川が大山と断絶した後も全空連の中には極真会館を取り込むべきと考える者もいて、大山の説得を試みていた。わしもこれに関わっとったわけや。当時は大山への圧力は相当なものがあった。なんぼ漫画で有名になったというても、空手の歴史では伝統流派のほうが断然上。実態よりも過大に評価されたところがあった。他流派からの妬みややっかみもあった。その盾になったのが柳川さん。大山や極真会館にとって最高の虫除けやったと思う」
- 作者:明洋, 竹中
- 発売日: 2019/07/03
- メディア: 単行本