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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「意味無く司馬遼太郎」シリーズその2.「三崎和雄出場の章」

「だせばよい、三崎を。そして、その試合のあと、無期限に出場停止とする」
その奇策に、たれもがあっとおどろきの声をあげた。


このへん、当時の状況をしらないとわかりにくい。
当時、戦極は、北方に、ひとつの仮想敵国を想定していた。
DREAMである。
それ以前のPRIDE王朝が、わたあめがとろけるかのように簡単に消えたあと、ふたつはまるで隣村の水争いのように、小さな諍いを重ねることによって、憎しみを重ね、それは思想的な「正義」にまでなった。
運営の加藤浩之や、映像の佐藤大輔らが支持したDREAMが、PRIDEの後継者であることを色濃く打ち出したのに対し、戦極は19世紀に生まれた海外思想を、自己の政権の、思想的基盤とした。


競技論


である。
すべて試合は、見世物ではなく、ひとつのルールによって裁かれ、大会は運営されるべきであり、そしてそれらは、団体を離れたコミッションが管轄すべきであるとするこの思想は、多分に実情を反映しない空論と揶揄されつつも「修斗」という小規模な宗教団体の教義として伝えられていたが、アジア的な規模で見ると斬新な思想であった。
もっとも、コミッションの実体はひとつの「空」であり、それは國保が動かす。
それが、戦極の体系として自然に組み込まれていたところに、この男の悪魔的な巨大さがある。


戦極の、本人たちが掲げる正統性から見れば、交通違反をとがめられて逃走し、公務執行妨害で逮捕されたということじたいがあり得べからざる話であり、コミッションは苛烈に裁くべきであった。


しかし、GRABAKAとJ-ROCKの二つの武力で成立している戦極が、三崎をはずすということは、いわば自らの足を切るに等しい。
そのような難題を、コミッションは−−すなわち國保は、奇術的な方法で解決するのである。


「いかにもおのおのの申されるとおり」
と、一礼した挙措は、いかにも一団体の実質的な長らしく丁寧な態度だった。
しかしながら、と國保はいう。
「しばらく我慢されよ。とるに法があり、動くに道がある」
今、自分はそのことを考えている。國保はそういって、納得させた。


その時の言葉には、異常な風圧があった。

今回の文体はこれを参考にしました

新装版 翔ぶが如く (6) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (6) (文春文庫)

むしろ「意味無く絶望先生風」のほうがよかったかも

「世の中には『後からやっても意味無いだろ』って話ばかりですよ!」


「復帰ドラマが決まった後に土下座したり!」
「もう政権末期になってから、おまけで2人入閣させたり!」
「党首になってから献金の問題出てきたり!」


絶望した!意味も無いのに後から帳尻合わせる社会に絶望した!

追加 韓国での「三崎和雄逮捕、有罪」の反応

kamipro韓流MMAニュース
http://www.kamipro.com/column/korea.php?id=1246281414

“反則男”ミサキが車で逃走、拘束。8月の『戦極』は欠場か?」と見出しをつけ、
冒頭には「ミサキ・カズオに秋山成勲を説教する資格なし(?)

つうかコミッションの偉い人が、インタビューで処分理由を語れや

どこの何さんだか忘れたけど、警察庁のほうから天下ってやってきた人だったろ?(※井上幸彦元警視総監とかですね)
どういう議論をして、どうやって決めたんですか。

どうせ料亭でお昼にみんなで、三段盛りのうな重たべて、國保尊弘さんから「処分内容」の紙を渡されて「異議なし」とだけ言って、縦に立つような「お車代」入りの封筒をもらって帰ったんだろう(※すべて妄想です)けど、公の場に出てきて質疑応答してみろや。

コミッショナー、「格闘王子」の佐々木希と比べてどっちが格闘技の知識があるかも試してやるから(笑)



http://gbring.com/sokuho/news/2009_07/0702_sengoku_02.htm

ーー今回の件をコミッションが発表するという予定はなかったんでしょうか?
「今後はそうしたいと思います。ただしコミッショナーの方々はそれぞれ忙しい方でもありますし、今回に関しては少しでも早く処分を発表しなければいけないという思いが先に立ちました」

忙しいなら
しょうが
ない。

続・「空手家マイケル・ジャクソン伝説」

昨日のエントリーを書いた後、いただいたメール。信憑性は不明だとの断わりはあるが。

何かで読んだ記憶がある話。
士道館の初段くらいの男がこういった。


「押忍、館長(添野)、自分はマイケルジャクソンが5段というのが納得いきません。自分は士道館を愛してます。士道館空手こそが最強と信じています。だからこそ、士道館の黒帯であることに誇りをもっています。そこまでの路の険しさを知るが故に。ですから自分、マイケルジャクソンが5段というのが許せないんですわ。奴と組手をさせて下さい。それであの野郎をぶったおせば、自分も5段ということでいいですか?」



添野曰く
「うむ。俺もその気持ちはよく分かる。マイケルとやってもいいが、その前にまず村上(竜司)とやれ。それなら俺は文句言わん。村上は3段(4段?)だ。文句なかろう?」

なんということもない話なのですが、村上竜司の顔を思い出し、笑ってしまいました。

高阪剛はヘビーなメタル・ロックマニア

昨日の「格闘ジャングル」冒頭では高阪剛マイケル・ジャクソンについて語っていた。もちろん空手の話ではなく(笑)、「いやー、僕らの世代は彼の音楽を聴いて育ったからねえ」と普通に追悼。
高阪は小学生のころからあの顔で(関係ないだろ)洋楽を聞いて育ち、あの顔で(関係ないって)中学時代からバンドを組んでいたことは有名な話で、というか兄弟もプロのミュージシャンだしね。
今回の格闘ジャングルでもキッスがどうとか、あともうひとつ有名なバンドの名前を出してたな。なんだっけ。
自分がもう一回バンドを結成する構想もあるらしい。だからDJ.taikiが番組に出演したとき、彼が始めて今では空中分解した?格闘バンド「ファントムズ」の話題にもあんなに食いついたわけだ(格闘技の話題完全に後回しにしてたし)。

【追記】いま、再放送で確認したら「小学三、四年生の時に好きなバンドがキッスとクイーンだった」って。
あと将来のバンド結成も「やります」と断言。

これは少年マガジンの巻末にあるルポ漫画「もう、しませんから。」4巻でTKを取材したときの回。

もう、しませんから。(4) (講談社コミックス)

もう、しませんから。(4) (講談社コミックス)

そういえば現役時代の入場曲で「ぶんぶぶぶぶん ぶんぶんぶん」で始まる「DRIVING SOUTH」という曲も、けっこう有名な曲だそうですね。高阪が渡米後あまり英語で不自由が無かったのも、もともとの頭の良さのほかに、小学生から聞いていた洋楽の知識が蒸留されて日常会話につながったのかもしれない。

そういえば今週の「もう、しませんから。」は居合術修行のまき。少年マガジンに本格作品あり?

今週の同作品は実際に真剣の扱い方を学び、巻き藁を切り落とすといった回で、なかなか興味深い薀蓄もたくさんある
(刃を下にして腰に差すのは鎌倉時代などで、これを「太刀」という。江戸時代ぐらいになって抜きやすさ重視で刃を上にして差すようになり、刀の構造も変わった。これは「太刀」とは呼ばないという)

んで、今回そういうテーマになった理由は「マガジン誌上で、本格的な剣術・刀術・武器術をテーマにした漫画が始まり、連載直後から早くも人気が沸騰」したからなんだって。
ふむ、たしかに技術論的な薀蓄をこめて「武器格闘術」を語るような漫画はあまりまだない。そこに焦点を当てた作品があるなら格闘技的にも興味が出てくる、個人的には。

しかし、この作品名忘れた(笑)。
言い訳すると、もともと漫画雑誌というのは掲載全作品を読んでいるという読者のほうが珍しい。
西本英雄の巻末ルポ漫画は、そういう読者に対して「いまこの雑誌ではこんなのをやってますよ。読み逃してませんか?」と注意を喚起する効能があり、なにげに同誌のヒット企画だ。かなり長く続いている理由もわかる。

イスラム教 覚書

最近知った話と情報をメモ

インドネシアには「ムハンマド以降にも預言者がいる」とみなす異端(異教?)集団がある

★異端教団迫害が激化、ムスリム界に亀裂 インドネシア

イスラム教徒が世界最多のインドネシアで、イスラム教の異端とされる少数教団「アフマディア」への対応をめぐる論争が激化している。強硬派が、「イスラムを侮辱している」としてアフマディアの寺院や集会を襲撃。穏健派は「信仰の自由の危機だ」と懸念を強めている。

アフマディアは19世紀末の英領インドが起源。最後の預言者ムハンマドではなく同教団の教祖だとするため、強硬派イスラム教徒らが反発。イスラム指導者評議会が80年代に活動を禁止する「見解」を出した。それでも信者は数十万人に増加。同評議会が05年に「見解」を再確認した後、各地で暴力行為が頻発した。目立ったケースだけで07年に15件の暴力行為が発生したとの統計もある。

(略)
こうした中でムスリム界は割れている。保守系イスラム政党はアフマディア解散を求めているが、国内最大の穏健イスラム教団体ナフダトゥル・ウラマは「強制的に禁じても信仰は変えられない」として対話による解決を訴える。

保守・強硬派の意向をくんだ最高検は4月、同教団の解散を命じるよう政府に勧告し、政府は今後の対応を協議している(略)

朝日新聞2008年06月05日22時50分

シーア派コーラン解釈に自由がある?

スンニー派は伝統的に、一部法学者集団にのみ解釈権があるという考え方だが、シーア派にはその伝統が無く、「これが正しいコーラン解釈だ」と圧倒的に納得させる権威集団は無い。だから逆に、シーア派から新しいコーランの解釈が次々と生まれてイスラム思想界をリードした、という。(これも朝日新聞の記事だったか?記憶があいまい)

池内恵産経新聞にイラン問題を執筆「イラン体制が持つ『ソフトパワー』が消えた」&「不正は実際あったろう」

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090702/mds0907020301000-n1.htm

イランは米国の政治家やメディアによって、あたかも狂信的な神権政治体制による独裁・圧政として描かれがちだが、中東諸国の世論においては、イスラーム主義を支持する層からはイスラーム革命を先駆的に実現した政体として、西欧型民主主義を志向する人々からは、制限はあれども自由で活発な選挙を行う、アラブ諸国と比べれば概して先進的な体制として見られてきた。米国やイスラエルに対して過激な発言を繰り返す最高指導者や大統領についても、自分たちが言いたくても言えないことを言ってくれる、留飲を下げる存在として見られてきた。今回の選挙は、このようなイランの立場を変える転換点となりうる。

(略)
実際に生じた空前の高投票率と、事前に行われていたと見られる大規模な投票操作が合わさって、現政権を支える護憲評議会が認めただけでも50の都市で、投票率が100%を超える、という異常な結果となってしまった。全国でも85%といった、現実的には生じにくい投票率になっており、不正の存在が濃厚に疑われる。

(略)
イランの政治体制が即座に大きく変わるとは考えにくく、核問題や対イスラエル、対米国・英国の発言と行動が一時的に強硬になるかもしれないが、少なくとも言えるのは、イランとイランに支持された勢力は、これまでのような倫理的な優位性を主張することが難しくなった、ということだ。これは中東政治のバランスを変えることになる

本日「エヴァンゲリオン新作映画1」のテレビ放送

いうまでもなくみんな知ってるんだろうけど、まあ一応ブログの読者層も考え(笑)、告知しておきます。

2009/07/03 21:00〜22:54 の放送内容 日本テレビ


金曜ロードショー 「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 TV版」
ついにこの日がやってきた!!人類が待ちわびた“エヴァ”待望のTV初登場!期待と不安、希望と混沌、戦いの裏には変わらない人間同士の真摯なドラマがあった…。
突如世界を襲った未曾有の大災害“セカンド・インパクト”この影響で人類の半数近くは死にいたり、世界の各地には大破壊の痕跡が刻み込まれていた。やっと平穏な日々が戻ったと思われたときー14歳の少年・碇シンジは3年ぶりに父・ゲンドウと再会する。そして父から極秘裏に開発された巨大な人型兵器を見せられ、使徒との戦いを強要されるのだった。何の訓練もうけないままに世界の命運を託されたシンジは果たしてどう戦うのか?


出演 【声の出演】 碇シンジ緒方恵美  綾波レイ林原めぐみ  葛城ミサト三石琴乃  赤木リツコ山口由里子  碇ゲンドウ立木文彦  冬月コウゾウ清川元夢 
スタッフ 原作・脚本・総監督 …庵野秀明  監督 …魔砂雪、鶴巻和哉
属性情報HD 16:9 ステレオ コピー1 字幕
その他の情報・音楽
音楽 …鷺巣詩郎  テーマソング …「Beautiful World」宇多田ヒカル(EMI Music Japan Inc) 金曜ロードショーオープニングテーマ曲「スタンリーの週末」 作曲:岩代太郎 

いま知ったけど監督「魔砂雪」ってなにそれ(笑)。魔裟斗とどっちが命名早かったんだろう。

椎名高志さんが「絶対TVには出ない」のポリシーを曲げてCS出演

だ、そうだ。
http://cnanews.asablo.jp/blog/2009/07/03/4410254

CSフジで好評放送中・『平野綾だけTV』第四回のロケ。<平野さんが漫画家の一日アシスタントをする>という企画の収録の模様です。TV出演なんぞは一生しないと思ってましたが、他ならぬ平野さんの番組。二つ返事、喜んで協力することに。
(略)

 その顛末については、7月9日(木)、夜10時からの放送をご覧ください。オンエア後にまた、裏話など書かせていただこうと思います。視聴方法・番組詳細などはこちら。

これって「コロコロ原作」のアレか?ウルトラマン

昨日、一応冬木透オーケストラ聴いたんよ。あまり期待通りではなかったが、予告に全CS局を横断した「夏のウルトラマン特集」の予告編をやっていた中に
ウルトラマン超闘士激伝」
があった。
アレか?コロコロコミックのアレか?

http://www.animax.co.jp/feature/index.php?code=NN10000813

ウルトラマン超闘士激伝」
放送スケジュール

2009.07.26 (日)  07:30〜  
制作年度:1996