戦極=”PRIDE亡命政府?”じゃあコンプライアンスはノープロブレム?
http://gbring.com/sokuho/news/2008_01/0107_sengoku_03.htm
「これがポイントですが」と前置きして「大会の運営・製作に関しては大晦日の『やれんのか!』を運営していた旧PRIDEチームに主体となっていろいろやっていただいています。戦極が面白い大会、エキサイティングな大会になるのかファンの方々は気にしているでしょうが、製作については安心してください」と、大晦日に開催された格闘技イベント『やれんのか!』の実行委員会が戦極のイベント製作にも携わっていくことを明らかにしている。
『やれんのか!』を製作した旧PRIDEチームがどれくらい戦極のイベント製作に関わるのかとの質問には、「主体として協力してもらいます」と明言。「佐藤大輔ディレクターの煽りVTRやレニー・ハートさんのアナウンスなどもあるのか?」との質問には、「かなり近い部分で製作していただきます。大晦日(やれんのか!)とほぼ近いイベントになります」としている。
えーー、もっとポイントがあります。
このスタッフに加藤浩之元DSE専務って入っていらっしゃるんでしょうか?
格闘業界から足を洗うといっていた笹原圭一さんは入ってらっしゃるんでしょうか?
これ重要も重要。とくに前者は。
やれんのか?が終わって以降のスタッフ、選手は?
佐藤大輔氏がこの後は格闘技の仕事から離れるかもしれないと示唆しているようだが…それも撤回してほしいのは山々だが、他のスタッフは。戦極でも、K-1でも、M-1でもいいのでがんばってくださいだ。それはもちろん、実際に戦う選手たちにもいえることだが。
まあ、来年のことをいうと鬼の黒崎が四角いジャングル。
以前こう書いたし、佐藤大輔や立木文彦、レニー・ハートはひょっとしたら五味隆典や吉田秀彦以上にPRIDEらしさという点では重要かもしれないから基本的には大歓迎、というか最初からそうなら戦極よ、大晦日にもやればよかったんだよフェイントかけやがってこのお(笑)、てな感じなんですが。
このへんは「狂犬ブラザーズ」の「戦極と旧PRIDEははじめからずっと協力関係、後継関係だったがお財布は別なんでとりあえず大晦日は分けての開催となった」という情報が正しかったのかな、だ。
ところがところがだ。こんなことも以前書いたな。
これがまた、今読んでも十分面白いと自画自賛する。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071128#p2
■[格闘技][WVR]「歴史は俺たちに何をさせようというのか?」「戦極」が旗揚げ
分裂の理由に「コンプライアンス問題」はあるのか
「やれんのか」とWVRが結局一緒にやれなかったことについて、ひとつだけ推測に過ぎないが、気になる話を。
ワールドビクトリーロードはやたらと「公正明大、透明性、闇の金なし」を強調するじゃないですか。それ自体は当然だ。日本に格闘技熱を一時の状態にまで復活させるには地上波放送を復活させねばならず、株主総会が怖い気の小さなテレビ局トップを安心させねばならないんだから。
ただし・・・以前、この大晦日興行復活が噂段階だったときに「テレビ局の”身体検査”で旧PRIDE幹部はOKなのか」という話を書きました。
「公正明大」「透明性」をうたうなら、それ即ち「旧PRIDEの上層部は関わらせない」という話になってしまうんじゃないだろうか(それが名目で、実際は権力争いだということもままあることだが)。それに反発したからこそ、確かに実績のある彼ら旧PRIDEの人々は「俺たち抜きで”やれんのか”。じゃあ『やれんのか』興行をおこなってやる」となったのでは・・・という、これは仮定のストーリーだ。
だから「やれんのか」がこの後、大晦日が過ぎた後に何らかの形で続くのか、そしてその場合、WVRとどう絡んでいるのかは注目しないといけないなと思う。というか、旧PRIDEと闇の勢力がどうこうという話は、業界的にはどうけりを付ければいいのかってことがいまだに分からん。疑惑の大半はオーソライズされていないから、要はテレビ局がまあいいだろう、と思えばそれでいいんだろうし、テレビ局とは関係ない中小規模の興行の場合や、仕事を委託されているだけの場合はわからんしね。
逆にいうと「戦極」が旧PRIDEスタッフを受け入れるのなら、白さも白し富士の白雪、ってことだろう、対外的には。でこっちが、もしくはスポンサーや地上波テレビ局が、「実は旧PRIDEと闇社会の関係…というのは無実だったんですね、誤解してましたよ」…となればいいんだが、逆に「なーんだ、戦極がピュア・ホワイトなんてタテマエの嘘っぱちなんだね」となったりしないのだろうか?
まあもちろん、佐藤大輔やレニー・ハートの起用が闇社会とつながるとも思えんのですが、要は「やれんのか!」スタッフの起用というのは、そういう表のちゃんとした人たちが関わるってことと、そもそもやれんのかに携わったのか否かも、実はきちんとした形で公表されたことがない「加藤浩之氏らが関わっている」ということのどっちか分からない。
何しろ世の中には「肩書は無いがサッカーのJFLチームを運営する」というあからさまにあやしい人だっているのだ(笑)。
いくら戦国時代は「七度主君を変えないと武士ではない」といわれた乱世だったとしても。
タイトルに書いたネタはやっぱりやっておかないと
「新団体は『PRIDE正統政府』ではいかがですかな?」
・・・その案は、笹原を精神的によろめかせるには十分だった。
そんなことより地上波&PPVは?
http://kakutolog.cocolog-nifty.com/kakuto/2008/01/post_9355.html
・・・格闘技のダーティなイメージを払拭せんと立ち上がった面には共感したのに、進展しないビクトリー系。スポンサーがつきやすいと言われる吉田秀彦が参戦となっても地上波はつかない。いかに格闘技がブランドとして苦境に立っているかがわかる。
個人的には地上波は最初は難しいかも分からないんだが、「CSで後日放送」にはかなりがっくりきました。CS放送はいい、歓迎だ。むしろ1時間程度の地上波とかより。
ただ、PPVをやってほしかった。
ぶっちゃけ、パンクラスも両国大会とか、ZSTも第二回大会とか…DEEPも大田区体育館大会(マッハvs長南亮)とか有明コロシアム大会(美濃輪vs田村)とかPPVやったんだよ?変わったところではランブル・オン・ザ・ロックまでPPVをやった。
赤字を覚悟すれば(笑)PPVってできると思うんだが違うんですか?
これがないとメジャーな感じ…正確に言えばマイナーな中でのメジャー感が無いよ。
再考求む、だ。
余計なお世話であるが…旧DSE専務の「加藤浩之」さん、表舞台でインタビューに答えてくださいよ。
「やってんのか2007」が開けるぐらいにとんと表に出ないまま「やれんのか!2007」を仕切ったとされる加藤浩之氏。ただ、そういいつつこれがホントかどうか分かんないから恐ろしいのだ。
一度もメディアに出たことが無い、というのなら仕方ないのかとも思うが、実はインタビューにかつては答えているのだ。
PRIDE絶頂期の2004年に出された、前年03年を振り返るオフィシャル本。
http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_pickup/2004/pride2004/index.html
…その他、2003年の激闘数々を振り返る「PLAY BACK PRIDE2003」、普段は表に出ることのない制作・運営スタッフのインタビュー、さらには特別対談として榊原信行代表×高田延彦統括本部長の対談も収録。PRIDEファン必携の一冊だ!
裏方の長・加藤浩之インタビュー
聞きたいことは山ほどあるぅ。
貴方から話を聞けば、疑問が氷解することが沢山あるんだ。格闘雑誌が4誌も5誌もありながら、この一人に話を聞くこともあたはず、か。
仕方が無いので、上の公式本を所有している人は、俄然注目度が高まった今、彼のインタビューを読み直してネット上に情報をあげてください。
今はプロフィールすら断片的にしか分かっていない。
三崎和雄vs秋山成勲の決着とかを、格通はどう伝えたか?
今回は久々に、もう中身を見ずに買うこと決定している。朝岡編集長の帰還の下で生まれ変わった「闘う格通」は一年前の大晦日のあれじゃない。
だが!!
http://www.sportsclick.jp/magazine/combat/new/index.html
発売日前日、もしくは当日にも最新号の内容に更新できてない(午前7時半現在)公式サイトってどうよ。この内容を見て興味を持って買う人もいるだろうよ。ただの怠慢以外の何ものでもないじゃないか。
まあもうしばらくしたら更新するんだろうけど。
まだまだこういうところはタルんでいますね。けっしてやましい意味ではない。
【補足】今は更新されてます。
マケイン・リーバーマン同盟が成立!!オバマ旋風と共に”統合と和解”がキーワードか。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200712/2007121800168
2007/12/18-09:21 党派超えてマケイン氏支持=元民主副大統領候補が異例の表明−米大統領選
【ワシントン17日時事】2000年の米大統領選で民主党の副大統領候補だった同党系無所属のリーバーマン上院議員は17日、次期大統領候補として共和党のマケイン上院議員を支持すると表明した。両氏ともイラク戦争の継続を強く支持している。大統領選で大物議員が党派を超えて支持を打ち出すのは異例だ。
リーバーマン氏はこの日、次期大統領選の最初の予備選が行われるニューハンプシャー州でマケイン氏と記者会見し、「平時ならこんなことはしないが、この戦時においては、経験と強さを持つマケイン氏が最高司令官となるのにふさわしい」と支持理由を説明。「政党も大事だが、憂国の念や友情はもっと大事だ」と語った。
リーバーマンはアル・ゴアとの、2000年の大統領選の伴奏者(副大統領候補)だった。
だが民主党では右派に位置し、今は無所属当選の民主党会派だったな。イラク戦争も支持しているし、ユダヤ教徒であることも関係してか強いイスラエル支持者でもある。
もともとマケインとはすごく親しかったそうだし、これでマケインに弾みがつけば、2000年や2004年に大きく同国の流れを左右したレッド(共和党)アメリカVSブルー(民主)アメリカはひとまずやめ、少し穏やかになろうという流れになるのかな。
だとしたらヒラリー・クリントンはますます苦境に立たされるトレンドとなりそうだが。
「豪州の反捕鯨は差別と非科学」…批判のYOUTUBEが話題に。豪外相まで公式コメント…「動画革命」ここまで来た&思い出す「美味しんぼ」の1挿話
http://d.hatena.ne.jp/atp/20080107/p3
[ニュース]豪メディア、日本人有志が作成した豪州批判の力作ビデオ「白豪主義…」を紹介。日豪の緊張を警戒
日本の捕鯨推進派がオーストラリアは人種差別国家だと非難するビデオをYouTube投稿した。忌ましいクロナラ暴動(注1)の映像を使っている。
10分間のビデオは英語と日本語の字幕で、オーストラリア人は白人優越主義、排外的民族主義、人種差別イデオロギーに染まっており日本人に偏見を持っていると非難している。
そこには殺されるディンゴの実態や小型トラックにワラビーを叩きつけて殺している子供、そしてオーストラリア人と思われる男性がカンガルーの母親のお腹の袋から赤ちゃんカンガルーを取り出して足で踏みつぶすという恐ろしいグラフィック映像が映し出されている。そしてまた、クロナラ暴動で怒った若者が激しく襲いかかっている有名な映像も再現している
このユーチューブビデオ「白豪主義オーストラリアと反捕鯨」は
http://www.youtube.com/watch?v=e8lvep0-Ii0
で見られる。映像は記事で言うほどグロテスクなものではない。
また、内容も2、3箇所首をかしげるところが有るが、基本的にはロジカルに語ろうとしているし、これへの反論もロジカルなものになるだろう。
反論、再反論で罵倒しあうようになったらそいつらがよっぽどレベルが低いといえる。
ディンゴの話や、カンガルーをああいうふうなやり方で殺しているというのは知らなかったし。(私は、ディンゴの頭数が再生産可能な水準なら、駆除すること自体に何も批判はない。カンガルーもしかりで、要は生息頭数の問題一点だ。)
ま、内容はどうでもいいというか。
個人的に興味の有る問題は、何度も書いているけど、アマチュアが、既存動画を収集し、それを再構成、編集して作る「アームチュア・ドキュメンタリー」(私の作った造語、仮称です)が、ようつべやニコニコ動画などの発表の場所を得て、既存メディアに匹敵する影響力を持ったことへの驚嘆だ。
これまでの「アームチェア・ドキュメンタリー」の論考を見てもらえると幸いです。
豪州の外相は不快感を表明したというが、会見で公式に触れたこと自体が彼らの敗北、投稿者の勝利だ。「拝啓、豪州外相様」なんて続編ドキュメンタリーを作ったら、それを無視するのも不自然となるし、ディンゴやカンガルーの殺し方についても反応しないといけなくなるだろう。
(註:ちょっと仮定の部分があって、今回の反捕鯨批判動画での映像は、投稿者が独自取材したものである可能性もある。それなら優秀なフリージャーナリストがいた、というレベルの話なんだが)
どっちにしても、米大統領予備選の討論会で、YOUTUBEを通じ送られた動画の質問に候補者が答える光景はすっかりお馴染みになった。
(http://www.socialnetworking.jp/archives/2007/11/abc.html参照)
既存動画を組み合わせたドキュメンタリー、以前はFLASH動画だったか、やっぱり世間を動かす力を蓄えている・・・と思う。
私だって技術が有ったら、最初のエントリに書いた「戦極と旧PRIDEとコンプライアンス問題」を動画仕立てで作ってみたいもの(笑)
今回はその力を十分に見せてくれた。
とりあえず
http://www.youtube.com/watch?v=e8lvep0-Ii0
がはてなブックマークではどう騒がれているか。
追撃の提案。雁屋哲(豪州在住)原作の「美味しんぼ」”激闘鯨合戦”を英訳・配布せよ。(YOUTUBEで)
これで思い出したのがタイトルにある作品ですね。
自分の名誉のために言っておくが「美味しんぼ」はトータル的に大嫌いな作品です。
そしてこの「激闘鯨合戦」つう作品も、中で展開される個々の事実関係はともかく(まあ基本的には正しいだろう)、反捕鯨の側を不必要なまでに悪魔化し、カリカチュアライズする手法は本当にひどいと思う。
「嫌韓流」だってこの流れにはあるんだが、さすがに編集者が「敵役にも美形のキャラクターを入れよう」とか多少は配慮しているらしい。
だから、普通の議論としてはオウンゴールになりかねない、あの「美味しんぼ・激闘鯨合戦」の回は。
ただまあ、上でも留保したように事実関係自体はまあまあ使えるし、漫画というかストーリー仕立てで話を進めるというのは分かりやすいだろう。
あとひとつは、豪州の友人を気取るテツ・カリヤ氏がこういうコミックのストーリーを書いているということが豪州のメディアにバレた後の彼の立場が面白くなりそうだからだ(笑)。
そこで彼が反論するも良し、「男組」の最終回のようにワルシャワ労働歌の調べに乗って敵陣に単身乗り込むもよし(笑)。
私はこれを書くときは、ニコニコ動画にいくつか有る、コマを写真に撮っての紙芝居仕立て(英語字幕つき)を想定していたのだが、
- 作者: 雁屋哲
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よく考えたら美味しんぼってアニメ化されている。
探したらニコ動ではアッサリ見つかった。激闘鯨合戦・前後編。
↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm180385
http://www.nicovideo.jp/watch/sm589106
まあ、僕が英訳できるわけもない。案とURLを提示するにとどまるのみ。
ついでに言うと、実際に見てみるとさっき書いたように「事実関係はともかく、論敵を一方的に悪魔化する手法にへきえきする」というのにたぶん共感してくれると思うよ。
以前、宮崎哲弥はこれをつよく批判したことがあり、処女単行本に収録されていたと思う。
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もうひとつ例に挙げると
田中芳樹「創竜伝」がどんどん劣化していったようなもんですね。
井沢元彦のフィクションも、結構そういうしょーもない作品が有る。