上記のように産経新聞は報じたが、何しろこれを報じたサイトは、この本を出版したところの版元になったという関係である。利害が直接かかわりすぎて、もちろん報道としてそれを捏造したら大問題ではあるものの「本当なのか?自社の営業的利益で、事実を少し曖昧にしている、都合よく解釈しているのではないか?」という疑念を排除しない人がいても不思議ではない。というか自分もそういう疑念を多少持った。
なので、聞いてみた。
その結果、全国の主要都市に店舗を設置している、日本屈指の書店経営企業で、内実を知る関係者から、確認することができました。以下、確実な資料による、その事実の要約。
全国の主要都市に店舗を設置している、日本屈指の書店経営企業からのオフィシャルな事実報告として
直接、「販売するなら、放火を行う」という趣旨の連絡があった。
時期は、ことし3月。
利用者、顧客の安全を第一に考慮して、販売中止とした
警察には通報し、捜査が行われている
危機が去ったと判断した時点で、販売を行う意思がある
ということを、このブログ独自の取材で、確認することができました。改めてこの事実をみなさんにもお伝えし、その上で実に憎むべき犯罪であると表明し、脅迫者をあらためて批判したいと思います。
…ただ当然、今度は、上の話の信憑性自体を疑う声もあるでしょう。このブログの信頼度が上で既に報じた報道機関より(同報道機関が、本の出版元と同じという特殊事情は別にすれば)、上なはずも無いしね(笑)
ただ、上の話を確認した書店経営企業は、別にオフ・ザ・レコードを条件に上の情報を教えてくれたわけではなく、具体名をあげていないのは自分の独自の判断ですよ。
そこで、「この件の事実関係について、私たちも調べて、独自にそれを発信します」ということをお約束していただける方には、個人・メディアを問わず、もちろん言うまでもないですが、上記書籍への内容・出版への賛否も問わず、ご連絡を
https://twitter.com/gryphonjapan
のDMに頂ければ、この書店について具体的な情報をお伝えしますよ。そこから、独自に真偽を確認なさればよろしい。
以前、うわさ話の段階で書いた記事
m-dojo.hatenadiary.com
これはあらためて、報道されないとおかしい。
・脅迫が、とある企業にあり
・その結果として通常の活動が中止になり
・警察が捜査している
事が分かった時点で、普通はその報道量の規模はともかく、どこの商業メディアも報道記事として報じる。そうでなければ、特オチである。企業の規模や、その活動の規模が大きければ、報道価値も増す。
ただそれは、警察の方が公的に発表した場合で、水面下でそういう犯罪が発生し、捜査が行われている場合は、メディアは気づかなかったら、裏がとれなかったら報道しない。
その場合は、それができたメディアが独自に報道できる。それが「特ダネ」となる。ぶっちゃけ今回、産経新聞の「後追い」ではあるが、二番手でも当ブログが、それなりの「特ダネ」を報じたと言えるんじゃないか。
※注意 3月下旬ー4月冒頭の『版元の出版社に脅迫』記事と、その後の『書店に脅迫(の結果、実際に販売されず)』の大きな違いに注意。版元脅迫は同社から声明が出たことで、そのレベルでの事実確認と報道が(誰でも)できる。また版元は『屈さない』と声明しており、その範囲では実害がなかったとも言える
あとは……、今後、ほかがこの件を、「報じない」としたら、やはりそれは怠慢、無能力、といった批判を免れない。あるいは、どこへかはともかく「忖度」等も疑われかねない。
本日は4月23日だ。…あと11日後には、5月3日を迎える。この日は憲法記念日であり、朝日新聞阪神支局襲撃事件が起きた日だ。
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
② 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
第二十三条 学問の自由は、これを保障する。
第九十七条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
「明日も喋ろう 弔旗が風に鳴るように」
www.asahi.com
まったく別の事件だけど、こちらの話ともつながる
m-dojo.hatenadiary.com