INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ついに節目の「UFC300」。ホイス・グレイシー優勝の第1回は、1993年開催だったな……

4月14日 6:30 配信開始 UFC 300:ペレイラ vs. ヒル

見放題
見逃しあり|追いかけ再生
300回記念大会!メインイベントはペレイラヒルのライトヘビー級タイトルマッチ!




ライブ開催日時
4月14日(日)
6:30 配信開始 / 7:00 開演予定
見逃し配信期間
見逃し配信準備完了次第〜5月14日 23:59
ご確認ください
ご利用の端末やネットワーク環境によっては、ライブ配信及び見逃し配信の視聴ができない場合があります。テスト動画が問題なく再生できるかを事前にご確認ください。
テスト動画再生
見どころ



ナンバーシリーズ300記念大会となる本大会では、現役UFCファイターによる特別解説版を実施!
ぜひ選手の声とともに記念大会をお楽しみください!

当日の大会情報及び対戦カードはオフィシャルサイトをご確認ください
https://jp.ufc.com/data/event/1192

※プレリムを含め全試合生配信予定
※対戦カードは直前まで変更する場合があります。

CH1:日本語解説版(U-NEXTオリジナル日本語版)
CH2:英語版
CH3:特別解説版

https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000004902


ときに、こんなツイートが一部で話題になった

RIZIN 45 のポスター (下記) に似た#UFC300ポスターがすごくかっこいいと思ったので、作ってみました。完璧ではありませんが、特にこのような特別なカードなので、共有するのはクールだと思いました。
結局のところ、UFC 300 はファイターとそのストーリーがすべてなのです!

UFC300 のRIZIN風ポスター

当ブログも含めて、UFC1はともかく(インターネットすら一般化してないよ!)

UFC100や
UFC200を報じられた長寿格闘技ブログは…

格闘技徒然草
yunta.hatenablog.com

MMA IRONMAN
sadironman.seesaa.net

MMA THE ORANGE
blog.livedoor.jp


うちも末席を汚してるっちゃそうなんだが、今はいよいよ格闘技記事の比率が減ってて、看板に偽りアリ。
彼らは、うちと違って純度の高いピュア格闘技ブログであります。

UFCのナンバーシリーズが300、ということで、少し懐古趣味に走ってみました。

大谷翔平と水原一平通訳の話で興味深かったツイート集

途中で文が切れているツイートは、長文投稿なのでクリックして読んでください








【追悼】故山本弘先生の描いた、香港ルポ漫画が見つかりました(ファンロード1988年1月号)

逝去された山本弘氏は、ハードSFに軸足を置きつつ、多彩な活動をしていた。

ファンロードでも、活動している(していた)ということを、そういえば自分はいつ、どこで認識したのだろう?
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自分的には、「山本弘」という個人名は1990年台半ばの創刊だったかな、「宝島30」の「トンデモ本の世界」で認識して……


そこから逆に遡って…ファンロードでちょこちょこっと、こういう漫画を描いてた人=あの山本弘!と逆算で知った、というのは確実だけど、でもどういうふうに知ったのかなあ?たぶん、同雑誌は判じ物のように、断片的な「ほのめかし」が多くて、それをひとつづつ繋げて、その構図に気づいた、ってところだろうか。


そしてこの作品は、作者名に関係なく
上海ガニというウマイものがある」「洋式のバスタブを使ったあとはいちいち掃除するのがエチケット」という、新情報を普通に得た漫画として記憶に残っていたのだ。当時は洋式バスタブなんて使ったこと無かったのだよ。ちなみに上海蟹は、いまだに食べていない(笑)
そういえば1988年のこのころ、杏仁豆腐は香港に行って、そこで初めて実物を見て、食べて感動する「あこがれの料理」であり、今のようにあちこちでデザートとして売られているものではないのですね。地球はやっぱり、時代を重ねて小さくなっている。

山本弘先生の描いた香港ルポ漫画
山本弘先生の香港ルポ漫画
山本弘先生の香港ルポ漫画


古本だけどAmazonに書影があるね、この号でした。
Fanroad (ファンロード) 1988年1月号 お正月超特大 雑誌 – 1988/1/1

というか、なんでこんな雑誌に旅行と食のルポがあるの?と疑問に思われるだろうが、なんとも答えようがない(笑)。そうだったからそうなのだ、としか(笑)。

ファンロード


今回は、実家に所用があって帰った時、実にどうも埃まみれで資産価値があるとは思えない古雑誌の箱があり…、あっ、そういえば山本弘氏の漫画があったはずだ!と雷光のように記憶がよみがえり、十数冊をひっくり返した末に発見できたのでした。


ちなみに、違う号だったと思うけど、たとえばこんなパロディ漫画がありました。
当時人気だった理由と、ネット時代を経て役割を終えた理由の両方がわかるはずだ(笑)

ファンロードに載ってた「日ペンのジョジョちゃん」

このブログが長期にわたっていることで、2009年のファンロード休刊の時の所感が残っているのは、多少有益だろう(笑)
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ついでに
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山本弘氏に戻るが、かつて漫画家か作家か迷った小松左京とかもいるけど、それにしても作家なのに、こんなふうに漫画を描けるのだからやっぱり才人である。上に書いたように、読んだ当時は作家が余技で書いている、なんてつゆほども思わなかった。

本職ではないが漫画やイラストも描く。単行本などでまとまったものはないが『ウォーロック』誌では漫画の連載もあった。リプレイのあとがきや小説中の図解イラストなど、自分の著書で挿絵・デザインの一部を手がけることもある。

年齢は自称「心はいつも15歳」。雑誌『ファンロード』の常連投稿者でもあり、『リアルタイプメタルダー こいつはダサいぜ』などの投稿で読者を沸かせた。山本のキャラも作られ、これを利用した『スーパー邪悪獣ジュウゴサイダー』など他の投稿者の投稿でネタにされることもあった。

こんな感じだったのですね。



【おまけ】あちこちで活躍した創作家の「散らばった」作品は集められるか?令和の今は「本人」がnoteなどに集約してほしい…一種の「全集」が創れる。

自分がたまたま、なんかこの辺の号に、氏の漫画作品があったはず!と唐突に思い出し
たまたま実家に、数十年前の古雑誌があったから、こうやって紹介できるけど……、まあ、このジャンルには記憶魔、保存魔、整理魔がやまほどいるから、いつかは日の目をみたとはおもうけど、
かりに山本弘氏の全仕事を網羅するプロジェクトがあったとして、本当にこの作品とかが見つかるかは…どうなんだろうね?
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多彩に、さらには自主的にあちこちで営利・非営利、署名・非署名入り混じった創作活動をしている人の「全仕事」って、本当に網羅できるんでしょうか?



なんか、数行書いたあと「なんか以前書いた気がするな…」と思ったら、確かに書いてた。全文再録しよう

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今更ゆーのもなんですけど、世の中に「note」ってものがありますな。

note.com


noteはクリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしています。


www.youtube.com


たとえば、水道橋博士も今年からnoteを開始した。
note.com



会社として文芸春秋社もnote を活用している。
note.com


twitterから始まって?商業メディアへの寄稿も増えているCDB氏なんか
2019年に「はじめまして!」と、われらがはてな村にアイサツしたのに

www.cinema2d.net


薄情もんが田舎の町に 後足で砂ばかけるようにして 2020年に同ブログをうっちゃって そのまま、おしゃれなnote行きですよ。
note.com


過疎地はてな村に取り残されて、雪かきし続けてるのはおいらとか、ごく少数になっちゃった……って愚痴はどーでもいい。

本題 課金しやすいなら、(プロの)クリエイターが集まるのは分かる。…短文や過去の仕事を残さず集めた「全集」にしてくれ!(有料でいい)

これは自分がnoteにまだ慣れてないだけかもしれないんだけど
あのはてな村(過疎)とくらべても、あの機能もなけりゃこの機能もない。ブクマだってない。何がこの「note」のいいとこなんだ??と思うのよ、読んでると。


しかし、その答えは一応しっている。
「課金」がしやすいんでしょ、いろいろと。
https://help.note.com/hc/ja/articles/360008882894-%E6%9C%89%E6%96%99%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F-%E6%9C%89%E6%96%99%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A-help.note.com


青木真也のnote記事、ほとんど有料だもんな。

note.com
月刊青木真也
月額1,200円


月刊青木真也 青木真也の記事をお得に。 青木真也の発信する記事が1200円で読み放題に。単品で買うよりもお得です。

これは大いにいいことでございますよ。
「世の中、ただで動くのは地震だけだゼ!!」とユセフ・トルコも言っているではないか。
素人ならブログやtwitterでただ(無料)の文章を書くのもよかろう。しかしプロのライターなどが、そうはしたくない、というなら、自分の芸、自分の思想のそれを有料で売ること、大いにけっこう。
とくに、一度商業的なメディアに載って、マネーの価値がついた文章や、その文章を書いた人ならなおさらだ。
(※もちろん、そういう人が無料で文章を公開するもおおいにけっこう。昨今では、無料のコンテンツでPVを増やし「広告費」を得るという、別のプロ戦略もあるわけだし。)

ただし・・・・・・。ここからが本番。
note のありがたいところは、すべての文筆家が、やろうと思えば「単行本」「全集」「選集」を作れることだと思うのです。
やっぱり、文筆やトークをマネーにできる人だって、それがあとからでもアクセスできる「単行本」を出せるひとは一握り。その後「全集」や「選集」を出せる人は、何千万分の一だったでしょ、これまでは。

というか、昔、格闘技ライターにどこかで聞いた。「これまでに書いた文章って、全部覚えていますか、保存していますか?」とね。答えは、「本人も覚えていないのが多数」だったという・・・・・・・・

それはもったいない…というか、それが記録に残る価値があるか無いかはわからない。わからないからこそ、とりあえず記録し、その価値の評価は後世に待つという形にしてほしいのです。

そういう点で、
もしnoteで、クリエイターが有料のような形で文章を売るなら、残らずそのnoteに保存して、公開するつもりでいてほしい。
もっと具体的にいうと、雑誌に一度寄稿したものを、一定期間が過ぎたらあらためて自分のnoteにUPして、有料で販売してほしい。その読者が将来的に3人でも5人でも、ずっとそこにあれば、多少は売れていくでしょう。
そして何かの拍子に、それがバズるかもしれない。2年前に「カーフキック」について書いた記事が、大晦日の一試合で圧倒的に読まれるかもしれないのだ。


とりあえず、あらためて箇条書きに

・noteの課金のしやすさから、商業的な書き手がここを拠点にする傾向が増えるのは時代の流れ、とてもステキです。
・ただ、それならば、あちこちの媒体に書いた文章を、最終的に集積する「全集」をnote で作らむ、という気概でやってほしい。

ということでした。

ところで、ある媒体に有料で発表した文章、個人のnoteにも載せることっていつからできるの?WEBマガジンとかは??

これもむかし、あるライターさん(格闘技系)が語っていたのだけど「3年(…いや2年だったかな)経てば、執筆者は雑誌に載った自分の原稿を自由に使える、というのが業界の基準なんです」と。

そういうもんなんですかね?
そりゃそうだろう、というか、逆にそうでないと著者は雑誌に書いた文章を単行本に収録できないじゃんねー。


ただ…
自分が購読してるブロマガのひとつがこれだから、これを例にしておく。
ch.nicovideo.jp

Dropkickサイトは、加入してれば、過去の記事をかなり遡ってみられる。

いちばん古い2012年の記事とかも、有料(ポイント)で読むことが可能だ
ch.nicovideo.jp



だけど・・・・・・・こういうウェブマガジンの場合でも、上で書いたような「3年経てば、自分の原稿として自由に使える」はあるんでしょうかね?
もし可能なら、過去のDropkick掲載記事を、執筆者はそれぞれ個人としてもnoteに収録し、無料公開なり有料公開なりしてほしいものです。てか、そうしないとnoteの「全集化」もままならないし。


斎藤文彦氏が日刊SPA!に書いた文章には、過去のインタビューの再掲載もあるのだから、当然そういうふうに、一定期間後は?執筆者が自由に使えるのだろうけれども。
nikkan-spa.jp



このことは、たとえばOMASUKI FIGHTこと高橋テツヤさんにも伝えたい…と思ったら、note自体は既に始めていた。
note.com

ただ、将来的には、たとえばDropkickサイトに過去に載った(今も載っているんだが)寄稿記事を、noteに移してーーーそれが有料であっても勿論構わないんだが――自分のおしごとの「全集」ができるぐらいになってもらわないと、と勝手に期待するのである。
なにしろ、OMASUKIFIGHTの前身「お前らの好きにさせねぇ!」ブログ、運営元がブログ事業をやめることが決まったら全くサルベージせず「じゃあ、そのまま消そうかね」で消しちゃったものな。
あれは今も惜しい。書いてる本人が惜しくなくても、読んでるこっちが惜しいのだ、今でも(笑)

「クジマ歌えば家ほろろ」最終話。完結5巻は5月発売/なんとか長文紹介を近いうちに書きたい

クジマ歌えば家ほろろ完結



しかし、自分にとってはまだ終わりではない。
2023年の「漫画10傑」に選んで…この10作に順位はつけてないけど、敢えて言えばやっぱり筆頭格と認定していた。

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で、この時本当ならレビューをつけるんだけど「長文になるので、あとで本格的に書きたい」といって当時留保し、そしてことし1月にあと3話で完結、と言われた時も「完結前に長文の紹介を書く」といって果たしてなかった。
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近いうちに、本当に書いて、さよならをこの作品に言いたい。




NHKのドキュメント72時間、「大阪 24時間の格安スーパー」…半額のシールが、弁当に貼られ…

大阪 24時間の格安スーパー

初回放送日: 2024年4月12日

24時間営業の格安スーパーが舞台。ずらりと並ぶ格安のおかずや弁当、そこに「半額セール」のシールが次々と貼られていく。ド派手なネオンが目を引くそこは、大阪でよく知られたスーパーマーケット。ここには朝昼夜と途切れることなく、さまざまな人が訪れる。バイト帰りの学生や深夜にやってくるカップル、夜勤明けの高齢者など。買いものカゴから見えてくるのは、それぞれの人生。訪れる人たちの声に3日間、耳をかたむけた。

NHK BSで映画『ジェロニモ』放送

遠藤浩輝が格闘技漫画「無敗のふたり」で帰還。ネット連載か/「同じ場所から練習を眺める」について

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無敗のふたり 遠藤浩輝

格闘技をこよなく愛する青年・三島ユタカ。目はいいけれど体が弱いユタカは、ジムに出没する天才セコンド・外山晃一郎に、自分のセコンドになって欲しいと頼む。外山は、組んだ人間を誰でも勝たせてしまう天才トレーナーであり、金に五月蠅く、そしてアル中であった。「無敗」の戦績で国内最強になる事こそ、MMA(総合格闘技)の頂点への最速ルート……異色の超王道格闘漫画、ここに開幕!

「異色の超王道」という言葉は一種の反語だけど「バクマン。」で似た言葉が使われたね、「邪道の王道」。
それはともかく、格闘技漫画があらたにスタート。


ブクマが3桁超えたのを見て、はてな界隈が格闘技に興味あるんだか無いんだか、またわかんなくなってきた。
[B! マンガ] 無敗のふたり - 遠藤浩輝 / 第1話 | 月マガ基地



ただ、最前線のジャンプで、兜首が討ち取られたばかりで……いや、それの復讐戦だ!!と思いたい。敗退したが集英社戦線、レッドブルーで小学館戦線、そして講談社でも戦線が開かれた!!秋田書店は、まあ完全に制圧して占領してるとみなしたい(笑)。 ばきらへん。


遠藤浩輝氏は、二つのSF作品をオールラウンダー廻以降連載していたな。片方の「元素を操る超能力者のバトル」って斬新だなーと思ったのだけど、これは自分に素養がなかっただけでけっこう他作品にも登場してた設定らしいね
愚者の星は、ほかの惑星を舞台にした作品だった。
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過去の「オールラウンダー廻」関連記事は多すぎて紹介できない。
この最終回直前の総括回に、主要記事へのリンクは貼ってある。
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しかし、今回「月刊マガジン」にて連載が始まったのかと思ったら、完全ネット連載で……このへんはどんな経緯だったのかはちょっと気になります。いまやそうやって、ネット連載に主流が動いていくんだ、とポジティブに見なすこともできるし、やはりいまだに「鳴り物入り」の連載は紙雑誌に載るが、社内的な判断で格闘技漫画は「鳴り物入り」にならなかったのかもしれない。




やっと作品に話が行くが、スポーツ漫画で「指揮官」「参謀」的な人を中心に置いた作劇も最近は多い。GIAINTKILLINGもいまやスポーツ漫画を代表する大河長期連載だし(ただし物語内の進行の遅さはおどろくほどだが(笑))。
格闘技漫画を、トレーナーの視点から描くとなると、かなり専門的な説得力ある蘊蓄が必要となるが、作者の実績的にはこの心配はいらないでしょう。
そして第一話の段階では、少し皮肉でピカレスクで、冷たい感じもする「勝利請負人」な感じのトレーナー。これがやや思慮は足りなそうだが、陽性のキャラクターを持つ若者と絡むことでどう別の面が描かれるか、或いは双方が変わっていくのか……という感じだろうか。



で、印象的だった、トレーナーが主人公の怪我を見破るシーンで、こんな話があった。

無敗のふたり 同じ場所から見る

これが最近紹介した、落合博満を描いた「嫌われた監督」にも登場してたんです。

「ここから毎日バッターを見ててみな。同じ場所から、同じ人間を見るんだ。それを毎日続けてはじめて、昨日と今日、そのバッターがどう違うのか、わかるはずだ、そうしたら、俺に話なんか訊かなくても記事がかけるじゃねえか」

「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか 第二章 森野将彦 奪うか、奪われるか」より

同じように、コンバートの話があった。

慣れない守備位置に変わることで
鉄壁と思われていた二遊間守備(特に遊撃手)の送球エラーが激増したそうです。
でもチームはその年に優勝してしまいます。
周囲の人たちは、
「鉄壁の守備位置をなぜわざわざ変えるんだ!それによってエラーが激増してるじゃないか!」
と非難轟々。
守備位置をコンバートされた本人たちすらもなぜ替えられたのかわからない。
しかし、周囲からは鉄壁と思われていても、
徐々にその守備範囲が狭くなっていっていることに、
定点観測をしていた落合監督だけが気が付いたそうです。

守備位置を入れ替えることで守備範囲が広がり、
増えるエラー以上に、これまでヒットになっていた打球をアウトにできるようになっていた、
ということに後から気が付かされたとのことでした。
miraisouzou.jp


記録上のエラーは全く出ない。だが慣れと惰性により、ボールを足で追うより「目で追う」ようになり、これまでなら追いついていた球をあきらめるようになった。
コンバートで失策の記録数は格段に増えた(記録に残るほど)が、その一方で、以前ならヒットだった球に食らいついて止めた守備がいくつもある……



ということを、同じ場所でずっと見ている落合は気づいた、という話。



これらは純粋に格闘技でもどこでも同じだ、ということもあるだろう。


その一方で…ひょっとして、トレーナーや指導者の名人談というのは、物語の中で別ジャンルから応用しても「らしく」なる、ということかもしれない。それもまた取材や知識の成果である。
そのへんもまた、連載中においおい明らかになっていくだろう。



ついでに、この機に遠藤氏も、Xへの投稿を復活させればいいのにな。