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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ルパンに対するホームズファンの複雑な思いが「バーナード嬢曰く。」で可視化。アバンチュリエ作者・森田崇も動揺(笑)



(いろいろ興味深いのだが中略)


ちな、演劇版LUPIN

ルパンにホームズファン過激派の一部が持つ憤懣(バーナード嬢曰く。





途中で当方のツイートも挟まってるが、ホームズ訳者・解説者のひとり、日本のシャーロキアン重鎮で、特に子供向けの本の監修などにも活躍したかたでした。
ところが、子供向けだがかなり本格的な翻訳だった、自分が読んだ本で、「その作品の解説」から遠く離れて、この長谷川さんのようにページを費やしてルブラン&ルパンを罵ったりしてたのです(笑)
自分もその影響下でルパン1世、つまりアルセーヌ・ルパンを敬遠したところもあった。その出版社はルパンも出していたので、好きな人に筆の赴くまま内容を任せると出版社的には経営に響く(笑)。


森田崇版・奇巌城はこれか。





森田氏の、単行本収録の考察コラムは何本かあるが、初登場時の巻の一部。

アバンチュリエコラム 森田崇




しかし、まだ出版時には、国際的にはまだ何者でもなかったルパンを「あのホームズの(互角の)ライバル」と位置づけて、格を引っ張り上げるそのやり方は、名前をちょっとだけ変えて、公的には別人扱い、しかし実質は「あの人」とする手法などとも合わせて、いくら著作権未整備の時代でもぎりぎりっちゃギリギリ、あまり「お行儀」のいいものではなかったのも事実だが、以前書いたように創作とはしょせんウソ、虚構なので「どのウソが正しい?」と言っても砂上の楼閣、著作権とかを別にすれば読み手に支持されたものが「本物のストーリー」なのだ、とシャーロキアン陣営の自分も、今は考える。
この考えについては、これらで詳しく述べた
m-dojo.hatenadiary.com
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そして100年の時を経て、「ルパンはホームズのライバル」足り得る存在になったのではないか、と。
いや、「エルロック」さんがホームズなのか、そうではない別の人間なのかも含めて、まだ決着はついてない、と言われれば、まだまだ話は蒸し返せるのだが…(笑)

ちなみに森田崇氏の、出版社などを通さない創作ルパン伝活動は、今も継続中でこの前新作が出た。
怪盗ルパン伝アバンチュリエ【単話版】 97: 813(17)ルノルマン部長の策略 -前編-① (ルパン帝国再誕計画)

モーリス・ルブランの最高傑作『813』編、単話版第17回!

皆さんは覚えているだろうか?
アルセーヌ・ルパンが予告した、ルパンの部下にして首相執務室取り次ぎ係の、ジェロームの脱獄のことを……!
警察はウェベール副部長を責任者に、総力を上げてこの脱獄を防ごうとする。
その時、ルノルマン部長は……?

『怪盗ルパン伝アバンチュリエ』単話版シリーズ81巻からはじまる新章『813』編。
国家警察部長ルノルマン、戦闘開始!




しかし最後にひとことだが「解釈違い」とか「ヘイト創作」とか、この問題を腑分けするための「手術道具(概念)」が、いろいろ増えてるもんだね!!!そこにも感心。


追記 エルロック・ショルメスが「批評としてのパロディ」を内包している、との話

ここからの連ツイも重要なので、キーとして冒頭を置いときます(クリックすれば連ツイ読める)