こんな2ツイートの紹介。
忍者の道具に関する話で最も目からウロコだったのは、忍び装束は元は伊賀・甲賀の野良着、今でいう作業服だったとの話でした。
— zo_bula_bula (@zo_bula_bula) May 19, 2023
現代の視点で考えても、作業服なら武器を隠して覆面を取れば一般民の労働者に扮しての潜入や逃走に好都合で、戦闘服に準じる機能性(動きやすさ)もあり、とても便利ですね。 https://t.co/T4OxwoxSHi pic.twitter.com/plHGcSph03
これはアルセーヌ・ルパンの「シルクハットに夜会服とマント」って怪盗ルックが当時の紳士の夜の服のデフォルトで、人混みに溶け込みやすいからって理由と一緒だな〜。フランスのNetflix『LUPIN』は怪盗のアイコン的なスタイルじゃなくてその「理屈」の方を押さえてたから母国はさすがだなと思う https://t.co/e1Y1Np4gwp
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813〈上〉』紙書籍版&Kindle版発売中❗️ (@TAK_MORITA) May 19, 2023
ムッ…な、なるほど!!!
なんかの漫画に、そのギャグあったな、大阪のヒョウ柄か横須賀のスカジャンか忘れたけど、とにかくド派手な服装を誰か、よそから来た人に着せながら、地元民が「こんなふうに、平凡でおとなしい服装が無難かな…」と言うってネタがね。
ちなみに逆もまた真なりで、いま、ありふれて目立たない地味な格好をしても、それを
「ふふふ、今まさに、自分は街に溶け込んだ状態。そう、怪盗紳士や忍者のように…」という謎の高揚感に繋げられることもある、という話を数か月前に書いたばっかりだ
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しかしまあ、そんな背景もかすんでしまった今は、シルクハットにマントに片眼鏡は、ほっかむりに唐草模様の風呂敷を超えて、ドロボーのアイコン。
ルパンレンジャーもそうだし、
やっぱりこんな人が歩いていたら神聖モテモテ王国のファーザーなみに職務質問ではないか。ギャワー。
当時の挿絵画家のセンスも絡んでいて…ホームズの「鹿打ち帽」もぶっちゃけロンドンでしかるべき場所を紳士が訪れる時のファッションとしてはやや不適切で、自然豊かな郊外でアウトドアをするんならいいけど…的なものであることは有名(いまの、Tシャツやクロックサンダル的な?)。「意外?いや意外も何も、『鹿撃ち帽』なんだから野外レジャー向きの帽子に決まってんだろよ」と帽子が口をきけたら言いたくもなるだろうが。
ホームズのパイプは、阿片用だとかで。
— あてるい (@tamonokouaterui) 2023年5月19日
阿片窟に出入りする描写が元だとか(;´∀`)
どっひゃーw
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813〈上〉』紙書籍版&Kindle版発売中❗️ (@TAK_MORITA) 2023年5月19日
鳥打帽も、初登場は狩猟場に出かける話だそうで。
— あてるい (@tamonokouaterui) 2023年5月19日
それがいつの間にか、トレードマークに(笑)
ルパンもホームズもあのビジュアルは原典の文章の描写にいつもあるわけじゃ無いイラストレーターが作ったイメージだけど、ルパンの方が「書いていないとしても当時みんなあの格好なので妥当」ですよね(笑)。ホームズの方が「いつもあんな帽子かぶってねえよ!」って言いたくなるかも(笑)。
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813〈上〉』紙書籍版&Kindle版発売中❗️ (@TAK_MORITA) 2023年5月19日
ただ「イラストレーターが作ったイメージだから排除」とまで頑なにならなくても良いとは思ってます(笑)。なんというか今のラノベ見てても思うけど、エンターテイメント小説の最初期のイメージってイラストレーターとともに作っていくものでもあるかなって。ハルヒはやっぱりあのイメージでしょう。
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813〈上〉』紙書籍版&Kindle版発売中❗️ (@TAK_MORITA) 2023年5月19日
忍者も、伊賀や甲賀では普通の作業着だった、というのはさもありなんだけど、その作業着が暗殺や破壊工作に向いた服装であることって、そもそも伊賀と甲賀はある意味、常在戦場の戦闘民族というか、どこかの地方大都市にも負けない「修羅の国」であることとも、たぶん関係がある…
それはあとで詳しく、別のネタとして書く予定。
元ネタは週刊文春2023ねん5月18日号に掲載の「室町ワンダーランド」。
ところで「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」単話編の定期配信が復活との由
【速報】
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813〈上〉』紙書籍版&Kindle版発売中❗️ (@TAK_MORITA) May 17, 2023
6月1日、連載再開! 以降毎月連載開始!!!
怪盗ルパン伝アバンチュリエ【単話版】 94: 813(14)セルニーヌ公爵の策略 -後編-① (ルパン帝国再誕計画)
セルニーヌ公爵の1日はまだ終わっていない。
そして再開第一話からこの表紙である(笑)。
予約してね!https://t.co/sJDzNMBYM3 pic.twitter.com/LgvpUNHEiM
ちなみにこの前「どうも単話版とかを買い逃して困る」という話の”解決編”
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【永遠の課題】人はなぜ、注意していた筈なのに「続刊を買いそびれる」のか。いや警戒は完璧だったはずなのだが…(パリ市警的な言い訳)
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年5月12日
■「アバンチュリエ」単話版、買い続けてた筈が途中で買いそびれてた… - - https://t.co/IidgDw4S7k
ここで「シリーズ購読に登録する」をポチッとしていただけると、非常にありがたいです! https://t.co/oC99b1OHJR pic.twitter.com/fo9hfIQU57
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813〈上〉』紙書籍版&Kindle版発売中❗️ (@TAK_MORITA) 2023年5月13日
これは楽ですねー。今まで森田先生のツイート見てから購入してましたw
— 昼行灯 (@gamconp) 2023年5月13日
今回は、「フランスで翻訳版がブレイク、人気作品になった」というのもひとつの宣伝文句となっているが、そんな結果を予想できない時代に、こういう世界的古典を漫画化したものを、世界で配信するということを議論してもいました(えへん)
……こういう古典ものの強みは、「何度となく売れる機会がある」「地域を限定せず、世界中に売れる」ことだと思います(科学まんがなどの啓蒙ものと似ている)。 作品ごとに当然出版社の囲い込みがあるだろうし、彼らにはそうする権利もあるが、空想の中で、これらをひとつの「レーベル」として売ってみたい。
…いや、こうやってブログで出版社を越えて一堂に並べて紹介するだけで、ある意味それが実現しているよ!!!
そして、望みはそのレーベルで各国語に翻訳し、世界に配信することですな。
日本には史実寄り・想像多めを含め、各国を描く歴史漫画もたくさんある。それと合わせれば、また巨大なレーベルになるのだが。
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