なぜ一覧を作ろうかと思い立ったかというと、ネットフリックスで、現代ものに舞台を変えた「ルパン」が配信され人気だという話題から。
www.netflix.com
netofuli.com
「ルパン読む人が増え」おおお、世界的に客観的に見てもそういう成果が出てるんですね❗️ Netflix強えwww https://t.co/9hwV1fMSnK
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813』篇連載中❗️ (@TAK_MORITA) 2021年1月19日
私の観測範囲では、原作ルパンの書籍販売数急増との仏国内ニュースがありました。ルブラン先生も天国でびっくりなのでは😆
— Jun Hagiwara : トサカ文庫 (@junsan43042426) 2021年1月19日
こ、これは『シャーロック』からのホームズ盛り上がりのようにルパンが世界的に来るかもしれませんねえ…(ゴクリ)準備運動しときましょ!
— 森田崇 @怪盗ルパン伝アバンチュリエ『813』篇連載中❗️ (@TAK_MORITA) 2021年1月19日
ちなみに今フランスのルパン友の会(AAAL)のPatrickさんにメールであちらでの評判を聞いてみたんですが、AAALでも好評ですってよ!https://t.co/y13iYebzdG
それは惜しい。これからおそらく、映像はネットフリックス、漫画がどこぞの…(ウェブトゥーンかもしれない)…みたいな感じで、「全世界に一斉翻訳されて一斉に読まれる」時代がくる(既に来つつある)のでしょうね。むしろ日本の企業がそういうプラットフォームを握ってほしいところ。
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年1月19日
今ちょうど「宇宙戦争」漫画版原作者・猪原賽先生@iharadaisukeのツイートが自分のTLに浮上してたんですが、「敢えて古典を忠実にコミカライズした作品」だけでたとえばレーベルだって作れるところが、日本漫画の蓄積だよなあ、と勝手につなげて考えました。https://t.co/YbSKqdUrZz
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2021年1月19日
そういえば無かったなと、原作準拠で進めて来た「宇宙戦争」コミカライズ。連載の間にBBC版の新作が放送されただけなく、コロナ禍で人々が2005年版の映画を思い出し、Twitterはオーソン・ウェルズのラジオドラマのようなパニックを再現する。人間は変わらない。H.G.ウェルズの名作は普遍的だ。 https://t.co/KnqZ556huU
— 猪原賽【宇宙戦争 3巻3月発売予定】 (@iharadaisuke) 2021年1月12日
…という流れから、「世界の古典名作を漫画化したのって、結構商業誌でも掲載されてたよな」「集めればそれだけでひとつのレーベルになるぐらいに・・」と思い立ち、一覧化してみましたのことよ。
学習漫画的な意味合いの本も当然出ていますが、とりあえずエンタメとして真っ向勝負し、非学習漫画として媒体に載ったものをピックアップしています。
【原典に比較的忠実】系
「アルセーヌ・ルパン」シリーズ(現在「813」連載中)
ついに待望の新章!
あの名作『奇巌城』を超えるモーリス・ルブランの最高傑作、『813』編スタート!『奇巌城』事件――あのエトルタでの悲劇の後、アルセーヌ・ルパンの消息は
パリはおろか、世界中のいかなる地からも聞こえてこなかった。
フランスは戸惑い、哀しみながらも、次第にルパン不在の現実を受け入れていった…。それから4年。
パリのパレス・ホテルで、ダイヤモンド王ケッセルバッハのもとにある男が押し入った。
その男が差し出した名刺には、なんと…?モーリス・ルブランが生み出した永遠の怪盗紳士『アルセーヌ・ルパン』の物語を、
筋金入りのルパンファンの漫画家・森田崇が原作に忠実に漫画化した「ルパン」の新たなスタンダード。『怪盗ルパン伝アバンチュリエ』単話版シリーズ81巻からは、待望の新章『813』編、連載開始!
ルパン譚随一の壮大なドラマ。その結末に涙せよ!
「地底旅行」
さあ、行こう、地球の中心へ! 東京ディズニーシーのアトラクション「センター・オブ・ジ・アース」の原作としても名高い、ジュール・ヴェルヌの歴史的名作冒険ロマンを、真っ向から本格コミカライズ!
「宇宙戦争」
1901年のイギリス・メイベリーに巨大な物体が落下した。
それは世界を破滅に誘う終わりの始まりだった――。
「レ・ミゼラブル」
世界中で児童書、舞台、音楽、映像となり、様々な形で愛されてきた人間賛歌。だが、文豪ヴィクトル・ユーゴーが執筆した「原書」はあまりの難解さに読破が難しいと言われ続けてきた。その「原書」の物語に、俊英・新井隆広が挑む!!誇り高き人々が命を懸けて果たした“使命”。圧倒的スケールの物語が、超絶筆致で「完全」に蘇る!!堂々の第1巻!
「長谷川伸時代劇」シリーズ
一宿一飯の恩があるので怨みもつらみもねぇおまえさんとは敵対するが、信州沓掛の時次郎という下らねぇ者でござんす。親子連れに見える3人が、ある旅籠にやってきた。自分達は夫婦ではないという男に主人が真相を問うと、男は一言「そいつはお聞きなさらねぇでくだせえ」と言う。その男の名は、沓掛時次郎。人には言えぬ悲しい因果を背負い、女と子供を連れて旅をする、かつては博徒だった男――。義理とはなにか。人情とはなにか。これは、日本人が忘れてはならない、美しき愛の物語である。【巻末特別付録】菅原文太×小林まこと スペシャル対談収録!!
「風太郎不戦日記」
山田誠也、のちに「忍法帖」シリーズでその地位を確立する大作家・山田風太郎は、昭和20年、医学生として東京にいた。時は太平洋戦争末期、同世代の若者は、みな戦地へ。しかし体調不良で召集を見送られた誠也は、お国のために体を張れない葛藤を抱えながら、日々を送っていた。そんな彼が当時の世間を、そして日本をどう見ていたか。克明に綴られた日記を、令和の今だからこそ、コミカライズ。個性派漫画家・勝田文がユーモアを交えて描く風太郎と昭和20年は、必読ものです!
「シャーロック・ホームズ」シリーズ
語り継がれる忌まわしきバスカヴィル家の呪い。サー・チャールズがなぞの死を遂げ、依頼を受けた名探偵シャーロック・ホームズが事件解決に乗り出すが…!? ホームズの華麗なる推理が冴える!! 『ネムキ』の大人気シリーズいよいよ登場!!
【設定・ストーリーの変更やや多め】系
「罪と罰」
“ひきこもり”と援交女子高生。ドストエフスキーの名作を原案に、現代の少年少女たちの抱える闇に迫る問題作。大学をドロップアウトし、自室にひきこもる裁 弥勒(たち・みろく)。女子高生リサとの出会いによって、恐ろしい「ある計画」に手を染めることに…!「ABC殺人事件」「蒼ざめた馬」などポワロシリーズ
新解釈のポアロ、昭和11年の横浜に登場!ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖(1) ABC殺人事件 (ビッグコミックス)
- 作者:星野泰視,アガサ・クリスティー
- 発売日: 2015/10/30
- メディア: Kindle版
あの名探偵・エルキューロ・ポアロが、昭和11年の横浜に甦る!
相対するは、ABCと名乗る連続殺人犯!!
アガサ・クリスティーの名作「ABC殺人事件」を、
全くの新解釈で完全漫画化!!
昭和11年2月ーー226事件が勃発し、戒厳令が敷かれた
帝都・東京の浅草で、一人の惨殺死体が発見された。
その前日には、横浜で名探偵と名高い英玖保嘉門の元に
犯罪予告状が届いていた……!!
![蒼ざめた馬 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖 上 (ビッグコミックススペシャル) 蒼ざめた馬 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖 上 (ビッグコミックススペシャル)](https://m.media-amazon.com/images/I/61vik1YlyzL.jpg)
蒼ざめた馬 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖 上 (ビッグコミックススペシャル)
- 作者:アガサ・クリスティー
- 発売日: 2017/10/13
- メディア: Kindle版
![蒼ざめた馬 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖 下 (ビッグコミックススペシャル) 蒼ざめた馬 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖 下 (ビッグコミックススペシャル)](https://m.media-amazon.com/images/I/619xdmdpzoL.jpg)
蒼ざめた馬 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖 下 (ビッグコミックススペシャル)
- 作者:アガサ・クリスティー
- 発売日: 2017/11/17
- メディア: Kindle版
巌窟王
『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟に認められた才能。『アニマトリックス』『青の6号』で世を震わせた監督・前田真宏。2005年の話題をさらったTVアニメ『巌窟王』を自ら漫画で描く!!
- 作者:前田 真宏
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: コミック
「人間失格」
※2021年2月8日22:00までの期間限定無料お試し版です。2021年2月9日以降はご利用できなくなります。キャンペーン期間終了後もお楽しみいただくには、通常版(有料)をご利用ください。日本文学の不朽の名作『人間失格』をトップホラー漫画家の伊藤潤二氏が
独自の表現で捌きます。隣人の幸福が理解できない。なのに、隣人の目が
気になって仕方ない。そんな主人公・大葉葉蔵が必死で身につけたのが
道化だった。上京した葉蔵は堀木に誘われ、非合法活動に参加する。
活動に疲れた葉蔵はある女給と出会うが……「世間と折り合いがうまくつかない」そんな読者に長く愛されてきた
名作を、伊藤潤二氏がホラーの要素を絶妙に取り入れ、構成した
衝撃作です。是非手にとってください。宜しくお願いいたします。
「封神演義」
(たぶんこの作品レベルが、元を「原作」としてると名乗れるギリギリ…?)============================
まだ結構、抜けがあるはず。何かあったら教えてください。
こういう古典ものの強みは、「何度となく売れる機会がある」「地域を限定せず、世界中に売れる」ことだと思います(科学まんがなどの啓蒙ものと似ている)。 作品ごとに当然出版社の囲い込みがあるだろうし、彼らにはそうする権利もあるが、空想の中で、これらをひとつの「レーベル」として売ってみたい。
…いや、こうやってブログで出版社を越えて一堂に並べて紹介するだけで、ある意味それが実現しているよ!!!
そして、望みはそのレーベルで各国語に翻訳し、世界に配信することですな。
日本には史実寄り・想像多めを含め、各国を描く歴史漫画もたくさんある。それと合わせれば、また巨大なレーベルになるのだが。