INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ドラマ「ここは今から倫理です。」に映画「雨に唄えば」出てきたが、著作権やフリードメインの話と多少関係する、という話。

NHKドラマ「ここは今から倫理です。」2回目が放送された。

自分は、同作品(の原作)にこういう感想を持っているので
m-dojo.hatenadiary.com

今回のドラマも得に見る気はないのだけど、前番組が「SONGS」紅白舞台裏回なので、その流れでつけっぱなしにしてた。

で、2回目が、原作にもあった「退屈なので夜遊びする少年が、教師に勧められ母親の映画DVDを見始めたら、それを契機に母子の絆が再び…」みたいな話でした。
そこで「雨に唄えば」が登場する。

雨に唄えば [DVD]

雨に唄えば [DVD]

  • 発売日: 2011/06/02
  • メディア: DVD

f:id:gryphon:20210124011615j:plain
ここは今から倫理です。ドラマ2回目「雨に唄えば」に関して

ひとことだけいうなら、これも確かに上のリンク先で語った
「大人のおとぎばなし」だと思うのだけど、ちょっと安直な感じもするなーー、ってのが偽らざる感想。会話の無い親子が、共通の「趣味」によって再度つながる、って、やっぱり繰り返すが「おとぎばなし」としては需要があるだろうけど、リアリティというか、ちょっと単純にすぎる気が・・・・・・


だけど、このエントリの話の本題はそこじゃない。
ぶっちゃけ、今の「高校生」の「働く母親」が、雨に唄えばローマの休日(たしか原作で出てきた)が大好きって設定だとしたら、その母親はかなり教養主義よりの映画マニアだよ(笑)。少なくとも「木根さんの1人でキネマ」の主人公より、趣味が高尚(笑)。
実際に「木根さん」には、彼女をそういう、教養主義的な古典映画好きにしようと策動する年配女性が登場する。結果はもちろん失敗したが(笑)。


だがね・・・・・・・・・・そもそも、このドラマには「あれ、『雨に唄えば』見てるの?」と、母親が息子に驚くところなどで、同作品の映像が出てたでしょ。
ところが。6年前のドラマ(もうそんな前かよ…)「アオイホノオ」の劇中に、主人公が名画座で「ロッキー」を見る場面があるが…

名画座の「ロッキー」
 まさかの再現フィルム!  TVドラマ内で実在の映画映像とか使うのは権利処理がたいへん難しい。特にハリウッド作品など不可能に近い。だから普通、そういうシーンは シナリオに入れないし、あったとしてもプロデューサーがカットする。
 しかし!「アオイホノオ」では敢然とこの問題に立ち向かった!
 その成果が、このまさかの「再現フィルム」である。

 結果は・・・
 僕は好きだ。

 このドラマの、こういう「マジメに悪ふざけして、その上で感動させるところ」が大好きだ。第一話の庵野のセリフ「受けようと思って作ったんじゃない!感動させようとしたんだ!」を地でいく名シーンである。

f:id:gryphon:20210124012634j:plain
アオイホノオのドラマで映画「ロッキー」は”再現映像”。著作権の問題で。


そう、ドラマの中で、他の映画などを「見ている」場面で、映像を流そうとすると権利問題が・・・・・・・
この問題について、不満を述べた過去の記事は、結構ブクマついてたな。
そうだ「ハイスコアガール」問題ともつながるんだ。
m-dojo.hatenadiary.com

ROUND 2

ROUND 2

  • 発売日: 2019/01/25
  • メディア: Prime Video



だが。
だが。(今回「だが」が多いな)
この「雨に唄えば」は…

作品中(オープニングタイトル、エンドロール、など)に著作権表記が無かったため、公開当時の米国の法律(方式主義)により権利放棄とみなされ、パブリックドメインとなった[7]。(このため、英語版ローカルにフェアユース扱いながら高解像度のスクリーンショット、英語版とウィキクオートにセリフの抜粋が収録されている)。
ja.wikipedia.org

そう、パブリックドメインなんです。だから、ドラマ内に映像が使える。

Gene Kelly 映画「雨に唄えば」 Singin' in the Rain


ちょうどおととい、「小津安二郎の映画は『東京物語』までパブリックドメイン化している」という話をしたばっかりだったでしょ?

東京物語

東京物語

  • メディア: Prime Video
m-dojo.hatenadiary.com


その流れで、きょうのドラマでそれを象徴するような「著作権フリー化した映画だからドラマに映像が使えたっぽい」シーンがあったんで、あらためて論じてみました。


んで、その流れで、現在パブリックドメイン化している名画一覧なんてものも見っけたり

PD FILMS LIST 2012/8/23 現在
FILM
NO Title 日本映画名 制作年度 キャラクター
1 Sabouteur 逃走迷路 1942
2 Shadow of a Doubt 疑惑の影 1943
3 The Lady Vanishe バルカン超特急 1938
4 From Here Etanity 地上より永遠に 1953
5 Flying Leather Necks 太平洋航空作戦 1951
6 Shane シェーン 1953
7 The Thief Of Bagdad 1・2 (1924) バクダッドの盗賊 1・2 (1924) 1924
8 I Confess 私は告白する 1953
9 The 39 Steps 39夜 1935
10 Strangers On A Train 見知らぬ乗客 1951
11 Foreign Correspon 海外特派員 1940
12 The Big Lift 大空輸 1950
13 The Grapes of Wirath 怒りの葡萄 上下有 1940
14 A Star Is Born スター誕生 1937
15 Tarzan, the Ape Man 類猿人ターザン 1932
16 Little Princess 小公女 1939
17 Mclintock! マクリントック 1963APD
18 Beneath the 12Mile Reef 12哩の暗礁の下に 1953
19 PePe Le Moko 望郷 1937
20 The Bicycle Thief 自転車泥棒 1948
21 Under The Roof of Paris 巴里の屋根の下 1930
22 Ossenssione (R1.2) 郵便配達は2度ベルを鳴らす 1943
23 To Kill A Mockingbird (R1.2) アラバマ物語 1962 APD
24 All About Eve イヴの総て 1950
25 The Wizard of Oz オズの魔法使い 1939
(まだまだ続くが(後略))
http://www.braintrust-dvd.com/img/PD_FILMS_LIST_new.pdf

余談 「木根さんの1人でキネマ」新作公開


マンガPARK はアプリが必要。そうでない人はニコニコ静画に行けば読めます。