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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「813」(怪盗ルパン伝アバンチュリエの新作)1話が無料配信(26日まで)



現在、単話版は5話まで。


この話だね。
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この時期のルパンは、心に傷を負う形の結末を迎えた「奇巌城」からの復活で、その分やさぐれというか、以前よりも冷酷非情化(に、なったのか?の問い)が注目点。
あと、後半の表紙にもなっているけど、優れた知力と捜査力を持つ新たなライバル登場。

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813 怪盗ルパン伝アバンチュリエ、新ライバル登場


とこ
ろで。


自分が5話までの中で一番印象的だったのは、残念ながら今回の配信とは別の「第2話」の話だが、ここ。

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「813 怪盗ルパン伝アバンチュリエ」より 誘導で相手の秘密を自白させる

推理もの解説書を見ると、区分している人もしてない人もいるのだが、要は現場で虫メガネ片手に、証拠品を集めて推理する、のと、こういうふうに容疑者や重要証言者に何か質問をして、その回答から巧みに情報を引き出すのは、実は別ものの捜査法なんだわな。後者にある意味特化したのが刑事コロンボだが、実はホームズも初期からこっち方面での捜査もよくやってる。自分が一番鮮やかと思う場面もこれだから

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(略)…「それじゃ賭けるか?」

「自分が正しいと分かっているから、単に君から金を巻き上げるだけだがね。しかし偏屈になるべきじゃないという勉強代に一ソブリン賭けよう」

店員は不気味ににやりと笑った。「帳簿を持ってこい、ビル」彼は言った。
(略)
「そのとおり。そこだ。下になんて書いてある?」

「アルファのウィンディゲート氏に販売 12シリング」

「何か言うことがあるか?」

ホームズは物凄く悔しそうな顔をした。彼はソブリン金貨をポケットから取り出して、台に投げ捨てて、口も聞きたくないほど腹立たしいという様子で背を向けた。何ヤードか離れてホームズは街灯の下に立ち止まり、彼独特の、心の底からおかしそうな雰囲気で声を殺して笑った。

「ああいう風に頬髯をカットしている男で、『ピンク・アン』(※引用者註、大衆紙の名前=競馬情報などが多いらしい)がポケットから飛び出しているのを見たら、賭けを持ちかければ必ず引っかかる」ホームズは言った。「あえて言うが、もし奴の前に100ポンド積んでいたとしても、賭けを持ちかけるというアイデアで僕が彼から引き出したほど完璧な情報は入手できなかっただろう(後略)」


ルパンといえば、気球や隠し部屋やら……大袈裟かつ、推理小説的のルール的にはどうなのよ、な仕掛けで話が展開するというイメージが、日本では主に孫のおかげで必要以上に定着しているが(笑)、実は「心理学の徒」を自称し(当時の最先端、「新しい」学問であった)、相手を誘導するのにたけているのであり。
「予告状」も、初代がやったのは実はその心理操作の一環で、別にわざわざ不利を承知でフェアプレイするとかじゃないのです…とは森田先生のよく言うところである。

ルパンとパスティーシュ(二次創作)で共演したら面白い人物は?

ちょっと自分も、新シリーズを読みながら考え中。ホームズは、冗談抜きでほとんどの同世代架空・実在有名人と創作で共演してたり、少なくとも考察があるんだけど、…そしてルパンはかなりその枠組みが流用可能であるが、だいたいでいえば15〜20年ほど開きがある
・世紀末とベル・エポック
・馬車と自動車
・ガス燈に電報と電灯、電話

その違いを踏まえて考察中。

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