岡田屋鉄蔵の「MUJIN」で、あんまり描かれないような一場面が描かれた。
MUJINという漫画に関してはこちら参照
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
まー、これは洋行帰りの「榎本武揚」が、勝海舟をそう評している、というあくまでも一面の見方だし、作劇的(何しろ佐幕派として死ぬまで戦った戦士が主人公なのだ)にも、史実的にも彼がそういうのはおかしくない。
そして、まぁ事実として、それこそ押井守か前田日明か知らないけど、しゃべってるうちに話が大きく面白くなる江戸っ子気質&晩年にはそういう面白話を記者にするのが”仕事”ともいえる「日本史上初の『評論家』」ともなった、そんな人だ。
また、榎本が低く評価する起点ともなった「船を操る艦長、シーマンとしては役者不足」というのは、咸臨丸で…主に身分による制約に腹を立てての無言のストライキだった、とも、能力とは別の、人によっては慣れが発生せずにどうしようもない、「体質的な船酔い」のせいともされる……
咸臨丸では組織上彼の上司になる木村摂津守(この人も実務はともかく、人の上に立って使節団を成功させるに値する、器の大きさがあった)を困らせることにもなり、その従者身分として勝海舟を見ていた福沢諭吉が「なんだ、こいつは!」的な怒りを内心で覚え、そしてそれもあって後年の「瘦せ我慢の説」となり……と話は続くのだ、
とは司馬遼太郎「「明治」という国家」での見立て。
「風雲児たち」にも、勝海舟の「話盛りました」体質や、シーマン、船長としてはどうなの?問題は描かれている。
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com