…一般向け献花に向かう最寄り駅となった東京都千代田区の東京メトロ半蔵門線半蔵門駅。近くには国立劇場があり、皇居ランを楽しむランナーが目立つかいわいだが、この日の駅構内には制服警察官が多数配置されていた。朝から「どこに並べばいい?」と献花に訪れた人たちに“道案内”するのに追われる警察官も。
九段坂公園に設置された一般献花台に向かう列は午前8時30分には折り返しに。行列の最後尾を示すプラカードを持った内閣府職員はどんどん後方に移動するほど。警備の警察官が「これは予想以上」とつぶやくのが聞こえた。
午前9時30分ごろには多数が並んだためか、午前10時開始予定だった一般献花が繰り上げスタートした。すでに最後尾は千鳥ケ淵から約800メートルほど離れた献花台近くの靖国神社前交差点まで延びていた。
で、タイトルの話なんだが…これだけ長い行列ができるのなら、そもそも献花台をもっと、分散して、複数に設置し、行列を短くできなかっただろうか?…と。
どうなんだろう、会場がある武道館近くの「九段坂」だからこそ、そこに献花することに意義がある、と感じるのだろうか。たとえば上野や新宿や池袋に献花台を設置していたら、近くの場所で皆は献花したのだろうか。そううまくいくだろうか。
まあ、もちろん根本の話は、献花に参加する人数を、行政が見誤ったからであるそうだが。……このAI時代でもなんでも、結局「この献花台に何人が来るか」が計り知れないのだから、人の世だ。
以前から自分は、こういう測りがたい「大勢の人間」「群衆」の流れをどうコントロールし、スムーズにするかという問題、学問を「大群衆学」と呼んでロマンを見出している。
本当のプロだったら、「ここをこう設置して、こう人を動かせば、もっと人の流れはスムーズだった」、みたいな解を出せるんでしょうか。