漫画小ネタ集、その2。
ヴィンランド・サガは、文字通りの「異世界もの」となっている。どっち側がどっちか、はともかく、アメリカ先住民とヴァイキングのノルド人では、ある意味でエルフやドワーフ以上に文化も伝統も違うだろう。
しかし、物語内ではとりあえずかの「沈黙交易」も駆使して、まずは平穏にゆるやかな友好・交易関係を結び始めた。
しかし、なかなかそれ以上の関係強化は難しい。なぜなら、互いの言葉が、ほんの少ししか分からないからだ。
それに不便を感じ、もっと言葉を、そして互いの考えを知りたいと思うものも出てくるのだが……
しかし、なかなかままならない。
そこに、ブレイクスルーを起こす、”魔法”がある。異世界ものには魔法があるのが当然だ(笑)
自分は基本、記事ではあまりネタバレを気にしないのだけど、これは重要部分を隠した。
そして、懐かしく思い出されたのは、故みなもと太郎氏の「風雲児たち」で、大黒屋光太夫が少しずつ漂流先でロシア語に通じていくところでした。
ネーム準備にかかる期間などを考えれば、別にみなもと氏の訃報に際して、作品で追悼した…とかではないだろう。そもそも元ネタのある話だし、それ以上に上記の部分は異文化の発見、探検、交流の『セオリー』である。
「ユーカラのふるさと」も紹介されているわけだし
ci.nii.ac.jp
にしても、こういう形で、二つの漫画を並べられるのも、読者の幸せなのであります、また。
そういえば27日から「読書週間」始まってますね。
読書週間の歴史
終戦まもない1947年(昭和22)年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。 そのときの反響はすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました。
そして『読書週間』は、日本の国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民の国」になりました。
いま、電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の流れは、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、その本体の人間性を育て、かたちづくるのに、「本」が重要な役割を果たすことはかわりありません。
暮らしのスタイルに、人生設計のなかに、新しい感覚での「本とのつきあい方」をとりいれていきませんか。『読書週間』が始まる10月27日が、「文字・活字文化の日」に制定されました。よりいっそうの盛りあがりを、期待いたします。
www.dokusyo.or.jp