私は10年以上前から、中国はいずれ台湾、南西諸島を武力で獲りに来ると言っていたが、つい2,3年前までは狂人扱いだった。今やそれが当たり前に議論される時代になった。最近作成に携わった技術倫理教材に、対中国輸出管理やウイグル強制労働の話を入れたら、査読で強力な抵抗に遭った。1年半前のこと。
— Hideki Kakeya, Dr.Eng. (@hkakeya) October 26, 2021
だが、先日の記者発表では、技術倫理教材なのに安全保障輸出管理の話はないのかと質問された。時代は変わったものだと驚いた。私は抵抗を押し切って盛り込んだ内容をお伝えすることができた。https://t.co/WgfOVA4Ctv
— Hideki Kakeya, Dr.Eng. (@hkakeya) 2021年10月26日
研究者や学生らに研究倫理を学ぶ教材をオンラインで提供する一般財団法人公正研究推進協会(APRIN=エイプリン、岸輝雄会長)は、企業や研究機関で働く技術者が直面する倫理上の課題について学ぶための「事例集」を新たに作成・・・・・・・・好ましくない事例として7、8章で、核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で起きた臨界事故や六本木ヒルズの回転ドア事故などを取り上げ、利便性と安全性のトレードオフ(相反関係)に関する深い理解を受講者に求めている。技術とリスクコミュニケーション(危機時の情報伝達)をめぐっては東京電力福島第1原子力発電所事故による放射能汚染がもたらした子どもの甲状腺がんリスクをめぐる混乱や意見対立について・・・
この記事では対中問題は出てきてないな。
とはいえ、こんな査読での議論があった、とはまことに興味深い物。それをこの教材に盛り込むときに抵抗した人って、どこのだれ?そしてどんな論理で反対したのか?
こういう場所でも「パンダハガー」(親中派)と「ドラゴンスレイヤー」(対中強硬派)の対立は生まれるのか。
そういえば1,2か月前、「中国の大学が好条件なので移籍する」という理系大学人の事例があり、はてぶでは、「条件が良い以上当然だ」的な論調が圧倒的にマジョリティだった(自分も基本的にそうだ)けど、この問題もたしかにあるんだよな。
b.hatena.ne.jp
ここではあまり論じられなかった。
そして29日の朝まで生テレビは、やっとコロナがテーマから脱し、「米中対立」がメインの話題になる