親友「吉岡又七郎」の仇である、天下に名高い剣豪「宮本武蔵」を討つ為なら吉岡門下の主人公「無門鬼千代(むもんおにちよ)」はどんな卑劣な手段でも使う。己の欲望のままに生き、女をもいたぶる。しかし武蔵はそんな鬼千代を子供のように軽くあしらうのだったが…!?「巨人の星」の梶原一騎と「子連れ狼」の小島剛夕で描くダークヒーロー版宮本武蔵の傑作劇画ここにスタート。
Amazonのkindleが時々期間限定でセールをやることは最近理解したが、「いつまでやってるか」はよくわからん…タイトルに「20日まで?」とあるのは、このツイートの情報。
セール「斬殺者3」
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小島剛夕、梶原一騎、グループ・ゼロ、Kindle Unlimited
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梶原一騎が宮本武蔵を描いた「斬殺者」の内容については過去に語っている。
これ以上に熱く語るのは難しいので、ぜひとも今回買うか買わぬかの参考材料とするために、リンク先をお読みありたい。
ただ、この部分だけ再紹介しよう・・・・なんども書いたように、梶原作品としてはややマイナーなこの作品の存在を知ったのは、夢枕獏が80年代に、アシスタント的存在との対話形式で綴った漫画紹介書評本「ガキのころから漫画まんがマンガ」。
梶原作品について当然熱く語っているのだが、その中でも、一番その出来を激賞しているのが、この「斬殺者」だったのです。
獏 で、武蔵は風呂に入らないの。しょっちゅう、蝿がこのへんを飛び回っているんですよ。すごいですよ。
Y男 その蝿を箸で捕まえる。
獏 いや、箸で捕まえない。このエピソードはね、もっとすごいエピソードですよ。箸で捕まえるんじゃないんだよ、これはね。羽だけをむしるの、箸で。ピッ、ピッって。
Y男 吉川英治のよりまだ過激になっているんだ。
獏 「宮本武蔵は箸で飛ぶ蝿をつまみ取ったと講釈師は語る。講釈俗説のたぐいは針小棒大。が、しかしこの逸話に関してのみは逆である」って書いてあるね。「武蔵は虚空で飛ぶ蝿の羽をむしり、その体に触れずして落とした」と書いてある。すごいでしょう。だからホラ、蝿がたかっているシーンがあるんですよ。もう蝿が滅茶苦茶たかっているのね。で、女が寄り付かないようにわざと魚のはらわたを着ているものに擦り込んだとかね。すごい話ですよ。(ガキのころから漫画まんがマンガ)
- 作者:夢枕 獏
- メディア: 単行本
もう少し、紹介してみようか…何しろ獏さんの著書でも古い本だ、今では入手も難しいだろう
- 作者:夢枕 獏
- メディア: 単行本
あ、そうそう、ここでも少し触れられているけど、この作品では「柳生一族」について「確かに剣の実力もあるが、それにプラスして極めて狡猾、卑怯・下劣に立ちまわって、最強の剣術であることを”装った”」という史観で描かれている。
この「強く見せるための卑怯で狡猾な政治的立ち回り」については、プロレスや極真空手・キックボクシングの裏の裏を見ていた梶原一騎が、その経験を生かした…というのはうがちすぎか(笑)
全6巻なので、kindleまとめ買い的にもお得。
33円×6だろ?パン一個、ペットボトル飲み物1本ぶんじゃん。
買ってみて、面白くなかったら「あー、GryPhonのやつにだまされちゃったネ、ハハハ」でいいじゃないすか。物理的に取るスペースもゼロなわけだし。
kindleのまとめ買いは、この種の……一けたの巻数で完結する、やや古めのシリーズを、セール時に一気にまとめ買いするというやり方が一番いいと思っている。
自分もけっきょく、この作品は紙版を持っている。今回、まとめ買いでkindle購入をしたので、そちらを古本なりなんなりで処分するつもり。
この記事内での対話を実践する訳ね
「もう一つの方は、もう少し単純でござる。電子書籍は「セール」がある。10円、50円、100円……で一冊を販売することがござる。それをひたすら待ち続ける」
「ふむふむ」
「そしてこれはお得だ!と判断したら、購入にかかる。そして…ここからが肝心でござるが、持ってない作品だったらそれは普通の購入でござる。だが、この藩政策の肝は『既存の紙書籍で持っているシリーズでも安ければ買う。そして紙の本の方を処分していく』という大胆な方針でござる」
(略)
「すでにある本に、一冊350円とか1シリーズ3000円とかを払う、と思えば確かに浪費に見えるかもしれん。されど『そのぶんの、スペースを買う』と考えたらいかがかな? 今や、本の置き場が足りぬことは明白中の明白。…(後略)