※最初の記事タイトルは『再放送』としてたが、これは『当ブログの過去記事を再掲載』の意味。ドラマ再放送の意味と取られぬよう念のため改題
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お悔やみ申し上げます。
ただ自分は90年代のドラマに疎く、
田村正和主演のドラマも映画も、古畑以外は一本も見ていない。
そして古畑任三郎についてということだと、この話を再度語っておきたい。
(前略)…コロンボ、金曜ロードショーのレギュラー的なコンテンツであったときは、結構見ていました。
やっぱり面白かったですな。今現在見て、純粋に面白い、というのが一番重要ですけれども、ただこの作品は・初めから犯人とトリックを視聴者には明かして、「さあ、それをわれらが探偵はどう見破る?」という倒叙ミステリーを、世間に一般化させた
・探偵がスマートでカッコイイわけではなく、逆に見た目も態度も一見してやぼったくどんくさい。だが、それを逆手にとっている。(世界的にはブラウン神父が元祖ですかね)
・「ひっかけ」「カマかけ」など、天才的頭脳で機械的にトリックを見破るというよりは、犯人を心理的にゆさぶる過程に重点を置く(だからこそ最初の「倒叙」トリックが光る)
・基本、1回だけ登場する「犯人役」にスターを配置する。
………などなどが、ドラマ、エンタメ史の中でやはり画期をなすものであり……そして、こうやって箇条書きにすると、ほんとに「古畑任三郎」というのは盗作では全くないけど『コンセプト丸丸いただき』だなあと感心させられる(笑)。いやマジで、それを堂々と公言し「はい、元ネタはコロンボです!!わたしはコロンボが大好きで、尊敬しています!!古畑は、コロンボのオマージュです!!」と認めた上で、コンセプトは同じながらもオリジナルの話を作る。
こういう潔さを、他の創作者も学んでいいのではないでしょうか。という話、この時に書いたんだっけな。「ゾンビ取りガール」と、そのコンセプト拝借ドラマ。
これは先週か先々週…たぶん11月5日だったかなあ、のTBSラジオ「たまむすび」では「刑事コロンボ」の特集をしてましてね。
http://www.tbsradio.jp/tama954/peak/
11月5日(水)ピークを探せ
さまざまな物事の「数字」にこだわり
その頂点・ピークを探し出して発表するこのコーナー。
今日は、「刑事コロンボ」のピークを探しました。※音声は一週間で削除されます
そこでは
・犯人の犯行、そしてそれを隠蔽するトリックがまず描写され、視聴者は「犯人がどう刑事に追い詰められるか」を楽しむ倒叙型推理物。
・犯人は、大スターの役者がつとめることが多い。
・刑事役は回りくどい質問を浴びせていくことで、徐々に推理の包囲網を狭めていく…
という特徴を紹介。そしてこっちにも話を進める。
【要約】『これを聞いて日本のドラマ「古畑任三郎」を思い出す人もいるでしょう。そうです。脚本の三谷幸喜氏は「大のコロンボファン」だと公言し、古畑はコロンボへのオマージュ、和製コロンボを作ってやるぜ!!というつもりで脚本を書いたと以前から語っています(※だから問題ないのです)』と。
……うむ、自分もそれには基本的に同意しますねん。
お笑い芸人のモノマネでオリジナルの歌手の人気が復活、というのはよくある話だし、「古畑からコロンボを見始めた」という人はそれなりにいる。漫画でも結局、広い意味での「XXXXXもの」という系譜がずーっと続いていてくれてるほうが、オリジナルに当たる作品の寿命も延びる、ということはすっごくあるっすね。
こういうのって、つまりは二次創作ではない二次創作。「1.5次創作」とでも呼んでいいのではないでしょうか。
こんな挿話が…「コロンボ&古畑のツーショットが実現していた?」
もう任三郎の新作をみることは永遠にかなわないのですね…ご冥福をお祈りします https://t.co/emqAEIUHXy pic.twitter.com/ihwRICC475
— Nishisato Yotta (@knitters) 2021年5月18日
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