INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「古畑任三郎」は権利問題で再放送困難作品が2作。一つはSMAP、もう一つは漫画サザ……

最新号の週刊ポスト(6月11日号)から。
田村正和追悼の話⇒古畑任三郎再放送⇒再放送できない話がある、それは…と続いてるのだが

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古畑任三郎で再放送できない回とは

この類の話はぶっちゃけ「封印作品」がブームになって以来、かなり発掘されているので、週刊誌がスクープとばす範疇の話ではない。
いわゆる「いかがでしたか?」系のブログもたくさんあるしな…(笑)

だが、こちらのブログは、見た目が微妙に「いかがでしたか」系に似てるんだけど、ちゃんと”顔”のある筆者が、好きな物を楽しんで、調べて考察してまとめているものなので紹介に値するだろう。
mysteript.com


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第9話「間違われた男」の犯人役は『風間杜夫』氏です。このエピソードでは、『アニメ映像の差し込み』を使用しているため、放映権に関する都合で再放送が困難……それは、『サザエさん』のオープニングで、25分21秒~25分35秒の計14秒間です。……親族と漫画発刊元から放映権に関して手続きを踏まないといけないんですね。

「この部分だけカットすればいいじゃん!」というわけにはいかない理由もございまして、この部分がエピソードの脚本上、どうしてもカットすることが…(略)

関係ないけど、いまの長谷川町子氏の著作権継承者は…ああ、こちらか…

少々下世話な話に成るが……
サザエさんうちあけばなし」で公開されている家族情報をそのまま考えるなら…

長谷川家は、お父さんを早くになくし、その後母親と、町子を真ん中にした三姉妹。
長女・毬子は、出征直前に結婚した夫が戦死し、その後はずっと独身で、サザエさんの権利を管理した「姉妹社」社長(故人)。
三女・洋子は結婚し、娘が2人。2人とも、1970年代に社会人と大学生だった。
というか、ここでその、町子氏にとっては姪に当たる二人の生年がわかる。ともに現在、ご健在なら60代。うち一人には、さらに娘がいることがわかる。
ja.wikipedia.org


ただ。

町子・毬子とすれ違いが生じ、絶縁状態に陥る[3]。1992年(平成4年)5月に町子が死去した際、毬子は「洋子には絶対、知らせてはならない。」と厳命し、見かねた部下が内緒で知らせたという[4]。2012年(平成24年)に毬子が94歳で逝去すると、長谷川3姉妹の唯一の存命者となった(2020年(令和2年)9月現在)

この「うちあけ話」で描かれた仲良し三姉妹の、それからのちの絶縁劇という衝撃的な話は、この本に書かれているという。

しかし、著作権者との関係がどうであろうと、縁者は縁者であり、著作権継承者は継承者である。1925年生まれの長谷川洋子氏が、現在著作権を管理しているのであろうな。
(※ここに関連して追記あり

長女で姉妹社社長の毬子氏は町子の実姉であり、著作権についてはカテエ立場でパロディとかへの理解がなくても世代や著者との関係的にやむを得ない。洋子氏もそうであろう。また年齢を考えれば、物理的・実務的に「この〇〇でサザエさんを・・・・のように使いたいので許可をお願いします」と申し出ても、たなざらしにしてるんじゃないか?なんてことも考えられる。いちいちそういうところを許諾して、なにがしかの報酬を得ないと困るような立場でも、おそらくはないのだ。


ただ、もう少し経過して世代が継承されれば、さすがに「ミステリードラマの材料としてサザエさんの映像が必要な作品の、再放送許可を頂きたい」的な要求にNOを言うことはないのではないか。おそらく解禁されると思う。


とはいえ、長谷川三姉妹の最後のおひとりとなった大正生まれの長谷川洋子氏も、社会的な活動はあまりお見掛けしないとはいえ、末永くご自愛いただきたい。まもなく90代の後半になられるはずだ。

【追記】

ブクマでコメントいただいたこの話、たしかに類する話を聴いたことはあるんだけど

「古畑任三郎」は権利問題で再放送困難な作品が2作。一つはSMAP、もう一つは、サザ…… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

サザエさんの権利は遺族ではなくて一般財団法人長谷川町子美術館が管理してる。フジテレビとの関係を考えると、許可がおりないとは思えないのだが。何か他に理由があるのでは。

2021/05/31 14:05
b.hatena.ne.jp

問い合わせ先がここだというのはわかるんですが
お問い合わせ – 長谷川町子美術館
そもそも、「著作権を、財団法人として管理する」の『管理』の内実ってどういう感じなんでしょう。事務的な手続きを代行するとかじゃなくて、本当にここで財産法人の長をトップにした?許可・不許可の意思決定をし、そして最終的な著作権の利益も財団法人に帰するんでしょうか?
というのは、やはり法人・組織が著作権継承者になったら、ある意味で有利すぎるんじゃないかな、と思うのですよ。

1993年(平成5年) - 姉妹社を解散。作品の版権管理を財団法人長谷川町子美術館に移管する。
2012年(平成24年) - 二代目館長、長谷川毬子死去。三代目館長として、姉妹社のスタッフだった川口淳二が就任。[2][3]公式ホームページ等に記載がないが、長谷川町子美術館公認の動画に館長として出演している[4]。
2013年(平成25年) - 財団法人から「一般財団法人」に運営移行する。
長谷川町子美術館 - Wikipedia

そういえば、「姉妹社」として初代に町子作品の著作権を管理していた長女・長谷川毬子氏と、絶縁した三女・洋子さんはそもそも、著作権継承者としては本来、五分と五分のはずだ。ただ、この継承時の人間関係を考えると、洋子氏はその時に著作権の相続を放棄した可能性あるな。

ただ、その場合、長谷川毬子氏が子孫なく逝去した場合も、長谷川町子著作権は財団法人・長谷川町子美術館が管理(というか”所有”?)して行使できるのかな?

まて、ややこしいぞ。イニシャル化して整理しよう

・A、B、Cの3姉妹がいる。Bは人気作品の作者。A、Bには子供がいない。CにはD,Eという2人の娘、Bにとっての姪がいる。

・A、Bの2人は、Cとの人間関係が悪化し生前に絶縁。

・Bが三姉妹中で一番初めに逝去したとき、Aが著作権を相続。Cは相続を放棄した(と仮定します!)

・A、Bの生前に財団法人が立ち上がり、「著作権の管理」を行っていた

・そしてAが逝去したあと、Bの著作権は誰が相続・・・・? 
Cが相続を放棄していた場合、D、Eも権利無くなるのかな?それとも姪という血縁関係がある以上、Cとは別に相続し得る???(と思うんですが、どうでしょう)

検索ついでに見つけた著作権とキャラクターに関する判例考察記事のPDF。直セル関係ないけど、おもしろそうだったのでリンク張っておく
https://system.jpaa.or.jp/patents_files_old/200201/jpaapatent200201_047-054.pdf

追記 タイトルを少し変更 理由は以下の通り