佐藤大輔、筆は速かったよ。ただ、手離れが悪かった。書き上げた原稿を延々と推敲する。飲んでないかぎり、移動中の車内でも赤鉛筆を入れてた。初刷が出たあともやる。だから2刷以降と細かいところが違ってたりする。一杯でも飲むと、さすがにやらなかったね。
— 大山 格 (@itaru_ohyama) August 31, 2021
んで、作品の楽しみ方も人それぞれで良いのだけれど、細かい表現手法なんか、初刷で読んだ人と、それ以降のを読んだ人とで、別になってることがあるので、彼の文章表現を論じるときは、その点を踏まえて欲しい。議論する相手が、違うバージョンを読んでるかもしれないからね。
— 大山 格 (@itaru_ohyama) 2021年8月31日
原稿待ちの編集者が、彼の部屋に貼り付いていたけれど、あれは「買物くらい代行するから原稿に専念してください」という意味なんだけど、偉そうに「なにを買ってこい」とかはいわなかったね。待つ方はヒマもてあまして、ZガンダムのLDボックス全部見てた。その音だけ聞きながら、原稿やってたね。
— 大山 格 (@itaru_ohyama) 2021年8月31日
一言で言うと「むかしながらの無頼派」でしたよ。飲むとなったら、その日は昼を過ぎて夕方近くなるまで寝て、HP満タンにして待ち合わせ場所に現れた。つきあわされる編集さんは、仕事を終えてからだから、そりゃかなわないヨ。酒席での絶倫ぶりは、給養充分で戦場に臨むからだネ。
— 大山 格 (@itaru_ohyama) 2021年9月1日
その頃、作業場にしていたのは学生時代から住んでいた木造アパート。彼は30手前くらいで、すでに売れ始めていた。寝るための新しい賃貸住宅を別に借りていた。部屋の中は、積み上げた本で出来た胸壁陣地で、掘るとパソコンが出てくるような魔窟だった。
— 大山 格 (@itaru_ohyama) 2021年9月1日
佐藤大輔の物書きとしての助言は、
— 大山 格 (@itaru_ohyama) 2021年9月1日
「書きかけの原稿は、毎朝必ず頭から読み直す」
ということだった。いまも実践している。
思うところあって、サムネイルはこれにする。
m-dojo.hatenadiary.comかいた大山氏は、担当編集であったこともあるのかな。実は大山巌元帥の御子孫であるという。締め切りを過ぎた佐藤氏に「きょうは何やら印刷所のほうがさわがしいでごわすが、ゆっさ(戦)でもありもしたか」とか、泰然として聞いて…はいられないだろうなあ(笑)
といった話があれば、評伝が読みたくなるのが人情というもの
・大山氏は、佐藤氏についての「講演」を既に行っている
・それが「大サトー学会」という団体により、他の人の原稿と合わせ本になるらしい。
こういうエピソードを「評伝佐藤大輔」として書籍化してほしいなあ。
— 高宮零司@カクヨムアワード2020 ユーザー推薦部門3位🗣 (@thrud_114514) 2021年9月1日
まとめて読みたい。 https://t.co/FldYWOEXoR
もう少ししたら、中心になって伝記を編纂してくださいませ
— ナァルル (@na_rururu_3) 2021年9月1日
小林源文先生によるコミカライズも視野に入れて
佐藤さんの学生時代を中心とした衣食住については森井さんに8000字程書き起こして頂いているので薄い本でお読み頂けると思います。
— zorotto@10月23日開催で決定 (@zorotto_BJ) 2021年9月1日
初号は森井さんによるお話、地方誌でのインタビュー、大山さんによる大サトー学会での講演(主に征途の頃の思いで)、大学時代のサークル誌掲載原稿、大サトー学会でのSFマガジン塩澤編集長のお話が主たる掲載内容となる予定です。
— zorotto@10月23日開催で決定 (@zorotto_BJ) 2021年9月1日
そういえば、佐藤氏逝去に関しては、多くの作品が完結していないこともあって「作品世界が継承されることはないのだろうか」ということも気になっていた。
著作権継承者の考え方次第だろうが、それを希望し、胸に秘めている編集者や他の創作者もきっといるんじゃないかと思う。
m-dojo.hatenadiary.com
(略)……「それは佐藤大輔が作り上げたもの。なんぴとたりとも手を入れる、踏み入れることは許されない」と解釈もできようし、「これだけ豊潤な世界を、未完のままで終わらせるのこそ文化の破壊。この世界は、続かねばならない」という解釈も十分成り立ち得よう。それを決めるのは、一義的にはご遺族だが・・・・・・・・・・話の筋としてはどっちが正しいのかねえ。
さらに、ビジネス、経済としていえば、こういう「作品世界」を、例えば自分が夢想したように、カドカワとかにまとめて売却する、とかそういうことは法律上可能なのか?…という点も。
あくまで一説だが、「話、ストーリーがオリジナルであれば、作品世界やキャラクターは他の人が書いても直接的に著作権で差し止めることはできない(「キャラクター」に著作権はない)」とも言われる。
ものによっては…外国に例が多いけど、財団・遺族など著作権継承者が「正式に書き手を指名し『公式続編』や『公式二次創作』を書かせる」例があるよね。有名作品は、有名作家が手掛けることも…(後略)