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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

故矢口高雄自伝マンガ”青春篇”『9で割れ!』を追悼紹介(まず1巻のみ)

twitterで書いたものをもとに。
あと、このまとめを推奨します
togetter.com



twitterの買収騒動の直前、この当時にツイートしたアカウントが凍結を受けており、埋め込みがそのまま見られない(特に画像)。
抗議し、異論を唱えて復活を求めてるが(たぶんこのツイートを、こういうふうにAIなどが自動判断したのだろう、という推測はついてる)連絡は来てない。
添付した画像を見せている前提なので、意味が伝わらない点はご容赦を



m-dojo.hatenadiary.com

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※もう一つ矢口漫画紹介ではこれをかいていた。
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アマゾン・キンドルアンリミテッドで2020年現在、読み放題に入っています




twitterでかいたのはここまで。そう、全体を紹介したかったんだけど、1巻だけで濃すぎるぐらい濃いので、ここまでだ(笑)。
可能なら、ここからラノベかって感じで面白くなっていく2巻以降も紹介書きます。
副題「下宿先の大家が超金持ちの山林地主で、おれに絵の才能があることを気に入られて超レアな体験した件」
 ※ほんとにそんなふうな感じになるんだよ!!


twitterで書ききれなかった話を『ボーナストラック』でつけておこう。
ほぼ最初に、矢口先生がこの作品で紹介するエピソードは、まさに1円のずれも許されない銀行で数百万円単位で足りなくなる事件が発生した話。しかもタイトル通り「9で割る」と割り切れる…しかししかし、それだと数百円出金すべきところに、数百万円を「間違って」出金したことになる……
こんな「日常の謎」的ミステリー(実体験だろうけど)をぶちこんできたのです。
その理由がいかにも昭和で「手書きの小切手」が頻繁につかわれていたこと(それは今でもそうだろうけど、より多かったであろう)、そして数百万円単位の金銭を通常は取引するような会社が「ふらりと現れた」得体のしれない男に・・・・・・・・・、というね。

9で割れ!!矢口高雄の自伝漫画青春篇

にしても、たしかに銀行がそろばんひとつで膨大な手書き伝票を計算、1円でも違っていたら真夜中まで徹底調査…という話は聞いていたし、それゆえに午後3時で閉めているのでありましょうが、これって日本以外の諸外国でもそうだったんでしょうか。銀行制度は海外からそもそも輸入されたから、そうかとも思うが、この1円でも違っていたら…というのはいかにも”日本的”で、たとえば〇〇〇や▲▲▲(自主規制)の銀行がそうやってるんだろうか?とは思うのである。いや実際「銀行はこの調査を真夜中までやると、支払う時間外手当がそのずれの何倍にもなるのが普通。だけどそれを信用のためにやっている」とか明言してるんですよ。
とすると「員数」が徹底的にあっているか、いまだに薬莢ひとつを回収するために匍匐前進するという、そのへんの旧軍文化の名残とかもあるんじゃないかなあ……ってのは根拠なき陰謀論



もうひとつ、ここは矢口高雄の中学校時代の回想(そのときの校長先生に、退職金を預金してもらうよう営業に行ったのだ)なんだけど、「校門」をめぐる、とあるエピソードがなかなかに感動的だ。

9で割れ! 矢口高雄自伝漫画

矢口の中学校は新規に建てられたものなのはいいとして、校門までは作る余裕がなかった。きちんと校門をくぐってわが母校に入りたい!との要望が出て、まわりはまっ平で、どこから入ってもいいのに、わざわざ校門を立てる。それも杉板で作って中は空洞、そこに石製に見える色を塗ったという校門だ(笑)。
しかし、こんなことに村の予算なんてついたのか?実はその費用は……そして、そんなテンプラ校門を、学生たちはとても神聖に、誇らしく思っており、ある豪雪の日に・・・・・・・・・と続く。


いまウィキペディアや訃報を伝える地方紙記事を読んだけど、残念なことに名前は見つからなかった。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202011/20201126_43007.htmlwww.kahoku.co.jp


当然ながら、この「テンプラ校門」の実物も残っていないだろうし、これの建築やその維持にかかわった先生も生徒も、亡くなったか相当のご高齢になっているだろう。

しかし、矢口高雄という鬼才が圧倒的な画力で描くことで、この歴史は、逆に永遠の命を得たのである。

矢口高雄 9で割れ!校門と雪

※あっ、いま書いてて思いついたんだけど、校長先生はこれを文集に残していたようだ。文集とかは性格上長く残るものだから、秋田の図書館や、矢口高雄との関係で作られた横手市のまんが美術館などは資料が残っているんじゃないかな?たぶん、ある程度の労力をかければ、このテンプラ校門に関する歴史の詳細はわかるだろう。興味ある、地元の方などは調査を……

manga-museum.com



矢口高雄が、まんがで書いた自伝シリーズは

「オーイ!やまびこ」
「ボクの手塚治虫
「ボクの学校は山と川」※文章が主で、マンガがいくつか挟まる感じ
「ボクの先生は山と川」※文章が主で、マンガがいくつか挟まる感じ
「ニッポン博物誌」の中のいくつか
蛍雪時代
「9で割れ!」
「LOVE FISH 三平クラブ」
・・・という流れでいいんですかね?


余談 この作品を15年前にも紹介していると、はてなが紹介機能で教えてくれた。正直覚えてなかった(笑)
m-dojo.hatenadiary.com


余談2 リンク張られてた。これはまだ未紹介の後半部分だね

togetter.com