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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

100分de名著「ドリトル先生」最終回(配信&1日再放送)。「異世界(白人酋長)もの」なんです、航海記の後半は…

ロフティング“ドリトル先生航海記” (4)小さな鞄ひとつで軽やかに生きる

初回放送日:2024年10月28日

ドリトル先生はクモサル島で種族間の戦争に巻き込まれるが、持ち前の機転と、オウムのポリネシアが連れてきた六千万羽の黒オウムの援軍の力を借りて戦争を終結させた。

戦争終結に際しドリトル先生が起草した講和条約には互いの尊厳を保証する公平精神が貫かれていた。その結果、島民全体の尊敬を集めた彼は王様にさせられる。
日々島民たちのための施策を行う義務に追われるドリトル先生は、博物学者としての仕事を再開したいというやむにやまれぬ思いとの葛藤に悩む。最後にドリトル先生が下した決断とは? 
第四回は、どんな時にも軽やかに生きることを忘れないドリトル先生の生き方に学ぶ。

再放送は本日
11月1日(金) 午後3:05〜午後3:30

配信はこちら
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2024102817966?e-param=GNG9ZQKW58


100分de名著、というのは要は「25分×4回」。だから物語も、まあ簡単にいうと4分割されるわけですが、「ドリトル先生航海記」を4分割したら、その最後の4分の1は「異世界もの」なんです。いや全体的に異世界ものだけど、
とくに後半は「内政チート」ものであり……そして「白人酋長もの」であると。



幾つかの論評で語られることもあるし、自分も流行り始め…というか読み始めの頃(って「ドリフターズ」連載開始時だ)、自力で同じ結論に達したけど、いわゆる白人酋長ものは、異世界ものの源流に厳然としてある。


自分達の世界じゃどうということもない知識や技能、道具だけど、未開のあの世界じゃ神様あつかい。
そしておいらたちは、それを生かして大活躍!!もちろん、それはあいつらのためにもなって、おいらは尊敬されモッテモテ!!な話ね。
いい気なものではあるが、日本も得たりやおうとそれを学んで、冒険ダン吉ばりに縮小再生産したのだから文句もいいがたい。


まだ、それをファンタジーの衣にくるんでいれば罪は軽いともいえる。・・・・・・・・・そういう点でドリトル先生航海記で、後半に先生が島の王様になる展開は、異世界もののいいところも悪いところも、プロトタイプとして顕現している。


そんなことを考えながら、見るといいですよ。
今回のトーク、テキストも当然ある



ちなみに別の一篇「ドリトル先生郵便局」も極めて見事な異世界内政チートもので、あります。