びっくり?フェイク画像かと思ったが、著名なジャーナリストのツイートなので事実だろう。
ソウル光化門広場の全斗煥像。道行く人が叩くために、一度頭が割れたのだとか。修復措置が行われた跡には「脳手術」のバンソコウが貼ってありました。 pic.twitter.com/uGT0g310lr
— 徐台教(ソ・テギョ) (@DaegyoSeo) January 10, 2020
苛烈だね、まことに苛烈だね…というほかない。
この人は日本人初の首相訪韓者である中曽根康弘を出迎え、また最初の訪日大統領でもあった。
中曽根の最初の訪韓では、韓国語であいさつした中曽根を高く評価し、日本語で「中曽根さん、俺、あんたに惚れたよ」と語りかけたという。
その後の不整蓄財や、そもそものクーデターの違法性が問われ罪人となった。でもまだ元気であるそうだ。
諸行無常なり。
しかし一方で、一瞬で思い出したのが、高校の世界史資料集に載っていた中国の「秦檜」像である…さがせばあるだろうな。
ほらあった
杭州西湖一周ツアーにご招待!
— ビビット川村 (@vivitkawamura) July 21, 2019
特別に岳王廟では秦檜像にツバを吐くことが許されます!これは大変な名誉です!
ツアーは現地集合で、行程は徒歩になります!歩きやすい服装でご参加ください! pic.twitter.com/lO2zTrbHPx
@kaifeng_tailang 秦檜像コレクションその3 安陽湯陰岳飛廟 一番右側。みんなで叩かれれば怖くない! pic.twitter.com/Go0pwdXs3J
— 開封太郎 (@kaifeng_tailang) March 27, 2014
少し前、「国民性」というものをどう論じるか、という記事を書き、
m-dojo.hatenadiary.com
「韓国の政治とか建前とかっていう正義を求めるっていう、あるいはきちんと手続きを尽くせっていう。韓国の今の国民性がある」という青木理氏の言葉を引用した。
秦檜像、と全斗煥像、のこのふたつに、やはり東アジアの正義論の根っこになおも生きる朱子学的正統性との関連はありやなしや。そう思ったのである。
と同時に、この像は「アート」だろうか、というふうなことも思ってみる。
自分は90年代末に韓国を旅したが、光化門はどうだったかな。いちおうソウルの名所は廻ったつもりだったが。当時は勿論なかったろう。ただ、この像を現地で見たいかと言えば、正直かなり見たいと思うのである。
上のような話を考えるために。