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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「上皇新党」結成、参院選に出陣!!〜というシミュレーション小説(実際に憲法上はどうなの?) 平成最後の日に

2019年5月XX日!! 東京の某公会堂で、おどろくべき集会が催されていた!

すなわち「新党『上皇御味方』結成準備大会」----。

どのように声をかけ、計画を練っていたのであろうか、その壇上には名だたる名士ーー。一度は政界で頂点を極め、権勢をふるいながら、惜しまれつつ引退した某!!
または、経済界で風雲児と呼ばれ、資産は数百億円、あるいは数千億円といわれる某!
IT、SNSなどで業界のトップランナーとなり、新メディア王といわれる某!
そして音楽、芸能、文化、――― 固い学問から、若者向けの漫画まで、多くの有名人が、名を連ね、檀上に挙がっていたのだ!!!

その中でも、一番の大物が、声を張り上げた!!
『私たちが、この混迷の日本に――首相の一強状態が続く、この閉塞した世に敢えて新党を立ち上げる理由はただひとつ!!
かたじけなくも譲位あそばされ、いまでは上皇であらせられる陛下が望んだ世を、作り上げていくことであります。
上皇陛下はご在位中、いかに内外の平和を求め、国民の生活の安定を望んでいたことか。
されどいうまでもない、かの長州閥、平成令和の山縣有朋とでもいうべき「君側の奸」そのものたるあの男が、ことごとく、その陛下の意思をないがしろにしてきたのであります!! 本来ならば即座に切腹が最大限の慈悲ぢゃ、といいたいところだが、現在の文明社会ではそうはいかぬ。


そこで! わたくしどもは、『上皇様のご意思を反映した政治を』 これ一本に絞って、参院選を戦う!!かような結論に至ったわけであります

ヒヤヒヤ。異議あり、いや異議なし! 本来的には支持者の集まりの筈であるが、さまざまな反応が返ってきた。

その中でひときわ大きく、壇上にいながら「質問!質問!!」と声を張り上げた男がいる。
状況的に、彼の質問を無視する法はなかった。マイクを渡された男は問う

「その意気や良し!!されど、誰が、どのようにして『上皇様の意思』を伺い、それを政策に反映するのですか?」

大物は答える。
「それはまさに本来の、いい意味での『忖度』であります。 上皇様は当然ながら、ご譲位後も具体的にはおっしゃるまい。しかし、赤誠あふるる臣下たる我らなら、これまでの『お言葉』を読み込めば、どんな政策は自ずから明らかでしょう。当然、一に平和、二に平和、そして国民の繁栄と安全。これにつきましょう。それを私共は『上皇のご意思』として掲げるのです」

「つまり、上皇陛下と政党の関係は…」 
上皇は我々の『精神的指導者』です。そう、規約で定めます。精神的指導者とは、何もお言葉を直にいただくとか、ご臨席賜るとか、選挙運動にご参加いただき、マイクを握ってもらうことではない。その方を仰ぎ見る、と宣言すれば、それで精神的指導者なのです」

然り然り
ナンセンス
ふたたび、議場が騒然となった。


ーーーーーーそこに、駆け込んできた人間がいた。2人だった。

2人は、会場に駆け込むと、なにやら喚きながら壇上へとびあがった。おどろいて準備委員会の委員たちが出てきた。
「下座、下座、下座」と、2人は狂ったようにそう叫んでいた。委員たちは最初は事態がよくわからなかった。やがてそれがわかったとき、かれらは狂騒し、血相がかわった。
「まさか」
壇上の中心だった大物も、質問を発した男も、その文箱をみるまでは信じなかった。信じられることではなかった。
が、いま会場の中にはこばれた文箱の内容がもしそづえあるとすれば、史上最初のものであるといってよかった。
大物は衣冠束帯し、その箱をあけた。二通の文書が入っていた。読んでみた…

以下意訳すると「最近、廷臣の中で驕狂の者が多く、これに対して朕は力がおよばない。あるいはこのあと、再び団体に院宣なるものがくだるかもしれない。それは偽宣であると心得よ。これが真の院宣である。」
最後に、かいてあった。
「珍は『上皇御味方』をもっとも頼みにしている。一朝有事のときにはその力を借らんと欲するものである」
参加者たちは、突っ伏した。
大物は、哭き始めた・・・・・・・・・・・・・・

解題

・後半「王城の護衛者」(司馬遼太郎)入ってるのは、まぁ置いとけ。

新装版 王城の護衛者 (講談社文庫)

新装版 王城の護衛者 (講談社文庫)

政・党名、「上皇御味方」とはこちら参照。偉大な義人を担いでの世直しの時にみられるフレーズ。「世が変わった」ときに、一緒に「徳政」を求めることもままあった。

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風雲児たちより「徳政大塩大明神」「大塩御味方」の旗印



・こういった話からの繋がりです
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
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この話、特に画像と文章でみてもらいましょう。

問題は退位後にあります。
極論ですが、退位した天皇が、選挙中に「XX党を支持します」と発言したら大問題です。
天皇としての権威を保ったまま退位を認めるということは、こういった問題が起きうることも想定し、制度を考えなければなりません。
木村草太(談)

m-dojo.hatenadiary.com

・少なくとも、今回の現実的な可能性とは別に、どうも法律論、憲法論としては「退位した天皇が政治活動を行う」ことが憲法違反かどうかは、非常に微妙で「できない」とは断言できないのではないか、と私ではない、木村草太先生が言っておられる。
どうもそれは、立法した段階での「やらかし」らしいと大屋雄裕先生。



で、あるがゆえに上皇新党」が根も葉もない作り話、とは言えなくなってくるんです。おわかりいただけたであろうか……


・そして、それを支持熱望する民草がいる。はてブにもtogetterにも…
m-dojo.hatenadiary.com
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togetter.com

外国では、こんな期待(?)も高まる
www.chosunonline.com
コメントした

新天皇は憲法改正に反対する「護憲派」-Chosun online 朝鮮日報

「新天皇憲法改正に反対する護憲派」…すげえよくできた、相互矛盾のワード。「丸い四角」「焼き氷」的な。

2019/04/30 03:31
b.hatena.ne.jp



青年日本の歌




平成最後の日、に記す。