INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ゴーン捜査に関し、「レバノン社会では犯罪だと言っても『あっそうかい』で終わり、検察に喋る訳がない」と中東学者






ふむ。
ゴーン容疑者のその後の捜査がどうなるかは予想し難いし、たいして興味があるわけではない。
ただ興味があるのは、いわゆるヘイトスピーチと民族性、に関しての一材料になるからです。

内藤正典氏は長くイスラム社会や中東を研究し、訪問滞在経験も豊富だ。
その観察結果として
『国家の法では犯罪だと言っても「あっそうかい」で終わり』
『ゴーンが日産のカネをあっちからこっちへ動かしてヨットに化けたとして、そんなん誰も罪だと思わん。誰も口を割らないどころか、何が悪いの?で終わり』
『国家の法律と人の信用、どっちが重いかと問えば、信用が重い』


というのなら、何かしらそういうこともあるのだろう。
それを「民族性」「国民性」と呼び得るか。呼びえるだろう。
そしてまた、上のような話に関して、内藤氏は決してネガティブな価値判断をしているわけではない。むしろ日産や検察に批判的にも読める。


ただ、
『国家の法では犯罪だと言っても「あっそうかい」で終わり』
『ゴーンが日産のカネをあっちからこっちへ動かしてヨットに化けたとして、そんなん誰も罪だと思わん。誰も口を割らないどころか、何が悪いの?で終わり』

などを、批判的に評価することだって十分できる訳で…
いまは物理的な数として、その商才で世界に名をとどろかすレバノン商人(あるいはシリアを合わせて「レバシリ商人」とも俗に称されるらしいが…)は日本にいない。
だが、何かの拍子に日本にたくさん増えて、そしてまた、それに反発する一部のゴロツキが「レバノン特権に反対する会」かなんかを発足させて、街頭で「レバノン人はねえ、会社の金を横領したって誰も罪とは思わないんですよ!」「彼らは神の法が絶対で、国の上にあるんです。だから法律をやぶっても『あっそうかい』で終わりなんです」と街宣したら、どうなのか。言ってることは同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科長・内藤正典氏の分析そのまんまなんだぜ?

これは少し前に話題になった「韓国人の交渉術」(フジテレビ報道)云々にも通じる話
headlines.yahoo.co.jp


また「劣化する日本人」「なぜ日本人は劣化したか」にも通じる話で…
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com


そしてそもそも「民族性」や「お国柄」というものの当否でいえば「ヘタリア」も俎上にあがる。

むろんゴーン事件に関してレバノンの商売人が検察捜査に協力しなくても、違法行為に「あっそうかい」な感覚だったとしても、『それは国民性に全く関係ない、それら個別の個々人の行為だ』、と全部むりやりにでも割り切ることもできよう。しかし、それがより事実や真実に近いかといえば、相当に疑問符がつく。


という、国民性や民族性、あるいは宗教性というものはどこまでセーフになり得るのか、それがステロタイプや偏見やヘイトスピーチになり得るのはどこからか、という「古くて新しい話」を、レバノン社会とゴーン疑惑に関係した、専門の学者のツイートからあらためて感じたのでした