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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「軍人勅諭」抜粋

(前略)

一、軍人は忠節を尽くすを本分とすべし。

およそ生を我国に受くるもの、誰かは国に報ゆるの心なかるべき。
まして軍人たらん者はこの心固からでは物の用に立ち得べしとも思はれず。
軍人にして報国の心堅固ならざるは、如何程技芸に熟し学術に長ずるも、なほ偶人にひとしかるべし。
其隊伍整い節制も正しくとも、忠節を存ぜざる軍隊は事に臨みて烏合の衆に同じかるべし。
そもそも国家を保護し国権を維持(ゆいじ)するは兵力にあれば、兵力の消長はこれ国運の盛衰なることを弁へ、世論に惑はず政治に関はらず只只一途に己が本分の忠節を守り、義は山岳よりも重く死は鴻毛よりも軽しと覚悟せよ。
其操を破りて不覚を取り汚名を受くるなかれ。

一、軍人は礼儀を正しくすべし。

およそ軍人は上元帥より下一卒に至るまで其間に官職の階級ありて統属するのみならず、同列同級とても停年に新旧あれば新任の者は旧任のものに服従すべきものぞ。
下級の者は上官の命を承ること実は直ちに朕が命を承る義と心得よ。
己が隷属する所にあらずとも、上級のものは勿論、停年の己より旧きものに対しては、全て敬礼を尽くすべし。
又上級のものは下級の者に向かひ、いささかも軽侮驕傲(けいぶきょうごう)の振舞ひあるべからず。
公務の為に威厳を主とする時は格別なれども、其外は努めて懇ろに取り扱ひ、慈愛を専一と心掛け上下一致して王事に勤労せよ。
もし軍人たるものにして礼儀を乱り、上(かみ)を敬はず下(しも)を恵まずして一致の和諧(かかい)を失ひたらんには、ただに軍隊の蠹毒(とどく)なるのみかは国家の為にもゆるし難き罪人なるべし。

(後略)
http://www.kokubou.com/document_room/others/ddt/chokuyu.htm