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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「事情があって恋人同士のふり」話は数多いし「小市民シリーズ」も今、人気だけど「アキナちゃん神がかる」のそれはキツい上、ある意味リアル…【創作系譜論】

これも【創作系譜論】なわけですが、広く言えばこの「何かの事情でニセ恋人を演じる」も当方で追い続けている「取りつくろいもの」の一環なので、自然に観測範囲に入ってきます
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そしてだな……今見つからないから、記憶だけで書くが、この「事情があって、ニセの結婚相手だか婚約者をでっちあげたはいいが大騒動」もの、すでに戦前のハリウッド映画に例がある…というtogetterまとめがあり、創作系譜論的には大発見で非常に感動し、ブクマもしたのだが…いま、見つからない!!!あとでわかれば追加したいが、覚えてる人がいたら教えてください

※こんな経緯で後に判明


「ボス秘書偽装婚約者もの」ロマンスの元祖は大正時代に誕生していた
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関連
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おほん、話を戻そう。

そういう、ニセの家族とか恋人とかは、とにかく使い勝手がよく、ジャンルとなった。

いま、二つも映像化されてるじゃない。


完全に被ってるわけじゃないけど
西園寺さんは家事をしない


そして「小市民シリーズ」…シリーズって、タイトル名なのか?なんかへんだが同じ原作者の「古典部シリーズ」を「氷菓」というタイトルにしたらしたで、やや不具合があったので、しゃあないのかもしれない


これ、以前「探偵は呪い」という論を語った時に誰かが紹介してくれて、読んでいた
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そことも微妙に絡むのだけど、彼らが恋人同士の「ふりをする」のは「探偵の才能」を隠して平穏に生きる為……という設定、なんかちょっと無理がある気がしないでもないが、実のところ、文系で(理系でも全然いいが)少し優秀な少年少女の「自分の文学的(科学的)な興味関心知識をセーブしないで表に出すと、引かれちゃうから学校の中では隠してる。それにうっすら不満というか、偽善性を感じてる」…という、第●世代オタクの心情の隠喩ではないかいな?と思ったりもするのでした。

そういう意味では成功していると思うが、ただ「氷菓」と比べても、ミステリー・トリック部分に対して、ちょっともう少し硬骨であってもいいんじゃないか?という不満もあったりしました、今のところ原作と映像をくらべつつ。

一話、abemaTVでたぶん無料で見られるだろうな
https://abema.tv/video/episode/12-25_s1_p1




さて、ここから本題になる。※構成ミス。
とあるオカルト・ユーモアホラーとでもいうんだろうか、デトロイト・メタル・シティの作者さんがいま「ゲッサン!」に連載してるのが「アキナちゃん神がかる」
設定や状況説明面倒なので1,2話読んでくれ
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この部分が、モデルにした作品含め生々しすぎる、という話を過去にした(笑)
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若杉公徳の自虐ギャグ

そして、いろいろあって、将来は再び上京するつもりだが、自分の生まれた田舎にとうぶん留まり、或る種の選ばれた使命を果たさねばならぬことになった主人公。
そこで、とある幼なじみと「恋人同士のふり」をする。ハイ定番。
だが、その理由が…どれもベタだが、これまた生々しいんだ………。
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アキナちゃん神がかる 偽装恋人

台詞の「幹夫の荘ちゃんへの気持ちがバレることはねぇ」の荘ちゃん、とは……

アキナちゃん神がかる

このニセカップルの成立を心の底から喜んでくれる、幹夫の昔からの親友。同性、の……

いや珍しいことではない、恋愛感情は無いが、偽装的にカップルのふりをしたり夫婦になっている、というののリアルな実例は、大方が国籍や就労ビザに絡んだ偽装の国際結婚か、そうでなければ、この種の性的少数者の偽装だった。
これが田舎と都会では、令和の今でも受け止める感覚がまるで違うのは、事実と言っていいだろう。だってそれは統計的に少数なんだから、母集団が10万人なら絶対数的に複数生まれるだろう。母集団が百数十人なら……

そしてもうひとり、主人公の女性は…「結婚させられないで済む」?
そう、親同士の関係が深いので、勝手に両家で話が進み、危うく結婚させられそうになっているのだ。要は「らんま1/2」のアレだね。
そして、若杉公徳版の早乙女乱馬

アキナちゃん神がかる


これも、地方では、いや都会でも「家」の拘束が強いところでは、あまり笑いごとでなく、こんな例もないではないのだろうな。

ま、そういうところで生々しいリアルさがあるから作品も傑作かというとそうとも言い切れず、自分的にも「あるので読んでるが、雑誌の楽しみというほどじゃない」というのが正直な作品評価なんだけど、それでもこの部分が印象に残ったので「恋人のふりをすることになった二人」の創作系譜論を思い出しつつ紹介してみました。


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