INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

欧州議会選挙の結果を受けて、も一度吉田徹氏の文章や過去記事を再紹介

 【ブリュッセル=御調昌邦】欧州連合(EU)で22〜25日に実施された欧州議会選では、反ユーロや反移民を掲げるEU懐疑派が躍進した。全体では中道右派が最大勢力を維持したものの、主要会派は軒並み議席を減らした…
(略)
 「(政治的な)地震だ」。フランスのバルス首相は25日夜、極右政党でフランスで移民の受け入れや欧州統合に反対する国民戦線(FN)が同国で首位になると伝わると、警戒感をあらわにした。(略) 英国でも反EUを掲げる英国独立党(UKIP)が…首位となったもよう。デンマークでも移民受け入れに反対するデンマーク国民党が首位となった。

バルス首相」…でボケるのをぐっとこらえるのが紳士のふるまい。
そして過去記事のしょうかい。

■『寛容は「普遍」を経て不寛容となる』〜欧州の反イスラム運動を解説した大必読論文(吉田徹)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120427/p2
 
 
■欧州の反イスラム(右翼)運動に地殻変動・・・「僕らは寛容だ、だから非寛容のイスラムは敵だ」(再掲載)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110921/p6

今回のもっとも大きな争点は経済問題で、この部分は枝葉だったと言えるかも知れないが、ちょうどナイジェリアの「ボコ・ハラム」が教育を受けている女子生徒を一斉拉致する大犯罪を行っていたこともある。欧州のナショナル・ポピュリズム運動が主張してきた反イスラム(それも「欧州の普遍的価値」を掲げつつ)機運について再度読んで頂くのもいいと思う。

上の記事からもリンクが跳んでいるけど、元となる記事を直接紹介しておく。

2012.04.03 Tue
普遍的価値の擁護者としての「極右」―― リベラリズムアイロニー
吉田徹 / ヨーロッパ比較政治
http://synodos.jp/politics/1745

……20世紀を通じて構築し、普遍的な価値を持つと声高に主張してきた言説そのものが、逆手にとられていることの証拠に他ならない。少なくとも、ヨーロッパに関するかぎり、人々の持つ価値観は年を追うごとに、より寛容でリベラルなものになってきている。EU加盟の条件として、死刑廃止が求められているのは、その価値観を制度化した端的な例である。その価値を守ろうとすればするほど、今度はそのような価値体系を持たない人々や文化との差異が際立つことになる。

哲学者のスラヴォイ・ジジェクは、この一連のプロセスそのものが、実際には暴力行為以外の何物でもないと喝破している。ヨーロッパのリベラリズムは、「寛容」を許したことによって、「寛容」そのものを失くしてしまっているという逆説が生まれつつある、と。
(後略)


以前、こういう状況を一口ばなしにまとめた。
今回も応用が利くと思うので紹介。

「同性愛が差別されてはいけませんね」
「当然だ」
「宗教で差別されてもいけませんね」
「勿論だ」
「その宗教の教義が『同性愛は罪だ』です」
「・・・どうしよう?」