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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ヒトラー「我が闘争」は出版できるか?古くて新しい、「闘う民主主義」の難題(NHK)

「わが闘争」著作権切れの出版で対立 12月12日 23時11分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131212/k10013795911000.html

ヒトラーの自伝「わが闘争」の著作権を持つドイツの州政府は、再来年に著作権が切れたあとも、国内で出版されることがないよう対策を講じることを決め、批判的な解説を付けて出版を目指す歴史研究所と対立する事態となっています。


ドイツでは、ヒトラーの思想が詳しく記された自伝「わが闘争」は、ユダヤ人迫害など数々の残虐行為を行ったナチスの宣伝につながり、市民をファシズムへとあおるおそれがあるとして、出版が禁じられています。
ヒトラーが住所を置いていたことから、本の著作権を持つ南部バイエルンの州政府も、一切、出版を認めてきませんでした。
州が保有する著作権ヒトラーの死後70年に当たる再来年、2015年末に消滅しますが、バイエルン州政府は11日、著作権が切れたあとも「わが闘争」が出版されることのないよう、対策を講じることを決めました。
その理由について、州政府は「本の出版がユダヤ人迫害などの被害者に、今も大きな痛みをもたらすことが分かったため」としています。
これに対し、同じバイエルン州の歴史研究所は「『わが闘争』はナチスの歴史を知るうえで最も重要な資料だ」として、著作権の消滅後、直ちに出版する方針を崩していません。
歴史研究所では、ヒトラーに対する批判的な解説を本に付けることで、ナチスの宣伝につながることはないと主張しており、出版の是非を巡って関係機関が激しく対立する事態となっています

ヒトラーの「我が闘争」はドイツで出版禁止、というのは有名な話。で、そのひとつの手段が「本人や身内のいない著書の著作権は地元政府が持つ」というドイツの規定で、著作権者が出版しない、というかたちのタガがあったと。それがまもなく無くなると。でも白金を続ける措置をとると。


はてなブックマークでも書いたけど、やはりこういう騒動を見ると
「闘う民主主義」や「自由の敵に自由を与えるな」
という思想、これはひとつの民主主義のスタイルとして存在することも間違いないだろう・・・けど、やっぱり一種の自己矛盾、自己中毒に陥るように見える。


実のところ「ヘイトスピーチ規制」も「国旗冒涜規制」も、この発想を親に持つ、仲の悪い兄弟のように見える。だから僕はまとめて、今まで語ってきた。

■「国旗損壊罪」を考える−「ヘイトスピーチ」問題にも広げて
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110303/p2
■「国旗損壊罪を考える」補遺
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110304/p2
■「神聖」なものを全部(法的に)保護すれば平和は来るが、その方向性でいいすか?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100922/p3

我が闘争」は危険な本だから発禁にする、は、この一族の長男あたりか。末弟が「『サウスパーク』はイスラム侮辱」で。
之も足しておくか

偏見が生んだ不当判決か、陰謀に打ち勝った言論の勝利か。イスラム批判?or中傷?の政党党首発言に無罪(オランダ)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110627/p2