この予告編も、テレビで流れた。
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=160607
ヒトラー『わが闘争』〜封印を解かれた禁断の書〜
2016年6月7日(火)午前0時00分〜 2016年6月14日(火)午後5時00分〜
ナチスのバイブルとも評される『わが闘争』。ヒトラーの死後70年が経過し、昨年末で著作権が失効するのを機に、出版禁止だったドイツにおける再出版が現実味を帯びてきた。
ヒトラーが獄中で著し、その反ユダヤの価値観やアーリア人種優越主義が色濃く反映されている『わが闘争』。ヒトラーの死亡時に住所登録があったバイエルン州では、州政府が『わが闘争』の著作権を管理し、出版を禁じてきた。しかし2015年末に著作権フリーになることを受け、州政府は極右グループなどに利用されないよう、膨大な注釈付きでの再出版を一旦は決定したが・・・。ドイツでは非常にデリケートなこの問題の波紋を追う。
このテーマ、2013年に勃発したときにいち早く当ブログでは紹介してきた
ヒトラー「我が闘争」は出版できるか?古くて新しい、「闘う民主主義」の難題(NHK) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131213/p2
本日、twitterでやりとりしたのが、問題意識の典型なので紹介する
悪い思想は公的権力によって抑圧してもよいというドイツ人の考えかが、よくわからん。 https://t.co/EbRakjqaQD
— 東部戦線 (@NCA02706) 2016年6月5日
まあ、「戦う民主主義」はドイツ(ISの旗すらあっさり禁止に)を筆頭としつつ、「自由の敵にも自由を与える」な民主主義と二大潮流ですからね。
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2016年6月5日
むしろ我が闘争を出版させないやり方が言論の禁止そのものでなく「著作権」に基づく微温的なものだったつうのが、意外でした。@NCA02706
そう、最初に聞いたときに意外だったのは、「えっ、ドイツで我が闘争が出版されてないのは、ダイレクトに『悪い本なので禁止だ!』じゃなくて『ヒトラーは死んで、相続人はいない』→『ドイツの法律に基づくと、バイエルン州に著作権継承』→『その著作権者が「出さないよー」と言ってるだけ』なの?」というね。
これを「法律・制度とんちもの」と、今自分は命名するけど(笑)、こういう法律や制度の盲点によって、意外な結論や効果が出てしまう…(「ヴェニスの商人」とか、映画で言えば「34丁目の奇跡」のオチとか…)、
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ということに、当方は普遍的な興味があるのだ。
あとで、この一覧でもつくりたいねえ…だけどネタばれになっちゃうか。
不謹慎ながら、最初はそっち方面での興味アンテナが働いた。だって、おかしかない?あのヒトラーの悪魔的プロパガンダに戦後ドイツが対抗した手段が、「そのヒトラーから著作権を受け継いだ」という事実だなんて…・
しかし、私もこの一報以来、現地でどのようになっていったのかは知らない。
「自由の敵にも自由を」、か、「闘う民主主義」か。
詳細はこの番組を見る必要があろう。
ちなみに「シリーズ ヒトラーの残像」のなかの、1本である。
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/#program_scheduled
このブログを登録しておくと、BS系のドキュメンタリー情報が入ってくる?
これ!ここをはてなアンテナ登録しておくと、膨大過ぎて見逃しも多いBSの海外ドキュメンタリーが見られる可能性高まる!
http://www.nhk.or.jp/wdoc-blog/
今回の紹介記事はこれ
http://www.nhk.or.jp/wdoc-blog/100/246189.html
地上波で流れた、十数秒の煽りCMも秀逸だった!
残念ながらネット上では見られないかもだが、上のような話題を完全に「煽って」いた。いや、よくできていた。こんなブログ記事を書かせてしまうのだから(笑)