INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「禁断のヒトラー本」。その封印が、いま解かれる…って、「我が闘争」の著作権切れただけやん!(いや、それでも重要問題)

この予告編も、テレビで流れた。

http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=160607
ヒトラー『わが闘争』〜封印を解かれた禁断の書〜
2016年6月7日(火)午前0時00分〜 2016年6月14日(火)午後5時00分〜


ナチスのバイブルとも評される『わが闘争』。ヒトラーの死後70年が経過し、昨年末で著作権が失効するのを機に、出版禁止だったドイツにおける再出版が現実味を帯びてきた。

ヒトラーが獄中で著し、その反ユダヤの価値観やアーリア人種優越主義が色濃く反映されている『わが闘争』。ヒトラーの死亡時に住所登録があったバイエルン州では、州政府が『わが闘争』の著作権を管理し、出版を禁じてきた。しかし2015年末に著作権フリーになることを受け、州政府は極右グループなどに利用されないよう、膨大な注釈付きでの再出版を一旦は決定したが・・・。ドイツでは非常にデリケートなこの問題の波紋を追う。

このテーマ、2013年に勃発したときにいち早く当ブログでは紹介してきた

ヒトラー我が闘争」は出版できるか?古くて新しい、「闘う民主主義」の難題(NHK) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131213/p2

本日、twitterでやりとりしたのが、問題意識の典型なので紹介する


そう、最初に聞いたときに意外だったのは、「えっ、ドイツで我が闘争が出版されてないのは、ダイレクトに『悪い本なので禁止だ!』じゃなくて『ヒトラーは死んで、相続人はいない』→『ドイツの法律に基づくと、バイエルン州著作権継承』→『その著作権者が「出さないよー」と言ってるだけ』なの?」というね。
これを「法律・制度とんちもの」と、今自分は命名するけど(笑)、こういう法律や制度の盲点によって、意外な結論や効果が出てしまう…(「ヴェニスの商人」とか、映画で言えば「34丁目の奇跡」のオチとか…)、

ということに、当方は普遍的な興味があるのだ。
あとで、この一覧でもつくりたいねえ…だけどネタばれになっちゃうか。

不謹慎ながら、最初はそっち方面での興味アンテナが働いた。だって、おかしかない?あのヒトラーの悪魔的プロパガンダに戦後ドイツが対抗した手段が、「そのヒトラーから著作権を受け継いだ」という事実だなんて…・


しかし、私もこの一報以来、現地でどのようになっていったのかは知らない。
「自由の敵にも自由を」、か、「闘う民主主義」か。

詳細はこの番組を見る必要があろう。


ちなみに「シリーズ ヒトラーの残像」のなかの、1本である。

http://www6.nhk.or.jp/wdoc/#program_scheduled

このブログを登録しておくと、BS系のドキュメンタリー情報が入ってくる?

これ!ここをはてなアンテナ登録しておくと、膨大過ぎて見逃しも多いBSの海外ドキュメンタリーが見られる可能性高まる!
http://www.nhk.or.jp/wdoc-blog/

今回の紹介記事はこれ
http://www.nhk.or.jp/wdoc-blog/100/246189.html


地上波で流れた、十数秒の煽りCMも秀逸だった!
残念ながらネット上では見られないかもだが、上のような話題を完全に「煽って」いた。いや、よくできていた。こんなブログ記事を書かせてしまうのだから(笑)