トルコとフランス
http://mainichi.jp/select/world/news/20120229dde007030002000c.html
フランス:アルメニア人虐殺否定処罰法、憲法会議「違憲」 対トルコ、関係改善へ一歩
【パリ宮川裕章、エルサレム花岡洋二】フランスで法律の違憲審査をする憲法会議は28日、オスマン・トルコ帝国による20世紀初頭のアルメニア人虐殺を否定することを犯罪として罰則を科す法律を、表現の自由などに抵触するとして「違憲」と判断した。処罰法を巡り悪化した仏・トルコ両国関係は一定程度、改善に向かいそうだ
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憲法会議は処罰法について「立法者(国会)が認定した事実について、立法者が異論を唱える者を罰する法律を制定することは、表現の自由を侵害し違憲」と結論付けた。
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だが、表現の自由との兼ね合いなどから国会議員間で異論が続出し、憲法会議への審査請求に必要な60人を大幅に超える上院議員77人、下院議員65人の署名を集めた。仏では既に第二次大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺の否定を犯罪とする法律があり、同様の法律は2例目だった。
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処罰法に反対してきた上院中道連合のグレ議員は毎日新聞の取材に「憲法会議の判断は妥当。歴史の評価は歴史家の評価にゆだねるべきで、国が認めた以外の意見を罰する法律が表現の自由に反するのは自明。明らかに選挙目当ての法律だった」と語った。一方、トルコのダウトオール外相は仏憲法会議の判断を受け「政治を歴史に優先しようとする人たちは、これを教訓としてほしい。評価できる判断であり、感謝する」とコメントした。
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トルコは相当に反発し、外交的にプレッシャーもかけていたようだが、憲法裁判所の判断はそれはそれで独立したものなのだろうな。この場合、ナチスのそれとはどう仕分けされたのだろう。
イスラムと無神論者
http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2012/02/post_1366.html
ペンシルベニアにおいて、無宗教家のアーネスト・パースさんは、「ゾンビモハメッド」の衣装を着てゾンビ姿のローマ法王に扮した仲間と供に町に繰り出した。それを目撃したイスラム教徒移民のTalag Elbayomyは、パースさんの衣装に激怒しパースさんの衣服をはぎ取るべくパースさんに襲いかかった。
(略)…警察によると、加害者は罪を警察に自慢げに認め、パースさんのしたことはモハメッドを侮辱するものであり、シャリア法に触れるものであり、イスラム教徒としてこの侮辱を止めるのは自分の義務だると誇り高く宣言した。
(略)・・・何と裁判官は加害者にアメリカにおける言論の自由を説教するどころか、反対に被害者のパースさんに対して、イスラム教徒に対して無神経だったとお説教した上で、加害者を無罪放免とした。
驚くべき事に、裁判官は被害者へのお説教のなかで、このようなことがイスラム圏国でおきたならば、死刑にされても仕方ない罪を犯したのであり、単に信者から衣装をはぎ取られそうになったくらいのことは幸運だったと思うべきだと語っている