http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20100423-OYT1T01368.htm
雨漏りのひどい貧乏長屋を、住人が陽気に嘆く。〈こないだの大雨ン時なんぞはね、家ン中にいらンねえの。「おい、みんな、雨宿りしようぜ」ッてんで「うわァッ」と表へ駆け出したもんです…〉。落語『長屋の花見』である◆雨宿りに表へ出ていく、これも一例かも知れない。党を飛び出して新党の結成へ、自民党で有力議員の離脱が相次いでいる
◆党内屈指の政策通で貴重な「柱」の与謝野馨氏が抜け落ちたのにつづき、党内きっての幅広い人気を誇る「外壁材」の舛添要一氏も剥(は)がれた。自民党長屋の傷みは目を覆うばかりである
◆−(略)−改築や修繕を怠った咎(とが)めが離党の雨漏りである。〈長屋が風で飛ばないように、私ら重石(おもし)の代わりに住んでるの〉とは落語の一節だが、谷垣禎一総裁も“重石代わり”の異名をもらわぬよう(略)
◆それにしても、である。政権党は政策の迷走に次ぐ迷走で野党第1党を助け、野党第1党は実力者の離脱に次ぐ離脱で政権党を助ける。麗しい互助精神に気が滅入(めい)る。
(2010年4月24日01時34分 読売新聞)
おれ、この落語大好きなんだけどねえ。
何度も聞いているんだけどねえ。
ここでそれを使う、それもすごいけど、第1パラグラフだけじゃなくてその後も落語に絡めて、与謝野が自民党の政策の「柱」というのもうまくつかって・・・そして最後の〆。
すべて傑作の編集手帳の中でも、近年その中でさらに屈指だと思う。一部を削るのもずいぶん苦労した。
この名人芸、本当にかれが技術を公開したというこの本で学べるのだろうか。なんか疑いたくなってくる。
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「長屋の花見」
テキストでなら
http://homepage1.nifty.com/zpe60314/kojyo6-6.htm
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/6684/nagayanohanami.html
しかし聞かないとダメよ。そしてこの人しかいないっ
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