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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

137番目の男−−。「悪魔的な”政治”の天才」としての竹下登について

今日、上のような資料の探索をしていたら、ずっと探していた資料を発見できた。
上の日露戦争の話、前田日明参議院選挙出馬の話とちょっと関係しているかもしれない。
つまり、結果的にはとまれ一種の爽快感を感じさせるような戦場での干戈の交わり、そして前田日明が…おそらくそれで政治の中で失敗するであろう(決め付け)、正直なまでの感情の発露。


その対極に位置する、政治の中での本音と建前と貸し借りの交錯。
そういう中で「悪魔的天才」であった竹下登のエピソードである。
テキストは「文芸春秋」2004年10月号、評論家福田和也と政界フィクサー福本邦雄の対談「岸、大平、角栄、竹下の修羅」だ。

福本が語る

ある日、事務所で二人きりになったとき、竹下さんから一枚の表を手渡されました。
見ると、すべての衆議院議員の当選回数、年齢が一覧になっている。それを一緒に覗き込みながら、竹下さんは「自分はいま137番目だ」。つまり、』当選回数が多い長老議員から、当選したばかりの陣笠まで順位をつけているわけです。選挙のたびに引退したり、倒れたりする議員がいて、十番ずつ上がっていくんだ、という竹下さんの”解説”を聞きながら、私は議員の名前の下に赤い線や青い線が引かれていることに気がつきました
「この線は何ですか」と聞くと、「それは病気の議員だ」とこともなげに言うしかも、重病かそうでないかを赤と青で色分けしているんです。


こうやってコピーしているんだから、強烈な印象があったのは当然だが、最初にこのくだりを読んだときは、本当の意味で純粋な恐怖−−子供が夜にトイレに行きたくなくなるような−−、そういう怖さを感じたのを覚えている。日本の戦後政治家の逸話で、これだけ純粋な恐怖を私に与えてくれたものはその前も、その後もない気がする。
藤子・F・不二雄の短編「コロリ転げた木の根っこ」という作品には似ていた。



竹下は最初の妻を首吊り自殺で無くし、リクルート事件を経て第一公設秘書の青木伊平も自殺で失った。
それらのことを書いているのがこの本だ。

われ万死に値す―ドキュメント竹下登 (新潮文庫)

われ万死に値す―ドキュメント竹下登 (新潮文庫)


この話、のちに私が書きたいと思っている、別のエピソードにつながる予定でないこともない。