前田日明をいまだに崇めている方たちにお聞きしたいのですが、田中正吾から始まり現在の反ワクチンまで、前田の「騙される力」についてどうお考えでしょうか。
— 公式『さらば雑司ヶ谷』 (@byezoushigaya) September 11, 2021
もはや出自が理由ではないですよね。陰謀論・オカルトマニアに良薬なし。全部含めて彼の魅力ですか。
— 公式『さらば雑司ヶ谷』 (@byezoushigaya) 2021年9月11日
持病があるのにワクチンを打たず、40℃を超える高熱が出て死にかけても懲りない。幼い子どもがいるなら家庭内感染を防ぐため、親がワクチンを打たなければいけないのに。
— 公式『さらば雑司ヶ谷』 (@byezoushigaya) 2021年9月12日
持病があるのにワクチンを打たず、40℃を超える高熱が出て死にかけても懲りない。幼い子どもがいるなら家庭内感染を防ぐため、親がワクチンを打たなければいけないのに。
— 公式『さらば雑司ヶ谷』 (@byezoushigaya) 2021年9月12日
そこから反響が大きく、たとえばこの「イエデビ」氏との対話連ツイは面白い(直接飛んで、開いてください)
師匠直伝という気もしますが。騙されてもいいから、他人を誹謗するのはやめてほしい。聞き手に対するサービスのつもりなのかとも思いますが。
— イエデビ【黄色い悪魔】 (@yelldevi) September 12, 2021
そこで
プロレスサイトDropkickが話を聞きに行った。(後半有料ですよね?)
樋口 あれだけ前田日明に熱狂していたのにここまで評価が下がっているのはなぜかといえば……逆に斉藤さんにお聞きしたいんですけども、前田日明は新日本プロレスからリングスに至るまでガチンコはあったんですか?――いわゆる競技としてのガチンコはないでしょうね。前田さんの評価が下がったのは、ガチンコをやってないからなんですか?
樋口 はっきり言ってそれに尽きます。じゃあ新日本でやったアンドレ・ザ・ジャイアント戦はどうなんだと言われてしまいそうですけど。
――アンドレ戦は“壊れた試合”ですね。
樋口 前田日明最大の魅力って長州力顔面蹴撃事件もそうですが、アンドレ戦のようにプロレスから外れたときに発揮されるんですけど、リアルファイトがあったかといえば、なかったという。他のUWF系の人たちはガチンコをやった。新日本でいえば永田裕志や石澤常光(ケンドーカシン)もやってるし、ライガーだってやってる。パンクラスのリングで鈴木みのるvsライガーがありましたから。でも、あれだけ大きい声で格闘技は何たるかを話して、格闘王を名乗っていた人がガチンコをやったことがない。そこが失望した最大の理由ですよね。
――ただ「プロレスからはみ出したもの=リアルファイト」なのかという疑問もあって。前田さんが新日本の前座にやっていた頃は、何も決まってない勝負をあったりするわけです…(略)ところがプロレスからはみ出したもの魅力は、ガチンコと隣接してるので、「前田はどうなんだ」という疑問は・・・・(後略)
(略)…新入りペーペーの田村潔司をあんな酷い目にあわせる必要ないじゃないですか。あの試合で田村は眼窩底骨折をして半年以上休んだわけですから。前田日明ってああいう人。自分に歯向かわない人をボコボコにする。田村もそうだし、リングスになってから坂田(亘)にもそう。
――バックステージ暴行事件ですね。椅子でめった打ちにして。
樋口 ヌルヌル秋山成勲の事件があったときは擁護してたでしょ。あの人は本当に相手を選んでます。
樋口 前田がYouTubeで朝倉海に裏技を教えてて。モザイクが入ってたので何が行なわれているのか、あれは気になったんですけど。
――前田さんって裏技に関しては昔から「いまMMAは使われてない技があるんだよ」て匂わしてるんですよね。ちなみにグレイシー柔術登場時は「昭和の新日本道場経験してるならグレイシーは大丈夫」みたいに言っていて。新日本道場にブラジルでバーリトゥードをやっていたイワン・ゴメスが留学していたからしょうけど。
樋口 前田はそこで「わからない」と言えない人なんでしょうね。弱みを見せてくれた方が好感が持てるのに。でも、弱みを見せると敵が喜ぶって発想になっちゃう人がいるのも事実なんですよね。
てな話を読んで…「まるでにわかちだ! あるいはPoetさんだ!」と、イビジェやアミューザ世代でないと分からない感想を叫んでしまいそうになりました。
(ときに三省堂の国語辞典、新版では「BBS」という言葉を死語と認定し削除するとか。往時茫々、夢また夢・・・・)
しかし、それが、コモンセンスになりつつあるんだけどね。
しかしコモンセンスになりながらも、公には活字にならなかった、のも事実。
それにくさびを打ち込んだのはこれ。
しかしまあ、そうはいいつつ、「まあ前田日明は………あれだからね(言ってもしょうがない)」という、例外セーフガードを発動させていないかといえばしているのも事実だ。
――前田さんに批判的な人は多いんですけど、何かもう一周回っちゃって、どうでもよくなってるところはありますよね。
樋口 それはわかります。
イビジェ・アミューザ系の人間は、一周回るどころか、どこかのタイムリープの高校生グループか、魔法少女並みに何周もしてるんです(笑)。
感想集
あ、懐かしい名前だ!!な人の割合多し。同窓会の会場じゃないんだから(笑)
『1984年のUWF』以降、こういった話を目にする機会が増えたが、自分が前田日明のファイトや言動に「熱狂」したことは間違いないし、否定したいとも思わない。とっくに自分自身の一部なのだから。
— せんちゃまん (@sencha_man) 2021年11月2日
前田日明を信じ、前田日明に失望したU世代の愛憎■小説家・樋口毅宏 https://t.co/NXhihkDovq #blomaga
ここ最近、コラムやツイートで前田日明に批判的なことを書きまくってた樋口毅宏さん。先日、前田さんのYouTube番組の聞き手として知られる片田さんに樋口さんのことを聞いてみたら、白夜書房時代、一緒に働いてた時期があって2人で前田さんのトークイベントにも行ったこともあったんだとか。
— 松澤チョロ (@m6gjOT5mUtSZ8Ye) 2021年11月1日
「ボクは前田に関わらず、自分の“教祖”をちゃんと批評できないのは本当の信者ではないと思っています。「こういうところは本当に大好きで影響を受けたけど、これはどうなんだ」という批評はちゃんと持ってないと」 / “前田日明を信じ、前田日明に失望したU世代の愛憎■小説…” https://t.co/XVbu16dOaS
— たかやま (@tekkmakk) 2021年10月31日
個人的には名勝負がある無しは好き嫌いにな関係ないな。
— 支部長(若旦那) (@shinpro_nozawa) 2021年11月2日
個人的には前田日明以上に魅力的なプロレスラーを知らないんで。
因みに今まで前田さんに失望した事はないですね。https://t.co/54G4xVRrSR
対象への愛が強すぎるが故に憎しみがはみ出していく、強烈なインタビュー。リングスやアウトサイダーというシステムを作った功労者としての側面と、毀誉褒貶溢れまくる人間性という2面性。 / 前田日明を信じ、前田日明に失望したU世代の愛憎■小説家・樋口毅宏 https://t.co/7DDdZmLrct #blomaga
— オリゴン (@origojp) 2021年11月1日
樋口毅宏氏かー(笑)。このヒトがロキノンジャパンの読者コーナーに載せた文章から読んでるんだが(苦笑)。https://t.co/k6p9DCd9AV
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2021年11月3日
前田兄さんに関する言説はこの20年間ネットで見まくったものと大差ないですけどね(^^;)
>前田日明を信じ、前田日明に失望したU世代の愛憎 https://t.co/1sHgXwhvRx pic.twitter.com/TwzaTPe2tS
とても面白かった。さすが小説家だけあって愛憎渦巻く樋口さんの心情や、その理由を的確に言語化していて、非常に納得がいった。愛が憎に変わった後も前田日明の言動のチェックを怠っていないあたり、まだまだ語れるんじゃないかなぁ、と。続編あったら嬉しい。 https://t.co/8oJttFk9Ke
— Shu (@shushu1975) 2021年11月3日
dropkickの樋口氏の記事、自分も読んだけど「まぁ、今更だけどそう言う考えもあるよなー」と思ったし、前田日明=町山智浩説は面白かった。勿論、引っ掛かる部分もあったけど。あれ読んで怒るのはプロレスを昔から見ていない人か、昔の自分を見せられたようでイラッとさせられたかのどちらかでは。
— EVAはいいねえ (@grappler_a2c) 2021年11月3日
長くプロレスを見てきた人たちの間でも評価が分かれる前田日明。そこに潜むもやもやを樋口氏が見事に言語化してくれている。熱狂していたからこその憎悪。共感します。 https://t.co/9J25r0K240
— 月ひつじ (@sheepman1130) 2021年11月1日