昨日の日記の来訪履歴に珍しく、ホットエントリからの来訪者があったので逆にたどってみた。うちのは何が載ったのか確実には分からなかったがたぶん上杉隆氏がらみのエントリだったのだろう。
そして、そのついでにホットエントリ注目記事を見ていたら人気ブログ「アルファルファモザイク」の新エントリで2ちゃんねるからの転載スレとして
■アメリカ合衆国皇帝ノートン1世を語るスレ
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51440455.html
ここでジョシュア・ノートン一世が出てくるとは思わなかったので狂喜乱舞しました。
私は長年のノートン一世ファンで、日本人ではそういないだろうなあ(笑)、サンフランシスコに行ったときにわざわざ彼の遺品などが置いてある博物館を見に行ったりしましたよ。
過去に二回、この人の名前を出している。ひとつは勝手に国主の地位を名乗るということでシーランド公国に関連して、ひとつは数奇な人生を歩みながら、ある地域の「名物男」になるという点でスピルバーグ映画「ターミナル」に絡んで。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/searchdiary?word=%a5%a2%a1%a6%a5%ce%a1%bc%a5%c8%a5%f3
カリフォルニアで博物館に行った時に、購入したばかりのデジタルカメラでも何枚か写真を撮っていたはずだが、おかしいなあ、何度かPCが代替わりする際に引き継ぎ失敗したのだろうか、見つからないや。
実家にフィルムの写真があるかもしれないからあとで探そう。
それも見つけて、気が向けばこの人について補足的なエントリでもあとで書いてみようか。
しかしその前に手のうちをばらすと、彼を知ったのは松本健一のエッセイ集「昭和最後の日々」(たぶん入手困難)。
氏は「アメリカ奇人伝(正確な書名は奇人の奇が「田」に「奇」。「英国奇人伝」だったかも)」の項目から全面的に依拠したそうだ。
- 作者: 松本健一
- 出版社/メーカー: リブロポート
- 発売日: 1989/07
- メディア: 単行本
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そして、非常にすばらしいことに彼の評伝が日本語で、日本人の作者によって書かれている。
- 作者: 佐山和夫
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 1987/09/01
- メディア: 単行本
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私の実家にはあるはずだが、1987年の本じゃあ、一般的にはそうそうは見つかるまい。復刊ドットコムあたりで支持者が集まればいいのだが。(どう? けっこう可能性はあると思うよ)
で、私はこの佐山さんの本で知って、サンフランシスコのその記念館…というかサンフランシスコに根付いた銀行「カーゴ銀行」(だったかな)の運営する博物館に行ったのだが、何しろこの全米の銀行がゆらぐ大不況、それにただでさえ企業買収のさかんなお国柄だ。
正式な銀行名すら覚えてなくて恐縮だが、在米・米国通の方、カーゴ銀行(および同行運営のサンフランシスコの博物館)健在なりや。
辻馬車が銀行のマークだったはずです。
たぶん、英語の本ならもっと詳しい評伝などもあるのだろうけど。それは読めないし存在もわからん。
あと、金門橋には「最初にこの橋を着想したノートン一世に敬意を払え」という碑があるはず。
何しろ アレな人なので、技術とかを無視して構想をぶち上げたら、それがのちに実現したというね。
日本では筒井康隆がフィクションで戯曲・小説にもした「将軍が目醒めた時」の葦原将軍がちょうど対になるのでしょうか。
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1976
- メディア: 文庫
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(ということで資料が見つかるまで「つづく」)