まずこちら。
http://www.technobahn.com/news/2008/200802081816.html
イスラム教徒がウィキペディアに反発、モハメッドの画像掲載は宗教の冒涜
【Technobahn 2008/2/8 18:16】イスラム教徒とウィキペディア(WIkipedia)の間でウィキペディアに掲載されていたイスラム教の開祖モハメッド(ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ)の画像を削除するかしないかでイスラム教徒から多数の抗議が寄せられていたことが7日、ニューヨークタイムズ紙に掲載された記事によって明らかとなった。ウィキペディアのモハメッドの項目のページにはモハメッドが描かれた宗教画が複数掲載されているが、イスラム教では偶像や聖画像を崇拝することは宗教行為として禁止されており、モハメッドが描かれた画像が掲載されているウィキペディアの該当ページはイスラム教徒にとっては宗教を冒涜する行為となることが、今回の紛争の原因。
ウィキペディアはイスラム教徒から多数の抗議が寄せられたことから直接問題となっていた「中世(Middle Ages)」のページからモハメッドの画像を削除。しかし、イスラム教徒からはこのページ以外にも多数掲載されているモハメッドの画像の全てを削除することを要求。これに対してウィキペディア財団側は・・・・
これについての意見は、さんざんここでは述べている。
今回のタイトルは
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080117#p4
を受けてのものだし、それを含め多少余計なエントリも混じっているけど、これで全体の流れを見てとれる、
だが、最終的な結論は出してないのだよね。今回も、結論を出す前に寄り道する。
すなわち、これも前に紹介したけど
日本語版ウィキペディアの「ムハンマド」の項目にも、ムハンマドの肖像画が2008年2月13日現在、掲載されているのだよ。
で、私は正直、これでほっといて「さあどうなりますかネ、ニヤニヤ」ぐらいで茶にしようと思っていたのだが、そんな当日に衝撃的ニュースが飛び込んできたわけだ。
http://www.asahi.com/international/update/0212/TKY200802120301.html
ムハンマド風刺漫画家を殺害計画容疑、3人逮捕2008年02月12日23時48分
デンマーク捜査当局は12日、イスラム教の預言者ムハンマドを題材にした風刺漫画を描いた漫画家を殺害する計画を立てていたとして、同国西部オーフスに住むモロッコ出身のデンマーク人と、チュニジア人2人の計3人を逮捕した。
AP通信によると、狙われたのはデンマーク人の男性漫画家(73)。爆弾の形をしたターバンを巻いたムハンマドの風刺漫画を描き、05年にデンマーク紙ユランズ・ポステンに掲載された。漫画家はここ3カ月間、計画を察知した警察の保護下にあったという。
ムハンマドの風刺漫画を巡っては、同紙が計12の風刺漫画を掲載した後、翌06年にノルウェー紙が再掲載したほか、欧州各紙が「表現の自由」を理由に転載。ムハンマドの偶像化を禁止するイスラム諸国で反発が広がり、デンマークなどの在外公館への放火や製品の不買運動に発展した。
「沈黙の螺旋」でも「茶色の朝」でも、あるいは「1984年」でも「白い服の男」でも「図書館戦争」でもいい。それに準じるような、何かがうごいた。
この問題や風刺画を語るものは、たしかに「テロへの恐怖」なしで語れるか。(もちろん影響力が皆無に近い、この弱小ブログにイスラームテロがある可能性なぞ現実的、数学的には確率低すぎる話であるが)
マンガキャラとしてのムハンマド(その2)
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_626d.html
【付記】風刺画事件当時の、日本の新聞の社説を読み直してみたいと思った。
現在、抜粋だが
http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20060215
が網羅的に紹介している。