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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

チャベス大統領「あの人は軸がぶれてない」…けれどその軸が歪み始めたぞ(笑)

どの記事引用しようか迷ったけど、ニュース検索でお好みのものを。
http://news.google.co.jp/nwshp?oe=UTF-8&hl=ja&tab=wn&q=%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%99%E3%82%B9


チャベス大統領」も僕がはてなキーワードをつくった一人だ。
大盛況でお喜び申し上げます(笑)


だが、チャベスは基本的に、どんどん味方を敵に変えているという一点だけでも戦略的に失敗を続けている。
スペインの、アスナール前首相はブッシュ米国との同盟関係を強固にし過ぎたために、イスラーム原理主義者のテロを国内で発生させ、それが批判を浴びて選挙で敗北、下野した政治家だ。
つまり現政権は、その批判者として登場し、欧州社民主義復権の一翼を担っている。
すなわち、洗練された言い方、工夫した表現を通じて、このスペイン現与党とうまく”見えない協調関係”を作ることも十分に可能だったはずなのだ。シロート考えでは。

しかし、それはだ、

ファシストだ」「ヘビの方がまだ人間らしい」などと批判。

すれば、同国のサパテロ首相(47)だって

「前首相に敬意を払うべき」と反発

せざるを得ないがな。チャベスは、いまだにブッシュへの反発が強いヨーロッパの漠然とした空気に乗って、この社民主義者たちにアピールするべきだろうに・・・、という話は前もしたな。それが反米独裁主義者のほうを、反米だからと優遇してしまうケがあるのは実にまずい。

国内でも
「大統領の再選規定撤廃」
「大統領非常事態宣言時に、治安当局は裁判所の令状なしに市民を拘束可能」
「批判的テレビ局の放送免許取り消し」


などを行ってきた。
天井知らずで値上がりの続く原油相場がある以上、まだ貧困層への利益分配(ばらまきか、水準の底上げにつながっているかは問うまい)は続ける余裕があり、基盤はそうそうは揺らがないんじゃないか、とも思うが、進む方向の軸に、非常によくないズレが出てきているような気がする。このずれ、進んでいくとどんどん拡大していく。

一言でいうなら「チャベスにとっての周恩来はいないのか」と。



優良ブログ「ラテンアメリカから見ると」http://la-news.cocolog-nifty.com/の更新が半年以上止まっていて、最新情報が入りにくいな。