好評につき、佐高信ネタを。
「噂の真相」の連載「タレント文化人筆刀両断」は「創」に引き継がれたが、06年11月号では俳優・児玉清を取り上げている。「週刊ブックレビュー」で長年共演していて今更、筆刀両断も何も無いと思うのだが(笑)、安倍晋三ファンであることを公言したのがお気に召さなかったという単純な話だ。
ただ、構成を明らかに失敗しているんだよね、このコラム。
最初、佐高氏は「フィガロの結婚」でフィガロがぼやく「貴族、貴族というが、貴方はそもそも何をなされた?生まれるだけの手間をかけただけじゃありませんか」から、二世議員批判に入っていく(余談ながら、このネタワンパターンすぎだ。佐高氏はレトリックに工夫を凝らしたり重複を避ける手間を惜しんで、繰り返しすぎなんだよ。このパターンだけで何回読まされたことか)。
それはいいんだが、オチが
「テロに屈しない加藤紘一こそが、安倍と正反対の”闘う政治家”なのである」
最初にフィガロの呟きをもってきたのはまずかった(笑)
ついでにいうと、「次の総理大臣には田中真紀子を待望する」とも言ってたな(笑)。
加藤の父親は選挙が弱かったから二世とは言いにくい、とかアホな言い訳を最近はしているようだが。
さらにいうと、安倍は「『批判が必要』と考える懐の深い人間ではない」「批判はすべて攻撃に見えるのだろう(ちなみに佐高評論は「だろう」が多すぎ。だから私は佐高レベルの駄洒落として、彼を「太郎冠者」ではなく「ダロウ冠者」と呼んでいる)」
・・・・その彼が
「日垣を使うなら俺はおりる、と多くの編集部にも圧力をかけてくれた。ありがと」
(日垣隆「敢闘言〜さらば偽善者たち」単行本追記より)
佐高氏はまた、猪瀬直樹が「佐高の事実誤認はは名誉毀損ものだ」と批判したら「物書きは訴えるのではなく、訴える側のはずだ」と批判。・・・・・・・・・その後、彼は「テリー伊藤の『お笑い大蔵省極秘情報』(飛鳥新社)」を訴えた(笑)