※最初に来た方へ。この佐高批判シリーズをまとめて読むには
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/searchdiary?word=%2a%5b%ba%b4%b9%e2%bf%ae%5d
からどうぞ
微妙に続いている佐高信シリーズで新エントリを。
本日は、終戦記念日であると同時に、加藤紘一議員宅放火事件より一周年である。あらためて加藤氏にはお見舞い申し上げたい。
ご存知の向きもあるが、この事件は今年5月末に判決が出て、確定している。
山形県鶴岡市で昨年8月、自民党元幹事長、加藤紘一衆院議員(67)の実家と事務所が全焼した放火事件で、現住建造物等放火などの罪に問われた右翼団体幹部、堀米正広被告(66)=東京都文京区湯島4=に対し、山形地裁(金子武志裁判長)は31日、懲役8年(求刑・懲役12年)を言い渡した。
判決によると、堀米被告は昨年8月15日、加藤氏の実家1階の無施錠の玄関から侵入し、寝室にガソリンをまいて火をつけ、木造2階建て住宅と棟続きの事務所計約377平方メートルを全焼させた。その後、包丁で割腹自殺を図った。検察側は犯行の動機について「多額の借金や持病の糖尿病などから将来を悲観して自殺を考えるようになり、所属団体にも自分の存在意義を示したかった」と指摘。「民主主義に対する暴力手段を用いた挑戦で、多くの政治家の言論活動にも脅威を与えた。政治的言論への批判を暴力に訴えることは絶対に許されない」と厳罰を求めていた
で、これに対し共同アピールをするやら、小泉純一郎はすぐにテロだと批判しなかったからけしからん、というような主張をするなど活躍していたのが佐高さんであった。
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50665153.html
「……思うに『犯人』は小泉前首相ではないか。問答無用のやり方が受ける時代をつくってしまった。小泉さんは右翼を元気づける……」
そういう時代を作り、元気付けるのがけしくりからんと。
さて。
時代を読む―自分の足で立ち、歩くための読書法 (光文社文庫)
- 作者: 佐高信
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1997/07
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という本がある。
嫌な予感がしてくるだろう、佐高さんおよび佐高ファンのみなさま。
何しろ矛盾・不整合を書き飛ばしまくりの佐高氏、彼の最大の敵は「彼自身が以前に書いた著作」だったりする(笑)。
209Pで1970年代に日本を揺るがした連続爆弾無差別殺人テロのことを鈴木邦男が語る、
腹腹時計と<狼>―<狼>恐怖を利用する権力 (1975年) (三一新書)
- 作者: 鈴木邦男
- 出版社/メーカー: 三一書房
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爆弾テロが善行でないことは確かだが、なんの弁明も許されぬ悪業かといえば、それは断定できない。しかし、マスコミはその行為の背景にはいっさい目をつぶって、悪行のみを報道する。そんなマスコミを信じないなどと言いながら、じつは信じていた自分を恥ずかしく思う。
うん、確かに「恥ずかしく思った」ほうがいいよ(笑)。
論評の価値すらないが、さらしものにする価値はありそうなので(笑)、終戦記念日とテロ事件一周年の日にご紹介。
関連(というか別のところでも同じようなこと言ってやがる)のエントリ。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20061029#p2
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20061115#p3
しかし、この資料の入手のために、こんな本を購入せざるを得なかった。
105円(ブックオフ)もの金を費やしちゃったよ、ああもったいない、この本にはもったいない。