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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

呉智英二題・・・じゃないや、一題

文芸春秋の今月号に掲載されている、坂東真砂子の「猫殺し」を論じた大いに興味深い論文を紹介したいのだが、今コピーが見つからない。
そこでこの前の金曜日に産経新聞に載ったコラム「断」を紹介。実は「美味しんぼ」批判だ。

ハマグリはよく、そばはいけない?


美味しんぼ』(雁谷哲作、花咲アキラ画)は小学館の「ビッグコミック・スピリッツ」に1983年から連載されている人気作だ。グルメもののマンガの先駆として類似作の追随を許さない。世界中の、また日本各地の食文化が広く紹介されており、その啓蒙生にも好感が持てる。しかし、この啓蒙、時に説教臭くなることがある。それぐらいはいいのだが、間違った啓蒙はまずい。
2000年3月の『中華と中国』(単行本76巻)は、来日した支那の要人が日本の「支那そば」に怒り出す話で「支那という言葉がどんなにいい言葉であろうと、蔑称でなかろうと」「相手がいやだということはしない」というのがその啓蒙的な結論だ。


 とうてい納得できぬ。「いい言葉」を「相手がいやだという」のなら、その蒙をひらいてやるべきだろう。その努力を放棄してきた怠惰で卑屈な連中が自称良識派なのだ。

 
 つい先日の9月25日号の『美味しんぼ』では『恵みの貝』としてハマグリを扱っている。本当に美味しいのは桑名のハマグリで、広く売られているのは味の落ちる輸入・蓄養もののシナハマグリだ、としているのだが、この「シナハマグリ」はいいのだろうか。標準和名だとでも言うかもしれないが、「支那そば」「支那竹」に怒った支那の要人が「シナハマグリ」に怒らないとは思えない。日本人蔑視から発した支那人の理不尽な要求に唯々諾々と従うことから真の日支友好は生まれない。「理屈抜きにして」(昭和21年の外務省次官通達)「支那」を使わないような不合理とはもう縁を切ろう。

(評論家・呉智英

ああ、短文とはいえ全部手打ちは疲れるな。そばと記事は手打ちだな・・・とか思ってたら、産経がはじめた「iza」に全く同じ文章が掲載されていると知ってがっくり仰天(造語)。_| ̄|○


http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/20300/
でもまあいいや、今後は楽になるし。この「断」もアンテナに入れておこう。
と思ったら、どこが「断」を継続的に載せてるんだろう?テーマによってカテゴリーが変わってる。

【コラム・断】非人道的なハンカチ王子らの連投(安部譲二)は
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/other/17452/
だし