INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

フモフモ編集長がJリーグを語る文章が、一時期隆盛を誇って今はマイナーな総合格闘技に当てはまりすぎる件。

■ライト層のど真ん中から、J1リーグの2ステージ制移行に「まぁいいんじゃないですか」と叫ぶの巻。 - スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム
http://blog.livedoor.jp/vitaminw/archives/52993432.html

より。テーマはタイトルの通り、サッカーJリーグの制度変更は是か非か、の話ですが…以下引用。適宜固有名詞を略して一般化したりとかしました。

今面白いと思って見ている人にとって……魅力的なのは当たり前のこと。そこで「今の……が好きだ!」と主張したところで……熱心なリピーターがどう思うかではなく、問題はライト層です。年間の観戦数がゼロ回の人を1回にできるかどうか…。
(略)
見てからわかる面白さなんて、ゼロを1にする原動力にはなりません。見る前に「面白そう!」となるものだけが、ゼロを1にするのです

パンダだってそうです。見たら別に小汚いツートンカラーの熊ですが、見る前はどんなにカワイイんだろうとか、中国から来た珍獣ってどんなヤツだろうとか、ワクワクするじゃないですか。見る前にワクワクするものがあり、それを確認するために時間とお金を費やして現地に向かう。それがゼロを1にするということです

このあと、編集長は

●(1)「話題のアレ」を逃がさない
●(2)「面白さ」をたまたま知ってもらう
●(3)とにかく「楽しい!」というアピールをする
という提言をしていますが・・・。
タイトル変更。
「格闘技は、それ以前かもしれない件。」

しかし、それ以前であってもそれに追いついてても、上の話自体は確かに学ぶというか同じ問題を抱えているので、まあ考えなきゃいけませんわな。

「オールラウンダー廻」を読んだ男性ファンと女性ファンの会話(部分的に実話)

女性ファン(以下女性) 「おるめぐ、面白いね」
男性ファン(以下男性) 「格闘技漫画とか読むの?」
女性 「普通はあまり読まないけど、心理描写が面白いから。作者の人、ツンデレの描き方上手いよね」
男性 「あ、まあ恋愛漫画の要素強いよな、俺もそう思う。主人公のメグルをボコボコにしてるのに、一番ベタボレだというのが分かるよね」
女性 「口下手で、全然それが言えないのよね。全部愛の裏返しなのに…。だけど最近はちょっとだけ素直になってきた感じもするし。」
男性 「作者はアンハッピーエンドな作風も多いけど…今後、廻君と結ばれるのかな?結局うまくいかなかったという悲しい展開に…」
女性 「絶対くっつく!そうならないと読者が許さないよ!」


このとき……まさか2人が…まったく別のキャラクターの話をしていたとは……夢にも思わなかったのです…。

※上の対話は、全体としては架空のものである。だが、常識を超えた「今後の展開」予想と関係性の解釈をした人と、対話者の混乱は事実に基づく―――

KAMINOGEに「最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝」作者の徳光康之氏が出てるらしい。

つうか出てるね。

KAMINOGE vol.22

KAMINOGE vol.22

http://kaminoge.me/?eid=69
徳光康之
かつて「プロレスファン退学」を宣言した『最狂超プロレスファン烈伝』作者が、
『ファイヤーレオン』でプロレスに帰ってきた!

「『13年ぶりの新日本、どれぐらい理解できるのかな?』
 と思っていたんですけど、そんなボクでもいまの新日は入っていける!
 久々に観たプロレスがG1両国でホントに良かった!!」

https://twitter.com/eg_2
eg_2(エイジ) ‏@eg_2 9時間
カミノゲ最新刊を半分ぐらい読んだよー。今回もスマッシュな内容でよろしいでございます。特にここ数年の最大の山場と言っても過言ではない徳光康之インタビュー(聞き手テリーザキッド)がどんでもないでございますよ。うっかり電車の中で読むと号泣するよ。この人の声を何十年も待っていたんですよ。
eg_2(エイジ) ‏@eg_2 9時間
カミノゲ最新刊;徳光康之さん、風貌が凄く変わってしまったけど出てくる言葉の数々がまた。みんなあの漫画を読んで育ったのだから聞き手さんもドンピシャな質問を投げてくれて。「あの作品があったから〜」のあたりが一番きたなー。

あの「烈伝」、当然自分はちょっと楽しんだ側の読者だが、客観的にいえば「時代のあだ花」と判定するしかないものだとは思う。

だが、そんなあだ花を咲かせたプロレスの当時のパワー、それを示す花だった。
そのあだ花の色と香りは、今咲き誇る花以上に、われわれの記憶に残っていると思う。
いま、彼は何やってるんだろうな?

ほかのKAMINOGE、特にMMAがらみの記事。

桜庭和志×青木真也 (立会人/佐藤大輔
桜庭和志・プロ20周年、
いまプロレスに熱中できているか?

青木真也・プロ10周年、
いま誰かを愛せているか?

佐藤大輔はDREAMを本気で煽れていたか?)

そして--。
「創造的人生に終わりはあるのか?」

山本郁榮×山本“KID”徳郁×佐々木アーセン
佐々木アーセン、世界カデット選手権優勝・緊急企画
世界最強の男は“闘いの神”山本郁榮が作る!

『一族はいかにしてレスリングエリートとなったのか?
 山本家式・教育法を探る』

桜井“マッハ”速人×宮田和幸×小見川道大
9・29『マッハ祭り!』でそろい踏み!
「青春の土浦日大高校・同級生鼎談」

「もう俺は『大晦日やってほしい』とか、そんなに頼ってないよ。
 試合がないから自分たちで闘う場を作るっていうことです」(マッハ)

高橋義生
パンクラス旗揚げ/UFCイズマイウ戦/リングス前田日明との衝突と和解/“ラストマッチ”
“キング・オブ・番人”の格闘技人生を振り返る!! [後編]

「結局、どんなにケンカしても選手は選手同士で
ちゃんと話し合えばわかるっていうことかな。
 だって俺とあの前田日明が2人で飲んでディープキスしてるわけですから(笑)」

リニア路線決まる、の報に「できる・できないのひみつ」を思い出す。あるいは”知の巨人”内山安二序説。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130918/t10014622231000.html
14年後の2027年に東京・名古屋間で開通が予定されているリニア中央新幹線について、JR東海は18日、駅の場所や詳細なルートの最終的な案を沿線の自治体に伝えました。

東京・名古屋間をおよそ40分で結ぶリニア中央新幹線は、山梨県内の実験線で営業運転に向けた走行試験が先月から再開されています。
JR東海は18日、リニアの工事が環境に与える影響を調査した結果をまとめた書類を、沿線の7つの都県と39の市区町村に提出し、山田佳臣社長が名古屋市の本社で記者会見して、駅の場所や詳細なルートの最終的な案を発表しました。
それによりますと、リニアの駅は、東海道新幹線の東京・品川駅と名古屋駅のいずれもホームの地下に設置されます。

ぼくはリニアモーターカーに、平均の日本国民以上にすごく詳しい。
なぜ詳しいかというと、この本を
かつて読んだからだ。

できる・できないのひみつ (学研まんがひみつシリーズ)

できる・できないのひみつ (学研まんがひみつシリーズ)

日本に百階建てのビルは建てられるか? 天気を変えることができるか? 地震は予知できるか? など、様々な「できる・できない」について考えます。また、ライト兄弟リンドバーグ白瀬矗など、限界に挑戦した人々も紹介します。

ここに、リニアモーターカーの…、おっと、このブログを引用しよう。

http://d.hatena.ne.jp/TakahashiMasaki/20090508/1242300707
できる?できない?
やっ太、デキッコナイス、けつろんおしょう達が、「日本に百階建てのビルを 建てられるか?」「新幹線より速くてそう音の出ない列車はできるか?」などの 様々なテーマについて、話し合ったり試行錯誤したり殴り合ったりながら(ww) 考察・実験する。

やっ太。
デキッコナイス。
けつろんおしょう。

ついでにぶたとねことねずみ。
書くだけで、なつかしさに涙こぼるる。
結構、きれいにオチをつけることも忘れていなかった。(というか、オチはかなり上手い)

なんで「じしゃくで九州へいけた」のか…

…「ブクらもやっ太の手伝いをしよう。」「まず、じしゃく集めだ。」 「ブワッ?」
(背負っていた磁石がトラックにくっついてしまうブウドン)
(九州行きのトラックにくっついたまま運ばれてしまうブウドン)
「わあい、ブウドンがじしゃくで九州に行っちゃったあ。」(にゃん太)
「えっ! もう、リニア・モーターカーができたのかい。」(おしょう)


しかし、内山氏のツボを抑えた解説漫画によって、そのへんの大衆どもに(えらそう)、リニアモーターカーはなんで前にすすんで、それがどのように有利だったり不利だったりするかはひとくさりほど今でもレクチャーできる。


自分はいつか書きたいと思って資料もそれなりに集めているんだけど、「 内山安二 」という男は、まさに掛け値なし、煽りなしに戦後の「知の巨人」の一人であり、彼が切り開いた道、そして導いた子供たちの数は…
本来なら
「評伝・内山安二
内山安二記念館」
内山安二・科学漫画賞」(第1回受賞者・あさりよしとお
などが、既に存在していて当然なのであったが、なぜか現実のほうが間違っていて、この巨人に正当な賞賛が与えられていない。

この件はもう少し、詳しく、準備してから書きたいと思っていたが…、リニアモーターカーの路線決定というニュースに接して、生煮えながら第一弾として走り書きさせてもらった。

ちなみに「できる・できないのひみつ」後半の英雄列伝にでてくるハイエルダール=コンチキ号の航海記、まもなく映画になって日本公開されますな。
 http://kontiki.blog.fc2.com/

自分が読んだ映画記事では、直接の航海関係者が素直に「そのままだと平穏な航海すぎるので、けっこう(ドラマチックに)脚色されている」と認めていたりする。

でも子供のころ、大好きで何度も読んだなあ。
「さめはまずい、しいらはうまい」という二点も印象深いが、何よりも

フンボルト海流には大だこが住んでいて、夜には目が光る」という光景の描写がほんとうに恐ろしかった。今でもフンボルト海流の流れる海には、絶対に行かないと決めている。

コンチキ号漂流記 (偕成社文庫 (3010))

コンチキ号漂流記 (偕成社文庫 (3010))

「漂流」はしとらんのに(笑)

人工光合成、人工放射能減衰システム「ADS」、バイオマス発電…「夢の技術」どうなる、どうする?

リニアモーターカー内山安二先生のことを書いたついでに、また新聞切り抜きから記事を引用しようか。

放射性廃棄物の減衰を早めるシステム「ADS」???

読売新聞、日付のところが抜けているけどたぶん今年1月21日の記事。
山崎正和「地球を読む」。

……一冊の心躍る本に出遭った。表題はぐっと砕けて

ボクらのエネルギーってどうなるの?

ボクらのエネルギーってどうなるの?

著者は岸田一隆氏、物用学を専門とする本格的な研究者でありながら、憂国の思いがあって、科学ジャーナリズムに真摯に取り組む文事家でもある。
全編ことごとく考えさせられる内容たが、とくに私の目を惹いたのは、巻末に併載された対談、原子核工学者の大井川宏之氏と著者がADSについて語り合う一章だった。ADSとは「加速器駆動核変換システム」の略称であり、簡単にいえば、原子炉の核廃棄物に中性子を当て、放射能の減衰期を現状の10万年単位から数百年規模に短縮する装置だという。
(略)
…使用済み核燃料の最終処理…1万年単位の問題をひきおこす…フィンランドのように核廃棄物を岩盤の底深く埋蔵するにしても、10万年はあまりにも長く…ADSによって数百年単位に圧縮されるとすれば、もはや廃棄物の最終処分場は必要なくなり、…ADSが完成すれば、日本の強力な輸出品……

現在、ADSの研究では日本とベルギーが先進国らしいのだが、ベルギーが2016年に施設着工を決めているのにたいして、日本には研究段階の実験装置があるばかりだという。京大などで行っている実験のアイデアは最先端のものだが、なにぶん全体の研究予算が少なく、若手研究者の多くをベルギーに送り込んでいるのが実情…

その後、これではベルギーにしてやられる、という憂国の文章が続くが…「10万年の放射能減衰が、数百年になりました!」というこの遠大さへの感動と、「それでも数百年?関が原の時代から今までずっと稼動し続ける的な?」という心配で…どうなるのかなあ。この技術が実用化してほしい、とは心から願うし、それがさらに数十年、数年でと進化していけばいいのだが。

とりあえずいま「ADS」で検索しても、ダイレクトにこの技術が検索にひっかかる、という状況ではなかったりする。
たぶん大井川宏之氏本人がつくったっぽい資料。
http://www.engy-sqr.com/lecture/document/siryou121220ooigawa.pdf
なんか書いてる。

夢の技術「人工光合成」!!人類を、飢えとエネルギー不足から解放?

2013年7月4日の毎日新聞…もおもしろかったし、ほぼ1面まるごとつかっている詳しい生地んだけど、検索したら別の記事がひっかかったのでこっちにするわ(笑)
日経新聞だ。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD050FH_W2A201C1000000/
植物のように太陽光のエネルギーを使って二酸化炭素(CO2)と水からアルコールなどの有機物を生み出す「人工光合成」のテクノロジーが急速に進化している。今年に入ってエネルギーの変換効率が一けた向上、ついに植物並みのレベルに到達した。植物のメカニズム解明と再現に重きを置いた従来型アプローチとは全く違う“異端”の発想がブレークスルーをもたらした。

パナソニックが開発した人工光合成の仕組み
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パナソニックが開発した人工光合成の仕組み
 2020年、年間10トンのCO2を吸収して6000リットルのエタノールを生産する敷地面積1ヘクタールの人工光合成プラントを稼働させる――。パナソニックの先端技術研究所は今、こんな夢を追いかけ人工光合成の技術革新に挑んでいる。決して夢物語ではない。研究メンバーらがそう信じるには訳がある。研究着手から3年目の今夏、0.2%という世界最高の変換効率(生成された物質が持つエネルギーを、照射した太陽光エネルギーで割った値)を実現した。


あ、その後もとの毎日新聞の記事もみつかった。

http://mainichi.jp/feature/news/20130704ddm013040022000c.html
http://mainichi.jp/feature/news/20130704ddm013040022000c2.html
無尽蔵の水と太陽を元手に、燃料や食糧を作り出す−−。植物の光合成によく似た化学反応を人の手で再現する「人工光合成」は、人類が長年夢見てきたクリーンエネルギーだ。地球温暖化化石燃料枯渇の問題解決につながる研究は、日本人の貢献で大きく進展しつつある。

 ●世界が注目「光触媒
 最初の大きな進歩をもたらしたのは1967年、東京大大学院生だった藤嶋昭さん(71)=現東京理科大学長=らが発見した「光触媒」だった。

 藤嶋さんは、写真の感光材料を調べる研究室で光に反応する新素材を探していた。たまたま隣の研究室でコピー機の研究に使っていた酸化チタンの単結晶を水に入れ光を当てると、表面からぶくぶくと泡が出た。酸素だった。電極の一方を酸化チタン、他方を白金にすると、酸素と水素が出た。光を当てただけで、水の電気分解と同じことが……

当時、国内の学会は「非常識だ」と取り合わなかったが、指導教官だった本多健一・東大名誉教授(故人)と連名で72年、英科学誌ネイチャーに論文を発表。「ホンダ・フジシマ効果」として……光を当てれば汚れを分解し、いつまでもきれいに保つ光触媒タイルを94〜95年に製品化した。東京駅前の丸ビル……原料に有機物の一種のギ酸を生成することに成功した。より複雑なアルコールなどを効率的に作れれば…

うむむ。
なんか俺の勘的にいうと、この技術はなんかかなり、いい感じで実用化に向けて進んでいるっぽいよね??ぼくたちが生きている間に、何か日常の風景として入りこんでくるんじゃないかな?(まあ、すでに「汚れない光触媒タイル」が実現してるんだけど)

ちなみにいま、記憶を振り絞りに振り絞ったら、かろうじて蟻酸の化学式 CH2O2 を覚えて…なかったな。メチャクチャシンプルな酸だという記憶はあったが。要はこれ以上単純な酸はねえじゃねえか(笑)。

既に石油に対抗できる、木材バイオマス発電?(オーストリア

一度紹介したけど、「里山資本主義」という本の毎日新聞書評。

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

http://mainichi.jp/feature/news/20130901ddm015070002000c.html

…夜久ディレクターは、バイオマス燃料の先進国オーストリアにとぶ。中島氏もしばしば訪れた先進バイオマス国である。そこで見たものは、大きな製材会社がつくる生産量年間6万トンのペレット工場で、驚いたのは、ペレット需要者宅に運ぶ大型タンクローリー車である。車からの一本のホースが各家庭の貯蔵庫にペレットを送り、もう一本で燃えかすを吸い上げる。スイッチひとつでペレットに触れることのない、全自動ボイラーが整備されている

 注目しなければならないのは、経済面で石油に対抗できることである。同じ熱量当たりにして灯油の2分の1の値段であり、これがバイオマスボイラー等の設備費の高さを補っている。この経済性がオーストリアのエネルギー生産量の28・5%を再生可能エネルギーにし、その比率を高めている。
(略)
ドイツは経済性のない太陽光発電を高価で買い取り、そのつけを庶民にまわしている。これらにならったスペインでは行きづまり、買取制度を廃止した。日本は、この悪(あ)しき例に学び、より高い価格で買い取り、そのつけを消費者にまわしている。バイオマス発電もキロワット当たり9円でなりたつものを20円をこえる買取価格にした

いや、本当ならそりゃすすめるべきでしょ。経済的にバイオマス発電が有利なら、原発やらへちまやらやる必要もないと思われます。まあ、今の日本のペースでエネルギーを木材にしていたらそれはすぐに禿山になるだろうけど、補助としてね。
本当に、灯油より安いバイオマスオーストリアで実現してるのだろうか?