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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

リニア路線決まる、の報に「できる・できないのひみつ」を思い出す。あるいは”知の巨人”内山安二序説。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130918/t10014622231000.html
14年後の2027年に東京・名古屋間で開通が予定されているリニア中央新幹線について、JR東海は18日、駅の場所や詳細なルートの最終的な案を沿線の自治体に伝えました。

東京・名古屋間をおよそ40分で結ぶリニア中央新幹線は、山梨県内の実験線で営業運転に向けた走行試験が先月から再開されています。
JR東海は18日、リニアの工事が環境に与える影響を調査した結果をまとめた書類を、沿線の7つの都県と39の市区町村に提出し、山田佳臣社長が名古屋市の本社で記者会見して、駅の場所や詳細なルートの最終的な案を発表しました。
それによりますと、リニアの駅は、東海道新幹線の東京・品川駅と名古屋駅のいずれもホームの地下に設置されます。

ぼくはリニアモーターカーに、平均の日本国民以上にすごく詳しい。
なぜ詳しいかというと、この本を
かつて読んだからだ。

できる・できないのひみつ (学研まんがひみつシリーズ)

できる・できないのひみつ (学研まんがひみつシリーズ)

日本に百階建てのビルは建てられるか? 天気を変えることができるか? 地震は予知できるか? など、様々な「できる・できない」について考えます。また、ライト兄弟リンドバーグ白瀬矗など、限界に挑戦した人々も紹介します。

ここに、リニアモーターカーの…、おっと、このブログを引用しよう。

http://d.hatena.ne.jp/TakahashiMasaki/20090508/1242300707
できる?できない?
やっ太、デキッコナイス、けつろんおしょう達が、「日本に百階建てのビルを 建てられるか?」「新幹線より速くてそう音の出ない列車はできるか?」などの 様々なテーマについて、話し合ったり試行錯誤したり殴り合ったりながら(ww) 考察・実験する。

やっ太。
デキッコナイス。
けつろんおしょう。

ついでにぶたとねことねずみ。
書くだけで、なつかしさに涙こぼるる。
結構、きれいにオチをつけることも忘れていなかった。(というか、オチはかなり上手い)

なんで「じしゃくで九州へいけた」のか…

…「ブクらもやっ太の手伝いをしよう。」「まず、じしゃく集めだ。」 「ブワッ?」
(背負っていた磁石がトラックにくっついてしまうブウドン)
(九州行きのトラックにくっついたまま運ばれてしまうブウドン)
「わあい、ブウドンがじしゃくで九州に行っちゃったあ。」(にゃん太)
「えっ! もう、リニア・モーターカーができたのかい。」(おしょう)


しかし、内山氏のツボを抑えた解説漫画によって、そのへんの大衆どもに(えらそう)、リニアモーターカーはなんで前にすすんで、それがどのように有利だったり不利だったりするかはひとくさりほど今でもレクチャーできる。


自分はいつか書きたいと思って資料もそれなりに集めているんだけど、「 内山安二 」という男は、まさに掛け値なし、煽りなしに戦後の「知の巨人」の一人であり、彼が切り開いた道、そして導いた子供たちの数は…
本来なら
「評伝・内山安二
内山安二記念館」
内山安二・科学漫画賞」(第1回受賞者・あさりよしとお
などが、既に存在していて当然なのであったが、なぜか現実のほうが間違っていて、この巨人に正当な賞賛が与えられていない。

この件はもう少し、詳しく、準備してから書きたいと思っていたが…、リニアモーターカーの路線決定というニュースに接して、生煮えながら第一弾として走り書きさせてもらった。

ちなみに「できる・できないのひみつ」後半の英雄列伝にでてくるハイエルダール=コンチキ号の航海記、まもなく映画になって日本公開されますな。
 http://kontiki.blog.fc2.com/

自分が読んだ映画記事では、直接の航海関係者が素直に「そのままだと平穏な航海すぎるので、けっこう(ドラマチックに)脚色されている」と認めていたりする。

でも子供のころ、大好きで何度も読んだなあ。
「さめはまずい、しいらはうまい」という二点も印象深いが、何よりも

フンボルト海流には大だこが住んでいて、夜には目が光る」という光景の描写がほんとうに恐ろしかった。今でもフンボルト海流の流れる海には、絶対に行かないと決めている。

コンチキ号漂流記 (偕成社文庫 (3010))

コンチキ号漂流記 (偕成社文庫 (3010))

「漂流」はしとらんのに(笑)