INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

DEEP50を見ての雑感集

あらかじめ断っておくと、UFCが一日遅れ放送の関係で、情報遮断のためネット巡回は最低限に控えております。

選手は、やっぱり「選ばれし者」。

特に菊田早苗の相手は、あらゆる意味で「選ばれし者」だなぁと思いました。

青木真也快勝!大晦日「小見川狩り」へ無言の宣戦布告

したのだろう、たぶん。小見川道大がその機運をさらに盛り上げるように会場に来る・・・とならなかった(たぶん)のは、怠慢のそしりを免れまい。

勝負論のある試合はやっぱり面白く、顔見せはやぱり顔見せに過ぎなかった

パッと見ただけでド素人でもhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101024#p1に書いたように
前田吉朗vs大塚隆史、DJ.taikivs今成正和菊野克紀vs帯谷信弘は勝負論あるなぁ・・・と思ったら、予想の通りこれらの試合が面白かったよ。
他の試合はもちろんダメとかじゃないのだけど、やっぱり勝負論というのは何よりも強いということになるのかな。
当初の噂どおり、長南亮vs吉田善行があったら、さらにすごかったかもね。
昇侍vs長倉も見たかった!!

今成正和ワンアンドオンリー。されど…

今成vsDj.taiki は予想通りにかみ合わなかったけれども、その不協和音が楽しいと言う試合でした。そして日本軽量級有数のパウンダーを、リストをがっちり握ったり蹴り上げを警戒させることで封印させる選手というのはそうそういないでしょう。
ただ、今成攻略法も見えてきた。
・・・それは、今成独特のすたこら歩く間合いの取り方をやっているときに「おいおいレフェリー、相手は消極的だぞ!!俺は攻めてるのに!!警告してくれ!!」と何度もねだって、うまくいけば警告を相手に与えさせると(笑)。
ここでも書かれているね。
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20101024#1287912755

判定2-0で今成。1Rの腕十字が決め手か。サークリングしている今成をローキックで攻めこむ展開が「DJが攻めている」とは見なされないのはちょっと厳しい。「今成の試合はいつもこういう展開だから」ということなんだろうけど。DJは苦笑いしていたが、判定に納得行っているのだろうか

もちろん「今成に消極的と警告を与えられるか?」という視点で見直すと、実は絶妙の形でローキックでの反撃も盛り込んでいるんだけども、工夫次第ではそれも封じて「攻勢点」で勝負できるのではないかな。
にしてもMMAはどんな攻め方でも、その選手の戦略や個性ですごく幅広いことができるのが魅力の一つだが「こういうふうに間合いを取るのかA選手の戦法(攻勢)」「こうやって相手に片足をとらせてスタミナを使わせるのがB選手の戦法(攻勢)」とかを的確に判断・・・というか”定義”するのって実はむつかしい。選手ごとに「あの選手の戦法はこうなんだから」と判断を変えるのと、機械的に一律に判断するのがどっちが”正義”なのかは、マイケル・サンデル先生を呼ばなければいけないかもしれない、すぐれて法哲学的な話でもあるし。



こんなところで、まだまだ感じたことはあるけど総括その1とします。

UFC121は「怪獣総進撃」!!午後11時から

[HV]10月25日(月)よる11:00 [再]10月29日(金)午前6:00
http://www.wowow.co.jp/sports/ufc/index.html

最強対決! レスナー vs ベラスケス
史上最高にハイレベルなヘビー級。王者レスナーに無敗のベラスケスが挑む!

今大会のメインカードは、王者ブロック・レスナーに若きスター、ケイン・ベラスケスが挑むヘビー級タイトルマッチ。誰もが待ち望んだ対戦が遂に実現する。

一日遅れでの放送は、ダナ・ホワイトが「ジョーク団体の公武堂TVを潰してやる!」と息まいたからだとも言われる。
・・・と書いたあとで見てみたら、本当に今日の内容はジョークだったから大笑い。
http://blog.livedoor.jp/koubudotv/

2010年10月23日
メモ8さんがゲスト出演!あさって26日の公武堂TV!
あさって26日(月曜日)の24時開始の公武堂TVには長尾メモ8さんがゲスト登場します!

普段から濃い(?)内容の放送をしている公武堂TVですが、ケージフォース、ヴァルキリー、デモリンッション・ウエストなどの興行に裏方として関わるメモ8さんが何を語ってくれるのか!?
熱い興行論を語り合わすことは間違いないでしょうが、格闘技界のあんなことやこんなことなど、色んなウラ・オモテについても語ってくれることでしょう!

公武堂といえば再度青木の話。勝利後、マイクで長谷川社長と「DREAM加藤さん」に感謝。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2010/2010102409/11.html

「本日はご来場ありがとうございます。僕はDEEPを飛び出しちゃったんですけど、それを今日は清算できたかと思います。佐伯さんに拾ってもらって、DREAMの加藤さん、(公武堂の)長谷川さんと3人でやってくることができました。また年末に向けて僕が盛り上げていきますので、日本の格闘技をよろしくお願いします」

DREAMの加藤さんという方をワタシハ ヨクゾンジアゲナイ ケドモ、青木真也公武堂の長谷川社長と並べてリング上から感謝の言葉を語ったのだから相当なかたであり、格闘技界のキーパーソンなのでしょう。長谷川社長のインタビューだってときたまあるのに、この人へのインタビューをMMAメディアがしないのはけしからん。繰り返すが、青木がマイクで3000人を前に「3人人でここまでやってきた」と言ってるほどのゴッドファーザーなのだよ。
別の意味でゴッドファーザーだということもなさそうだし。

衆院補選で自民・町村勝利。「直近の民意」とは?共産ファクターとは?

http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102401000036.html

・・・衆院北海道5区補欠選挙は24日投開票され、自民党前職の元官房長官町村信孝氏(66)が、民主党新人で社民、国民新両党推薦の元国土交通省技官中前茂之氏(38)ら4新人を大差で破り、・・・民主党は7月の参院選大敗後の選挙でも敗北。「ねじれ国会」で難航が予想される2010年度補正予算案審議に逆風となるのは必至・・・

いま放送した「やじうまテレビ」の中で民主の議員が、当選の町村がいったという「直近の民意はこっち側にある」というのを、「まあそうでしょうね」と語っていたのが意外だった。ああだこうだと理由をつけて反論するかと思ったから。
でも「直近の民意は野党側」という前提をおくと、野党は相当に強引な抵抗を行ってもいい、ってことになるんだけどな。民主党さんが2007年の夏以降にやってたから経験あるでしょ(笑)。
というかいまだに、本当にこういう1選挙区の補選の結果などが「直近の民意」で現実の議席数差や院の違いを超えて影響する・・・という考え方でいいのかどうか。これは考え方しだいであって、明文化されてないだけより厄介なんだよな。

予想よりは結構接戦?共産ファクターはやはり大きい?

http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/shugin_hosen/

町村 信孝 自民・前 125,636
中前 茂之 民主・新  94,135
宮内 聡 共産・新  15,583
河村 美知子 無所属・新   2,697
森山 佳則 諸派・新   2,325

だす。票差は大きいといえば言えるけど、同時に二人の候補の経歴を比べれば「それほどでも無かった」とも言えばいえるような、これは個人的感想。
そして、今回は単純に足し算しても大きく及ばないけれども、やはり今後も「共産ファクター」は大きいかな。
てのは何度も書いた「世論の曲解」にて・・・うろ覚えで、本当は実際に文章を確認したいのだが例によって見つからないのでそのまま言う・・・「2005年の大勝以来、自民党が退潮を重ねた相当大きな理由の1つが、共産党候補の出馬選挙区縮小にある。これは言われているよりはずっと影響が大きかった」(大意)と、データを示しながら主張されていたような。

世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書)

世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書)

民主党の与党ぐらしも1年をこえ、今までのように「共産党が出馬しなかったら、同党の支持者はこぞって民主に流れる」という状況になるとも限らないかもしれない。ただ、政権交代それ自体が最大のテーマだった時代よりは、共産党の存在感も出るかもしれないわけで、次回の選挙ではさらに共産党がどの程度候補者を出すのか?が大きな問題になるかも。

今回の結果で、仮に社民党新党大地を合わせても与党は衆院三分の二(再議決に必要)が取れなくなったとか

まだ確認して無いけど、そういう情報が。
新聞をよく見れば、書いてあるところもあるだろう。あとで計算してみる。

仙谷官房長官、記者会見で「ノーコメント」連発。【全文革命】

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101022/plc1010222041023-n1.htm

 仙谷由人官房長官は22日、参院議院運営委員会理事会に出席し、自身の国会答弁に批判が出ていることについて「不適切な答弁があったことを陳謝する」と述べた。しかし、その後の記者会見では、どの答弁が不適切かを聞かれても「ノーコメント」を6回も連発し、理事会で「真摯(しんし)な答弁に努める」と約束したのとはほど遠い対応をみせた。

 記者「どういう点が不適切だったのか」

 仙谷氏「ノーコメント。はい、(次)どうぞ!」

 記者「謝罪の感想は」

 仙谷氏「ノーコメント」

 記者「議運理事から発言はあったか」

 仙谷氏「それもノーコメント」

 記者「与野党協議のあり方が議論されている中、自身の答弁が議運で問題視されたことについては」

 仙谷氏「ノーコメント」

 記者「長官、なぜノーコメントなのか」

 仙谷氏「ノーコメントだからノーコメントだ」

 仙谷氏は会見で、理事会での謝罪内容を読み上げた後、記者団の質問に対し、このような対応をみせた。

むかし、宮澤喜一リクルート問題に関してこれぐらい、ノーコメントを連発して業田良家が「ノーコメント地蔵」というキャラにしてたっけ。
にしても、仙谷長官は元弁護士のはず。法廷でもこんな調子だったら弁護士解任されるぞ。これを今度は国会の場で尋ねられたら、答えざるをえないだろうし。

まもなく、官房長官会見の全文がテキストになるらしい。こういうやり取りを含めて(苦笑)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101021/plc1010211112009-n1.htm

 仙谷由人官房長官は21日の参院内閣委員会で、1日2回行っている官房長官の定例記者会見について、今後は記者とのやりとりの全文を首相官邸のホームページ(HP)で公表する考えを明らかにした。背景には、新聞記事で発言の一部をつまみ食いされることへのいらだちがあるようだ。

 定例会見について、仙谷氏は内閣委で「今日もある新聞記事が適宜、いろんなところを切り取って書かれている。ちゃんと全文をみていただくようにしたほうがいい」と語り、全文を公表・・・・・・・

ま、上の話の通りで、そうなった場合に答弁側と質問側、「どっちのターン」になるかは力量次第。


ただ個人的には、私は4年前からブログを始めて以来ずーっと、こういう会見やインタビューで「全文革命」あるいは「オール動画革命」が起きるということ、それは単なる技術革新のみならず、文化や社会状況全体を変えていくであろうこと−−それを予言してきた(自慢)。たった数年前まで、それへの懐疑論も多かったが、メンデレーエフが空欄にした周期表の新元素が次々発見されていくように、「記者会見全文(動画)革命」の進展を見守ることが出来てちょっとばかり感慨深い。

下村健一氏、御用おおせつかる

日経新聞

内閣審議官に下村健一氏起用 首相と親交 
2010/10/21 21:00
 仙谷由人官房長官は21日の記者会見で、フリージャーナリストの下村健一氏(50)を内閣審議官に起用すると発表した。発令は22日付。下村氏は菅直人首相の議員活動を長年支援するなど首相との親交が深い。仙谷長官は起用の理由について「下村氏の高度な専門知識と経験を活用し、内閣の情報発信機能の充実を図る」と説明した。

いやー、実際なってから書くと後知恵になっちゃうんだけど、ぼくは彼を、いつかはやる子だと思ってましたよ。やってくれると思ってましたよ。
 
いつかは権力を欲して、権力の側に入っていくんだろうなと思ってましたよ。
そしてめでたく官吏さま。末は博士か大臣か。
野に遺賢なし。
http://www.sanabo.com/kotowaza/arc/2001/09/post_784.html

意 味: 賢人はすべて官につき、民間に残っていないということ。優れた人物が登用され、国家がよく治まっているさまをいう。

http://twitter.com/#!/ken1shimomura

・・・というのは半分冗談でな。
実際、猪瀬直樹という人もいるわけで、それこそ佐高信的に在野だ、権力の側だとか言ってても、ことに政権交代があった後だと混乱するだけなのでな。あの斎藤貴男氏ですら、議員さまになりたいなと真剣に考え、出馬寸前まで行ったのだから。

ある意味権力なんて手段であり、道具である。
あると便利だ、使えると思う人もいれば、それが逆にジャマになる人もいる。ただそれだけだろう。


ただし、これまで「在野だ反骨だ」というのを言ってた人・・・今回の当事者は、筑紫哲也やTBSの界隈の人だからな(笑) そういう人の内心の混乱を想像すると楽しいですわ。

この漫画は風刺か?ヘイトスピーチ(イスラモフォビア)か?

なかなか日本には伝わりにくい、アメリカの小さなトピックを拾ってくれるブログ「苺畑」経由で。
http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2010/10/post_1127.html

ノンセクエターという一こま漫画で「モハメッドはどこ?」という漫画にパニクった主流新聞数社が掲載を拒否するという事件がおきた。この漫画にはモハメッドは登場せず、人や動物が公園で平和な一日を過ごしている最後に「モハメッドはどこ?」と一行書かれているだけ。過激派から脅迫状が届いたというわけではなく、そうなるのを『恐れた』新聞社が最初から掲載を拒絶したのである。

そこで紹介されているURL
http://www.gocomics.com/nonsequitur/2010/10/03/
をたどり、漫画を見てみると・・・いろいろ考えても、どうしてもこれがヘイトスピーチに類するものとは思えない。なので、翻訳してここで紹介してみる。

(※ものすごくおおざっぱに意訳してます)
オリジナルサイズはここ(表示の画像をさらにクリックしてみて)

これが「風刺の度を越えたヘイトスピーチの一環であり、規制されるべきだ」とお考えのかたがいたら・・・まあたとえば、はてなブックマークで投票してみてください。
元リンク先に寄せられたコメントも、英語が苦にならない人にとっては面白いものでしょう。(わたしは苦にする)