あらかじめ断っておくと、UFCが一日遅れ放送の関係で、情報遮断のためネット巡回は最低限に控えております。
選手は、やっぱり「選ばれし者」。
特に菊田早苗の相手は、あらゆる意味で「選ばれし者」だなぁと思いました。
勝負論のある試合はやっぱり面白く、顔見せはやぱり顔見せに過ぎなかった
パッと見ただけでド素人でもhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101024#p1に書いたように
前田吉朗vs大塚隆史、DJ.taikivs今成正和、菊野克紀vs帯谷信弘は勝負論あるなぁ・・・と思ったら、予想の通りこれらの試合が面白かったよ。
他の試合はもちろんダメとかじゃないのだけど、やっぱり勝負論というのは何よりも強いということになるのかな。
当初の噂どおり、長南亮vs吉田善行があったら、さらにすごかったかもね。
昇侍vs長倉も見たかった!!
今成正和はワンアンドオンリー。されど…
今成vsDj.taiki は予想通りにかみ合わなかったけれども、その不協和音が楽しいと言う試合でした。そして日本軽量級有数のパウンダーを、リストをがっちり握ったり蹴り上げを警戒させることで封印させる選手というのはそうそういないでしょう。
ただ、今成攻略法も見えてきた。
・・・それは、今成独特のすたこら歩く間合いの取り方をやっているときに「おいおいレフェリー、相手は消極的だぞ!!俺は攻めてるのに!!警告してくれ!!」と何度もねだって、うまくいけば警告を相手に与えさせると(笑)。
ここでも書かれているね。
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20101024#1287912755
判定2-0で今成。1Rの腕十字が決め手か。サークリングしている今成をローキックで攻めこむ展開が「DJが攻めている」とは見なされないのはちょっと厳しい。「今成の試合はいつもこういう展開だから」ということなんだろうけど。DJは苦笑いしていたが、判定に納得行っているのだろうか
もちろん「今成に消極的と警告を与えられるか?」という視点で見直すと、実は絶妙の形でローキックでの反撃も盛り込んでいるんだけども、工夫次第ではそれも封じて「攻勢点」で勝負できるのではないかな。
にしてもMMAはどんな攻め方でも、その選手の戦略や個性ですごく幅広いことができるのが魅力の一つだが「こういうふうに間合いを取るのかA選手の戦法(攻勢)」「こうやって相手に片足をとらせてスタミナを使わせるのがB選手の戦法(攻勢)」とかを的確に判断・・・というか”定義”するのって実はむつかしい。選手ごとに「あの選手の戦法はこうなんだから」と判断を変えるのと、機械的に一律に判断するのがどっちが”正義”なのかは、マイケル・サンデル先生を呼ばなければいけないかもしれない、すぐれて法哲学的な話でもあるし。
こんなところで、まだまだ感じたことはあるけど総括その1とします。